「女性天皇容認」と「ご公務見直し」の議論を! 旧宮家の皇籍復活と女性宮家創設案は税金を食うだけ

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国民の間でもかなり関心が高まっている「公務が大変だし先細りは困る。ここで皇族の数を増やそう」という議論。当然ながら「皇族数が増えるなら、税金がいくらあっても足りない」という声が上がっている。

 

皇室の維持と宮内庁の経費を合わせ、近年は年間200億円近い予算が組まれているが、それはお金がかかる公務が平成の時代に一気に増えたから。今はご承知の通り、豪邸建設(ゴカグーショ病院建設も??)やら観光・視察旅行系ご公務やら、皇嗣を名乗るようになった秋篠宮家に偏って大変な額が投じられている。

平成で異様に増えたご公務を見直す。これが今、一番重要なのではないだろうか。



◆平成で「お出かけご公務」が急増

そもそも天皇の「果たすべき義務」とは、実は宮中での儀式、行事、行幸啓といった国事行為のことだという。

天皇陛下に義務付けられているという祭祀の主たるもの(画像は『Wikipedia』のスクリーンショット)
天皇陛下に義務付けられているという祭祀の主たるもの(画像は『Wikipedia』のスクリーンショット)

 

これらを今上陛下は真面目に取り組んでおられるが、平成の両陛下はどうだったのだろう。美術鑑賞、音楽コンサート、観劇、観戦など、昭和の時代にはなかった「楽しいお出かけ」までがご公務と呼ばれるようになり、正直なところ、あまりのお忙しさに宮中祭祀どころではなかったのではないだろうか。

そして平成の両陛下は、ご公務として国内ばかりか海外訪問も多くこなされていた。これらは警備、旅費、宿泊その他、大変な経費を必要とする。Wikipediaによると…。

 

国際親善、国際親善、国際親善…。もちろん私的なご旅行も楽しまれたようだが、そこにも厳重な警備がつくことは言うまでもない。

 

◆平成で膨れ上がった宮廷費

こちらは宮内庁が発表している「宮内庁関係予算の推移」という表。そのうち黄色い線で囲んだ「宮廷費」にご注目いただきたい。赤い線を挟んで上が平成、下が昭和である

宮廷費とは、儀式、国賓・公賓等の接遇、行幸啓、外国訪問など皇室の公的活動等に必要な経費のこと。さらに、皇室用財産の管理に必要な経費、皇居等の施設の整備に必要な経費まで含まれるようだ。

 

平成の宮廷費は、パッと見てわかるとおり昭和の約3倍に増え、延々と60億円台で推移している。大きな違いはやはり「お出かけ系ご公務」の多さであろう。

日本では平成元年に3%の税率で消費税が導入されたが、この表を見てしまうと、「消費税は美智子さまの贅沢を支えるために設けられたのでは…」と疑う声が出たのも頷ける。

 

◆超タイトなスケジュール説明、それよりも…

こちらは平成20年(2008年)2月に宮内庁にて開かれた会見で、75歳のお誕生日を迎えられた天皇、および皇后陛下のご健康状態について皇室医務主管が説明した際のもの。

こうした御公務は,昭和の時代,例えば,昭和天皇が74歳になられた昭和50年当時と比べると,外国賓客や駐日大使との御会見・御引見等については,約1.6倍,赴任大使や帰朝大使の拝謁等については,約4.6倍,都内や地方へのお出ましについては,約2.3倍と,大きく増加しており,これらに伴い,両陛下の御負担も増大しました。

 

各分野で功績があった人を中心に,拝謁・お茶等の形で,年間を通じて国内外の数多くの方々とお会いになっておられますが,その回数は,年間約100回に及んでおります。中でも,春・秋の叙勲に伴っては,合わせて50回以上の勲章等受章者の拝謁が,春・秋,それぞれ7日間あるいは8日間にわたって連日行われます。

 

外国賓客等の御引見等の回数は,年間100件以上に上っております。

おっと…、ご公務やら私的なものやら、頻繁な海外渡航については触れないよう釘を刺されていたようだ。

 

◆美智子さまは「着飾っては撮られる」に夢中

スケジュールがタイトであればあるほど、平成の皇后・美智子さまはなぜか新しいドレス、スーツ、パンプス、帽子などを新調なさった。驚くばかりの贅沢と浪費の日々であったことは、複数のYouTuberさんによって暴かれている。

バブルな時代ゆえ、宮内庁も国民も皇室は「華やかな位でちょうどよい」などと捉え、それを許していたのだろう。すっかりファッションモデル並みの自意識が備わり、どちらでもカメラを意識なさっていたという。

 

◆秋篠宮さまの考える両陛下の忙しさとは?

