「小室さん批判は日本のTwitterに匿名アカが多いから」 DIAMOND onlineの記事に納得できない理由3つ
『DIAMOND online』さんが3月28日に公開した、九州工業大名誉教授で評論家の佐藤直樹氏による『「小室圭さんバッシング」が世間で止まらない3つの理由』という記事を拝読した。ヤフコメも徹底的に読ませていただいたが、その記事が納得できない理由を筆者なりに3つの点にまとめてみた。
「小室夫妻はすでに一般人なのにバッシングが止まらない。それは日本の国民のこういう点がダメだから…」と徹底して批判しているその記事。案の定、Yahoo!ニュースにはその記事に対する批判コメントが目いっぱい寄せられている。
佐藤氏の文章中、筆者が気になったのは「日本のTwitterユーザーの匿名率は75%以上。他国の30~40%と比較して高く、誹謗中傷の温床に…」とあることだ。果たして佐藤氏は、以下の点を理解しておられるのだろうか。
■SNSを就職や転職の自己PRに活用する欧米人
日本人と異なり転職することがとても多い欧米人。欧米の人たちは就職や転職時のため、Facebook、TwitterやLinkedInなどに実名のアカウントを作り、自己PRの場として活用している。社会に強い関心を持ち、国内外の時事ニュースについてTwitterでどんどんつぶやいていくのだ。
会社の上司、転職先の人事部にしっかりチェックしてもらい、人物評価につなげたい。そう意識してツイートしている人は少なくないはずだ。
■匿名掲示板は海外でも炎上する
欧米人だってメロドラマやゴシップが大好きだ。たとえばイギリスのエリザベス女王の次男・アンドリュー英王子の性的暴行訴訟(最近になって原告と和解)や、ヘンリー&メーガン夫妻の「メグジット」騒動はとんでもないゴシップネタだった。
イギリス国民はそうした時、巨大掲示板サイトの『Reddit』に匿名で延々と意見をぶつける。彼らも匿名で“大暴れ”する場を持っていることを、佐藤氏には忘れてほしくなかった。
さらに言えば、アンドリュー王子は王族としての称号や軍隊での名誉職を返上させられており、それで国民も静かになった。エリザベス女王は、世論にしっかりと応える結論を出したのだ。
■欧米人には「ブーイング」がある
日本の国民が、インターネット上で匿名でネチネチと小室さん夫妻や秋篠宮夫妻について批判しているのを、欧米の人たちは「やり方が静か。それならエゴサーチをせず、ニュースも掲示板も見なければよい。気にしないようにしていれば、そのうち時間が解決してくれるだろう」と思っているのではないだろうか。
なぜなら欧米では、世間の批判の対象となっている人はどこへ出かけてもブーイングを浴び、中指を立てられる。「針のむしろ」状態であることを、本人が五感で感じ取ることになるのだ。
いわゆるブーイングの嵐といった現象が日本で起きるとしたら、スポーツの試合会場くらいなもの。4月に秋篠宮夫妻が伊勢神宮参拝を予定しているが、車に向かって地元の人々がブーイングを起こすなど、全く想像できない。日本人はやはり大人しく、温和で奥ゆかしいのだ。
もしも日本で、ネットでの批判(誹謗中傷ではなく)を権力で弾圧するようになると、人々は次なる手段に進み、群衆となってブーイングを起こすのかもしれない。「匿名アカのSNSでネチネチやってたあの頃は、まだマシ、ずっと平和だった」とその時に嘆いても、もう遅いのではないだろうか。
画像および参考:『DIAMOND online』「小室圭さんバッシング」が世間で止まらない3つの理由
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
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