ショック…東大の「悠仁さま大歓迎」は本気だった! 学校推薦の提出書類【記入例】に大きな変化

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東京大学がこの夏に発表した『令和7(2025)年度 学校推薦型選抜 学生募集要項等』に関して、またしても驚くような事実が発覚した。埼玉県在住のSさんからご連絡をいただき、筆者も内容を確認してみたが、悠仁さまのために東大はここまでしていたのか、と正直ショックを受けてしまった。

 

◆学校推薦型選抜の出願で提出する書類

東大の学校推薦型選抜に出願する高校3年生は、入学志願票や調査書といった書類は全学部共通で提出することになる。そして個人の能力や実績をアピールする書類については、各学部で若干異なるものの、東大側で用意した様式がある。

こちらは、『令和7(2025)年度 学校推薦型選抜 学生募集要項等』にある、出願に必要な提出書類の様式一覧の(2)各学部別提出書類の案内。学部別に簡単に提出書類の様式をダウンロードできるようになっている。

 

農学部が準備した記入用紙の様式。AでもBでも悠仁さまに有利になっていた(画像は『東京大学』のスクリーンショット)
農学部が準備した記入用紙の様式。AでもBでも悠仁さまに有利になっていた(画像は『東京大学』のスクリーンショット)

 

このなかで注目したのは農学部の「03(様式1)学校推薦型選抜志願書」と、「05 学部が求める書類・資料一覧」。まずは前者の「A」について、重要な部分をスクリーンショットでご紹介してみたい。

 

この記入フォームも、悠仁さまがかなり有利であろう(画像は『東京大学』のスクリーンショット)
特に②では、悠仁さまが他の志願者に大きな差を付けることだろう(画像は『東京大学』のスクリーンショット)

 

インターンシップ、ボランティア、農業実体験で十分であろうに、なぜか志願者に求める理想像として「国際会議への参加」という活動実績を例示している農学部。そんなものが叶うのは、悠仁さまくらいだとわかっているであろうに…。

 

◆記入内容が多いほど高ポイントに

続いて「B」もご覧いただきたい。ここには、上の書類における【記入例】が示されていた。

まるで「悠仁さまを輝かせるため」に作られたような記入フォームだ(画像は『東京大学』PDFのスクリーンショット)
まるで「悠仁さまを輝かせるため」に作られたような記入フォームだ(画像は『東京大学』PDFのスクリーンショット)

 

まず、黄色い枠の中に悠仁さまは『赤坂御用地のトンボ相』論文、先の国際昆虫学会議ICE2024への参加、そしてそこでのポスター発表について書くことになるだろう。また、その下の緑色の枠の中には、作文『トンボと私』での佳作賞受賞(2019年)と、『小笠原諸島を訪ねて』での佳作賞受賞(2021年)について書くことができる。

おそらく、記入された内容1つずつに、高いポイントが与えられるだろう。黄色から緑まで全ての枠に記入することができる悠仁さまは、日本学生科学賞、科学の芽賞、日本昆虫学会や日本応用動物昆虫学会大会の賞を1つ受賞したライバルたちより、ずっと有利になるのではないだろうか。

 

◆他の学部はどうなのか

このあたり、他の学部はどうなのか。法学部、理学部、工学部などを調べてみたが、上の農学部とはまるで異なっていた。

東大法学部はシンプル.だからこそ質の高さで勝負することになるのだろう(画像は『東京大学』PDFのスクリーンショット)
法学部はシンプル。だからこそ、その質の高さで勝負することになる(画像は『東京大学』PDFのスクリーンショット)

 

推薦型選抜に求められる優秀な学生像、典型例は理学部に見ることができた(画像は『東京大学』PDFのスクリーンショット)
理学部は推薦書、および国際的な賞の受賞にこだわっていることがわかる(画像は『東京大学』PDFのスクリーンショット)

 

工学部は推薦書を重視するとのこと(画像は『東京大学』のスクリーンショット)
工学部は推薦書を重視。「説明書」に志願の動機や自己PRをたっぷりと書いてもらうようだ(画像は『東京大学』のスクリーンショット)

 

◆学校長は推薦書に何を書くのか

各学校長は志願者のために、どんな「推薦書」を書けばよいのか。例えば薬学部は、こういう点を記してほしいと明示している。

(a) 自然科学一般への強い好奇心、探究心を持つこと、
(b) 主体的に課題の発掘ならびに解決を行う能力を有すること、
(c) (a)(b)以外にも、リーダーとして活躍する資質を持つことなど「求める学生像」にふさわしいこと、

これらは理系ならほぼ同じであろうが、なぜか農学部の推薦書にこういった記載はなかった。

 

◆農学部の過去の提出書類はどうだった?

