悠仁さまトンボ論文の「取り下げ」要請 文化庁も文科省もたらい回しの状態
秋篠宮家の長男・悠仁さまが筆頭筆者を務めたものの、次々とボロが露呈している『赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―』。埼玉県在住のSさんは、その論文には明らかな不正があるとして「取り下げを」と国立科学博物館(以下、科博)に申し入れたところ、やがて彼らの「お問い合わせ」ページが利用できなくなってしまったという。
しかし、Sさんの考察を紹介させていただいた記事はどれも大きな反響を呼び、『悠仁さまの希少トンボ発見が飼育と放虫の結果なら、世間はそれを「自作自演」と呼ぶ』は特に大きなアクセス数を記録していた。
Sさんはその後、科博がダメならその上の文化庁に、そこがダメなら文部科学省の本省にと掛け合っておられたといい、その後の状況をメ―ルで教えて下さった。
文章中に個人情報は含まれておらず、公益性の高い話題および情報であるため、このたびもほぼ原文のまま、Sさんのメールをご紹介させていただくことにした。
なお、文科省にもこうしたウェブページが設けられているという。
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以前ご連絡いたしましたとおり、トンボ相論文の不正について、監督官庁である文化庁および文部科学省本省に告発しておりましたが、文部科学省から回答が来ましたのでお知らせします。
まずは当方の告発文全文です。
文部科学省科学技術・学術政策局研究環境課御中
国立科学博物館から発表されている論文、「秋篠宮悠仁・飯島 健・清 拓哉 赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理― 2023」は明らかな不正論文であり、取り下げるよう同博物館に再三申し入れておりますが、同博物館はこの論文を擁護する姿勢を見せており、組織ぐるみでの不正への関与が疑われますので、調査、ご指導をお願いします。
論文不正の論拠は、トンボ相調査期間中の2016年に筆頭著者が放虫行為をされ、その年以降、前回調査にはない新たな種を筆頭著者がいくつも発見したという、たいへん分かりやすい自作自演の不正事案です。これらの事実は宮内庁から公式に発表されて
おり、疑いの余地はありません。
このトンボ相考察上の重要事実を論文では意図的に隠ぺいし、都内ではまず見られない希少なトンボを多数発見したことのみを強調しています。今後のトンボ相研究に与える悪影響は重大であり、すでに論拠を示し、直ちに取り下げるよう同博物館に申し入れておりますが、筆頭著者に事実確認することなく、不正はないと強弁しております。
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具体的な論拠は以下のとおりです。
以下は、宮内庁ホームページにある、「秋篠宮皇嗣殿下お誕生日に際し(令和元年)」からの抜粋です。
https://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/32
(秋篠宮皇嗣殿下)
・・・ここの赤坂の御用地内,いろんなところのトンボをずっと観察してるんですけれども,赤坂御用地内も3年前からですかね,一定の間隔で,どういうトンボがいるのかという調査をしています。それでやっぱり,そうやってモニタリングしていると,今から何年前でしょうか,皇居と共に赤坂御用地の生物調査というのが行われたわけですけれども,その時に記載されていなかった種類が何種類もいるということが,それで分かったんですね。・・・
(記者)
すみません,殿下,先ほどの国立科学博物館の調査では分からなかった種類のトンボが,悠仁親王殿下の調査によって分かったという。
(秋篠宮皇嗣殿下)
そういうことですね。
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この記者会見は2019年のもので、上記3年前というのは2016年であり、例えば、産経新聞2016年9月6日付の記事『悠仁さま10歳 田んぼ作りで生物にご関心』に、以下の記述があります。
「(悠仁さまは)生物がすみやすい環境にも関心を持ち続け、田んぼにメダカやヤゴを放すとともに、そばに池を作って水路でつなげるなど、工夫をこらされた。必要に応じ、田んぼや水路の手入れもされているという。」
メダカは肉食のヤゴが好んで捕食する餌です。つまり、赤坂御用地では、人為的に作った田んぼで飼育したヤゴから、トンボが大量に発生した可能性があるわけです。いわゆる放虫です。当該論文では、このことに触れておらず、トンボ相の考察は自作自演とも言え、研究倫理上、厳に慎むべき行為をされています。
そもそも、面積が倍以上あり、堀に囲まれている環境の皇居(9科40種)とほぼ同数の8科40種が赤坂御用地で確認されていることは、甚だ不自然です。筆頭著者は双方に出入りすることができ、放たれたヤゴの入手経路をきちんと調査いただきますようお願いします。
これに対し、文部科学省の回答は以下のとおりです。
文部科学省競争的研究費等に係る研究活動の不正行為に関する告発受付窓口です。
当窓口は、研究活動における不正行為(捏造・改ざん・盗用等)について、「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(平成26年8月26日文部科学大臣決定)に沿って対応しております。
本ガイドラインでは、文部科学省が調査機関となるものではなく、原則として被告発者が所属する研究機関が調査を実施するものとされておりますので、いただいた告発を研究機関(国立科学博物館)に回付(転送)させていただくこととなります。
こちらを希望される場合は、お手数ですが、以下情報をご教示いただけますでしょうか。
