皇室費予算「国際親善等経費」どんなに増えても佳子さまのブラジル2週間観光旅行で半分消えるのでは?

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埼玉県在住のSさんが「なぜ敬宮愛子さまではないのか?」とメールで懸命に外務省に問いかけていらっしゃるように、今年6月、国交130年を祝うブラジルになぜ秋篠宮家の次女・佳子さまが訪問されるのか、疑問に思っていらっしゃる方は多いと思う。

ヤフーのエキスパート・つげのり子さんからNEWSポストセブンに至るまで、昨年のうちは多くの報道記事に「愛子さまの初海外訪問はブラジルであろう」と書かれてきた。にもかかわらず、なぜかG20で南アフリカを訪問中の岩屋外務大臣がブラジルのビエイラ外相と会談したなか、佳子さまの訪問が決まったのだ。

しかも旅程は2週間にもなるとのこと。また莫大な税金が投じられるであろうことに多くの国民が苛立ちを隠せずにいるが、宮内庁は果たして「それでよい」と思っておられるのだろうか。

 

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今年は戦後80年にあたり、天皇皇后両陛下は各地をご訪問されるなど大変お忙しくなることが見込まれ、噂される米国行きも大丈夫なのかと心配されるほど。それでも宮内庁は、昨年夏に作成した『令和7年度・皇室費概算要求書』の天皇御一家の外国訪問に関するある予算に、かつてないほどウェイトを置いてくれていた。

日本からの移住者が実に多く、大切な親日国であるブラジル。国交130年という大切な節目にあたり、外務省はともかく、宮内庁だけでも天皇御一家でブラジルを訪問されるよう考えていた、ということなら嬉しいのだが…。



◆期待した「庁費/外国御訪問費の借料及損料」

役所では、会議場、施設、車、バスなど何かを賃借した際に支払う費用のことを、借料及損料という項目で予算を組むという。令和7年度・皇室費概算要求書の庁費にある、外国御訪問費の借料及損料という項目に注目してみると、天皇皇后両陛下および皇嗣同妃両殿下に組まれた予算額の変化に驚いた。

R7においては、「天皇皇后両陛下」にこれまでの2倍以上の予算が組まれ、「皇嗣同妃両殿下」を初めて抜いていたのだ。

R2  両陛下 26,465  皇嗣同妃両殿下49,189
R3  両陛下 26,465  両殿下 49,189
R4  両陛下 26,465  両殿下 49,189
R5  両陛下 26,465  両殿下 49,189
R6  両陛下 26,465  両殿下 49,189
R7  両陛下 57,845    両殿下 49,189

 

額そのものは5,700万円と小さいが、これは両陛下や敬宮愛子さまが次々と外国を公式訪問され、皇室外交をなさると考えて予算を2倍にした、ということではないだろうか。

なお、宮内庁はホームページの構成を見てわかる通り、敬宮さまのご活動に関して独立したページを設けていない。成年会見の「全文」でさえ、両陛下のページの非常に分かりづらい場所に小さく吸収されているところをみると、敬宮さまのご活動のための予算も、両陛下のための予算に含まれていると考えられるだろう。



 

◆そして「国際親善等経費」も増額されたのに…

宮内庁が毎年8月までにまとめ、次年度の予算として財務省に提出する概算要求。例えばR7とあるのは昨年8月までにまとめられた予算の額である。

まずは、「国際親善等経費」の概算要求額が近年どのように推移しているかをご覧いただきたい。令和2~6年度まで、予算は毎年3億円強に保たれていたが、R7でちょっと増えていた。

(以下、金額の単位は千円)

R2 306,100
R3 304,968
R4 305,146
R5 303,236
R6 304,111
R7 321,558

 

ここでも、敬宮さまの海外ご訪問が新たに組まれるからではないかと期待した。だが、噂されたブラジルご訪問は何と佳子さまになったという。

この「国際親善等経費」については、天皇御一家と秋篠宮家のどなたに多く使われてきたのか。答えはもちろん、有名観光地をしっかりと回られ滞在そのものが長くなる秋篠宮家の次女・佳子さまではないだろうか。

 

2019年 オーストリア・ハンガリー 11日間
2023年 ペルー 10日間
2024年 ギリシャ 8日間
2025年 ブラジル 14日間

 

例えば今年6月、佳子さまが随行者とともに南米一の広さを誇り、移動も大変なブラジル観光旅行に2週間も費やすなら、それだけでこの予算の半分程度は消化してしまうのでは…? こんな外遊のために有能な愛子さまの外国訪問を潰すなど、本当に日本政府は何を考えているのだろう。

◆「報償費」の推移にも現れていた

興味深いのが「報償費」という経費である。

訪問先の要人や日本人会の皆さまをお招きしたイベントなど、海外でも大勢の方々と触れ合うことになる皇族だが、イベントが計画通りスムーズに行われ、かつ現地で安全に過ごせるよう、水面下ではあらゆる方面に配慮や融通をお願いし、情報収集にも努めてもらうことになる。謝礼を含む、そういった経費を「報償費」として落とすそうだ。

予算額は秋篠宮家は毎年まったく変わっていないが、天皇皇后両陛下ではR6から減らされ、R7は大きく減らされていることがわかる。

R2  両陛下 42,876 両殿下 17,915
R3  両陛下 42,876 両殿下 17,915
R4  両陛下 42,876 両殿下 17,915
R5  両陛下 42,876 両殿下 17,915
R6  両陛下 40,876   両殿下 17,915
R7  両陛下 30,876   両殿下 17,915

 

せっかく天皇御一家のための庁費/外国御訪問費の借料及損料が倍増したのに、この大切な「報償費」がガクン、ガクンと落ちている。海外ご訪問で相手国から喜ばれるのは、きちんと英語でコミュニケーションを図れる天皇皇后両陛下や敬宮さまであろうに…。

 



◆まとめ

皇室に約101億円、宮内庁に約119億円と、年間220億円の予算が認められ、運営されている今年度の皇室。国際親善のための予算も、予想通りかなりの額が押さえられていた。

だが忘れないで頂きたい。「皇族のための予算は青天井であってよい」と言ってくれる国民は、今はもう多くはないだろう。佳子さまの6月のブラジルご訪問が、もしも写真集撮影のための海外観光旅行のようになるなら、国民はますます秋篠宮家に反発の声を上げるのではないだろうか。

国民に心から慕われ、敬われる皇室を目指すためにも、常に「天皇御一家を中心に」と心がけて頂きたいものである。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『宮内庁』平成31年度歳出概算要求書(皇室費)

『宮内庁』令和2年度歳出概算要求書(皇室費)

『宮内庁』令和3年度歳出概算要求書(皇室費)

『宮内庁』令和4年度歳出概算要求書(皇室費)

『宮内庁』令和5年度歳出概算要求書(皇室費)

『宮内庁』令和6年度歳出概算要求書(皇室費)

『宮内庁』令和7年度歳出概算要求書(皇室費)

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