秋篠宮家の悠仁さまも経験のウミガメ放流会 その問題性を伝えた2本の記事 

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「ウミガメ放流会はやめて」という真剣な働きかけが(画像は『ヤフーニュース』のスクリーンショット)
「ウミガメ放流会はやめて」という真剣な働きかけが(画像は『ヤフーニュース』のスクリーンショット)

ヤフーニュースのトピックスに本日午前、毎日新聞による『ウミガメ放流会、やめて 日中の放流「ほぼ死ぬ運命」研究会会長が訴え』という記事が掲載された。コメントも1800を超えており、このたびのニュースで初めて「ウミガメの放流会」なるものがあることを知り、憤然としたという方も多いのかもしれない。



秋篠宮家の長男・悠仁様は、かつての小笠原諸島の旅行で「人工ふ化で飼育したアオウミガメに、タグをつけて放流する」というプログラムを日中の時間帯に体験しておられた。現地の方のSNSでそうした情報を知り、こちらでは今年3月29日、そして6月9日に関連の記事を書いている。

さて、毎日新聞によるこのたびの記事を受け―――。

これまで弊ブログの数本の記事にご協力くださった、元トンボ博士で皇居や赤坂御用地の生態系に非常に詳しい “Aさん” が、この件でもしっかりと調べて下さっている。そのため、ここは筆者もしっかりと主張していきたい。日本ウミガメ協議会は、体験型のウミガメ放流会というものに反対する立場を取っておられる。決して推進などしていない。

ウミガメの子ガメの放流会には反対活動も起きている(画像は『日本ウミガメ協議会』のスクリーンショット)
ウミガメの子ガメの放流会には反対活動も起きている(画像は『日本ウミガメ協議会』のスクリーンショット)

 

弊ブログで過去にどのように書いていたのか、是非ともこちらの記事もお読みいただきたいと思う。(画像のクリックで記事に飛べます

■グリーンフラッシュだけじゃない! 『小笠原諸島を訪ねて』作文の奇妙な点はこんなにも《前編》(2023年3月29日)

 

■悠仁さまビオトープにウミガメの可能性も 東京大学基金に100万円寄付して「人工衛星発信器を装着したウミガメの回遊経路調査」に参加とか?(2023年6月9日)

 

ウミガメは満月の光に導かれながら夜の海を目指し、いったん水に入ったら必死に泳ぐようDNAに刷り込まれている。その保護を目指すなら、捕食を狙う鳥などを遠ざけるだけで良いのではないだろうか。

海洋生物の保護においても、自然の摂理を無視するようなら多くのことがうまく行かなくなる、という事実に理解が深まるよう祈るばかりだ。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

参考および画像
『ヤフーニュース』ウミガメ放流会、やめて 日中の放流「ほぼ死ぬ運命」研究会会長が訴え(毎日新聞 6/25(日) 9:42配信)

『NPO法人日本ウミガメ協議会』ウミガメについて知りたい ― やめよう!子ガメの放流会