【告発をご希望される場合にお知らせいただきたい事項】
・匿名での告発か顕名(告発者の氏名・連絡先)での告発のどちらを希望するか、匿名での告発を希望する場合、メールアドレスを研究機関に伝えた上で、告発の受理不受理等の連絡を研究機関から受けることを希望するか。
・不正を行ったとする研究者・グループ(現在の所属機関、所属部署、役職、氏名)。
・不正行為(捏造、改ざん、盗用等)の態様。(例:捏造、改ざんの場合は、疑義のあるデータ等の種類・内容等。盗用・自己盗用の場合は、先行研究・資料等との関係、引用の有無等。不適切なオーサーシップの場合は、ギフトオーサーシップ、ゴーストオーサーシップ等。)
・不正行為と考える科学的根拠。(例:論文の図表に不適切な加工を施した形跡がある、他論文と酷似する箇所ある、適切な引用がない、著者の要件を満たすものが著者に入っている/いない等)
・使用された競争的研究費/基盤的経費の種類。( ※当窓口は文部科学省の予算の配分又は措置により行われる研究活動にかかる告発が対象となっております。)
また、調査の結果、悪意に基づく告発であったことが判明した場合には、告発者の氏名の公表、懲戒処分、刑事告発がありうることを申し添えます。
(参考)
・研究に関する不正の告発受付窓口:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/fusei/index.htm
なお、研究活動における不正行為の調査等は研究機関の判断と責任において行われるものとなっておりますので、告発への対応等に関して疑問点等がある場合には、研究機関にお問い合わせいただくようお願いいたします。
国立科学博物館の組織ぐるみの不正が疑われるため、調査をお願いしたいというこちらの要望に対し、「同博物館にメールを回付(転送)する」「不正行為の調査は研究機関の判断と責任による」という回答で、すっかり論点をずらされてしまいました。
文部科学省のこの告発窓口は何のためにあるのか、全く疑問です。ただ、このお役所的回答には、いずれかからの圧力を伺うことは、十分にできると思います。
なお、国立科学博物館からは、約1か月回答はありません。
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Sさんからのメールは以上となる。
科博に質問を何度も入れ、しかし返事を得られず、ついに「論文取り下げのご検討を」と申し入れを行ったところ、科博からは「不正に該当するとは考えていない」といった回答だった。
納得が行かず、追って質問しようとしたところ、それまで利用できていた「お問い合わせ」が送信できなくなり、奇妙な文言が表示されるようになった。そこでSさんは、科博の上の組織となる文化庁に連絡し、事情を説明した。
だが、文化庁は「お問い合わせフォームが利用できなくなったそうですよ」とメールを科博に転送しただけで、文科省も真剣な質問や陳情にまるで向き合おうとしてくれなかったわけだ。
そうこうしている間にも、複数の国民が悠仁さまの論文に掲載されているトンボ写真の杜撰なトリックを見破り、この話題には国内外の研究者さんたちも興味津々であるため、悠仁さまが「論文を取り下げる」と決断なさらない限り、話題はさらに拡散していくはずだ。
芸術作品を見極める、高い眼識をお持ちの方が大勢いらっしゃる文化庁や文科省の皆さまは、本心から「このトンボ論文はご立派な学術論文だ」と感じていらっしゃるのだろうか。筆者はそれがとにかく不思議でならない。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
科博に対し、「論文の撤回を検討するべき」と主張されたSさん。その流れについては以下の記事をお読み頂ければと思う。
■「トンボ論文の取り下げを」で科博から受信拒否をくらったSさん 文化庁に申し入れる
■「国立科学博物館は悠仁さまの論文の取り下げを」 数々の考察で我々を唸らせてきたSさんが勇気ある申し入れ
■トンボ論文に「取り下げ再審査を」と申し入れたSさんに科博からお返事 悠仁さまご趣味のヤゴ飼育はトンボ相調査に…
■トンボ論文への疑問は受け付けない…? 国立科学博物館「お問い合わせ」ページ、特定メールアドレスを受信拒否か
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【Sさんによるこれまでの考察】
■【YOUR VOICE】トンボ論文について国立科学博物館に問い合わせをしてみました
■「正確な日付を確認せず」「詳細な地名を記録せず」「撮影者表示なし」の学術論文を世に放った悠仁さまの未来は明るいのか
■悠仁さまトンボ論文「前回の調査結果と比較し」で墓穴か 表町池は宮邸改修・増築の大工事で…
■素晴らしいトンボ論文も数ヶ所に違和感 6歳で研究を始めた天才・悠仁さまが「場所を覚えていない」?
■悠仁さま論文の裏にある不自然さとフライング疑惑 皇居生物相調査(第Ⅲ期)になぜ宮邸大工事中の赤坂御用地が加わるのか
■「悠仁さまはトンボ論文の筆頭著者ではない」2大根拠 これにて “Q.E.D. 証明終了” か
■秋篠宮夫妻の白々しすぎる会見 ご長男がいくらトンボ好きでも「表町池」「表町水田」破壊はオトナの事情?
■研究倫理が問われ、論文の価値は崩壊… 悠仁さまの希少トンボ発見が飼育と放虫の結果なら、世間はそれを「自作自演」と呼ぶ
その他の画像および参考:
・『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
・『産経新聞』悠仁さま9歳に 昆虫などにご興味 2015/9/6
・『産経新聞』悠仁さま10歳 田んぼ作りで生物にご関心2016/9/6
・『国立科学博物館』お問い合わせフォーム
・『国立科学博物館』研究活動における不正防止対応マニュアル
・『文部科学省』研究に関する不正の告発受付窓口