毎年夏に募集要項が公表される東大・学校推薦型選抜の募集要項。その https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_28.html というURLを使って、ウェブ魚拓(Wayback Machine)で過去の年度についても調べてみた。

2022年度~2024年度については詳細まで情報を得られなかったが、2020年の令和3年度(2021年度)の募集要項で提出書類の一覧や記入例などを確認することができた。

 

こちらが、今から4年前の東大農学部・推薦型選抜志願者に示された記入例である。

4年前の記入例に「国際会議への参加」や「ポスター発表」といった言葉は見当たらない(画像は『東京大学』のスクリーンショット)
その頃は記入例に「国際会議への参加」や「ポスター発表」といった言葉は見当たらない(画像は『東京大学』のスクリーンショット)

 

国際会議に参加する生徒などいなかったであろう4年前のほうが、はるかに現実的な内容となっていたようだ。

なお、東大は令和7年度の推薦型選抜・募集要項に「必ず最新の様式を使用してください」との注意書きを添えている。4年前のこちらの様式で出願しても、受理してもらえないようだ。

 

◆まとめ

成績や英語力がきわめて高く、生徒会やボランティアなどでリーダーシップを発揮し、研究活動で輝かしい賞を獲ったような高校生を求めてきた東京大学で、農学部が提出書類のハードルをいきなり高くしてしまった。

どうみても悠仁さまを東大に迎え入れるため、つまり、輝かしい賞を獲ったようなライバルより高いポイントを付与することを意識してのことであろう。

志願者や保護者の皆さんはもちろん、高校の進路指導の先生方は、この理不尽さをどう受け止めておられるのだろうか。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『東京大学』PDF令和7(2025)年度 学校推薦型選抜 学生募集要項等

『東京大学』PDF令和3(2021)年度 学校推薦型選抜 学生募集要項等「農学部提出資料」(Wayback Machine)

『エトセトラ・ジャパン』東大農学部長、推薦募集要項でやさしい呼びかけ 「活動実績に自信がなくても出願をあきらめないで」

『エトセトラ・ジャパン』怒れ受験生! 東大推薦型選抜「論文は専門分野の学者が共著でOK」はR7年度だけの極秘ルールだった可能性大

2件のコメント

  • 「一般人」という仮定で勝手に考察してみました。本来、この一覧を基に、面接で検証されてゆくのだと推察します。表彰歴、TOEIC/TOEFL/英検などは検証不要でそのまま加点されますが、実績なし。推薦状の文面にはバイアスがかかるので、評価の対象にはならず。国際会議も居ただけでは評価に値しないですし、残念ながら居ただけという事実は明らか。論文は、ここには主観が入りますが、不正疑惑を抜きにしても、観察を集計しただけのもので、魅力なし。おそらく共通テストで900点以上のスコアでもはじきでも出さなければ挽回は難しく、合格ラインにはとても到達しないのではないでしょうか。おそらくライバルは、英検/TOEICや表彰歴をひっさげ、面接でのアピール力なども全く比較にならないでしょう。あくまで、「一般人」を想定した場合ですが。。。

  • 東京大学が忖度するとは、ガッカリです。
    これからは、忖度が当たり前となり、普通の経済力のご家庭の高校生は、どんなに優秀でも、忖度して貰える人には勝てないと知り、やるせない気持ちになるでしょう。
    そして、万一、ひさくんが、天皇になった場合、同年代の方々は、一般参賀に行かないでしょう。
    明るい未来は、来ないでしょう。
    忖度してもらえる人だけが、幸せになれる気持ち悪い世の中になるのでしょう。
    私が、自分の国に、こんなに、ガッカリする日がくることを、想像していませんでした。

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