こちらは平成14年(2002年)12月に行われた『文仁親王同妃両殿下の記者会見/この一年を振り返って』である。

記者から「天皇陛下のご負担を軽減するためにも,皇太子殿下と共にご公務を分担することなどについてお考えを」と問われると、秋篠宮さまは―ー。

陛下の公務についての分担についてでありますけれども,平成の初めごろから国の数が,非常に多くなったわけですね。例えばソビエトが一つだったところが15でしょうか。それから,ユーゴスラビアは一つだったところが五つに増えました。

 

その二つだけをとっても大きい変化ですけれども,それに伴って,国家元首などの国賓の数が増えますし,信任状捧呈等の大使の数も増えるわけです。そのようなことから,物理的に陛下の公務の量が増えていることは事実であります。

 

しかし,一方で天皇のお仕事のかなり多くの部分,これは今お話ししたようなこともありますし,それから例えば国賓としての外国訪問などもありますが,これらは他の皇族で分担できないものというのが大半であります。

 

このご発言を見る限り、秋篠宮さまはご両親の多忙さの理由を、宮中祭祀というよりは国際親善、外国訪問にあると感じてきたご様子だ。



 

◆まとめ:皇族を増やすのではなく公務の見直しを

日本の国債残高は昨年末には過去最大の1,043兆円にもなり、財政再建の見通しも立っていない。そんななか、女性宮家の創設や旧宮家・男系男子の皇籍復活を検討するのでは、宮内庁による概算要求額は年間300億円にも及ぶのでは…?

政治家の皆さまも、陛下の激務軽減をと本気で考えてくださっているのなら、空位である皇太子に1日も早く敬宮愛子さまが就くことができるよう、そちらを最優先で検討していただきたい。敬宮さまは陛下のなさりようを間近で見ながらお育ちになり、学習院をご卒業された聡明な皇女さまなのだから。

その上で、平成で増えた公務を見直すことに努力していけば良いのではないだろうか。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『宮内庁』公表事項 ― 今後の御公務及び宮中祭祀の進め方について

『宮内庁』宮内庁関係予算の推移

『宮内庁』宮廷費などの推移

『Wikipedia』上皇后美智子

『宮内庁』宮中祭祀の中の主要祭儀一覧

『宮内庁』文仁親王同妃両殿下の記者会見の中のこの一年を振り返って(平成14年)

4件のコメント

  • 女性が天皇になるということは、女性が宮家を立てるということです。そんなことも知らない人が何をごちゃごちゃ言ってるんですか。

  • ギリシャはヨーロパではイタリアと一・二をあらそう地震・津波国です。最初に訪ねたパルテノン神殿の修復は40数年前にアテネを襲ったM6.7の地震がきっかけ。劣化が進んでいたパル・神殿は大きな損傷を蒙り、再襲来を恐れてアテネ市民の多くが屋内からでて野宿をしたといいます。流言飛語のさなか、アテネ大学の物理学教授がギリシャ独自の地震予知法VANを開発しています。鹿子さんが能登震災でこうむった自国の民の被災を憂い、被災民の救済に心を痛める思いを語るなら、ギリシャ市民の関心は高まり、アテネの経験は大いに鹿子さまにも関心があるはずです。こうしたことを神殿を見学した後のあいさつで言葉にしたならば、日希の相互理解は深まり鹿子さんへの好感も高まったことでしょう。鹿子さんの叔母の婿さんは東大の地震の専門家と聞きますから、事前の勉強でこうしたことを頭に入れておくことができたはず。さすれば役人お仕着せの挨拶も不要であったでしょう。まことに非礼ではありますが能力と思いやりに欠ける皇室メンバを日本国民は戴いてしまっていることよと嘆かわしく思います。

  • 次女の方のギリシャ旅行。
    観光旅行とは言わせないと言いながら観光旅行をしているじゃないですか。
    スピーチに、この時期にマッチしたオリンピックを持ってくるとか、年齢にあった内容に出来なかったのか、このスピーチを作られた方に申し上げたいです。
    両陛下の岡山に出発なさる時間に被せてきて、ギリシャには夜中3時頃到着する等という、激しく現地の方に迷惑をおかけするスケジュールにどなたが指示をされたのかな、と憤りを感じます。
    勉強不足で申し訳ないですが、日本を朝早く発つとかには出来なかったのか。
    両陛下に被せて邪魔することだけ考えたから?
    空港にお出迎えが無いことが分かり、この時間ならお出迎えがなくてもしょうがないよね、とする為だったのか?
    いずれにしましても、この次女の方の一家の公務は全て無くしても何も困らないと思います。
    今ネットで騒がれている次女の方の母親の○胎の話題。
    もう公務に出してはなりません。酷すぎます。

  • 暫定は公務の見直しを記者に問われ、「祭祀とかですか?」といった内容の返答をしたそうです。
    暫定にとって、歴代の天皇が脈々と受け継いできた、国民の健やかなる日々を願う祭祀などは、負担のかかる見直し対象のモノに過ぎないようです。顔見せお出ましコームが、天皇にしかできない祭祀よりも上位だそうです。
    流石は「祭祀は兄貴の真似してりゃ良かったけど、これからは(コーシだから)それができなくて困ったな」とか公の場で言える愚者です。

    最近は暫定を庇うために「過去にも人気のない無能な天皇はいた。お血筋が最優先なのだ」とか言う連中も出てきましたが、そういう連中って同時に「オンナは祭祀ができない(月経期間だけですけどね)」と鼻息荒く言います。
    でも、上記の発言を見るに、暫定も祭祀なんてできませんよね。「天皇の役目は国民のために祈ること」なのに、それができない。天皇ができないのだから、次代に伝えることもできませんね。暫定即位を以て、「国民のために祈る天皇」は潰えるわけです。
    「50代前半までの間、月に数日祭祀が行えない期間があるが、国民のために祈ることのできる女性天皇」と、「ハナから祭祀をやる気のない、国民からも求められていない男性天皇」。天皇たるに相応しいのは、性別ではありませんね。

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