文科省もストレートに回答せず 東大推薦型選抜の「専門家との共著論文OK」は公平・公正な受験と言えるのかの問いに

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秋篠宮家の長男・悠仁さまによる、話題の論文『赤坂御用地のトンボ相』。国民からの突き上げでやっと重い腰を上げたと思ったら、学名ミス(単なるタイポではないものが多い)を含む8か所に関する「正誤表」を出しただけである。その他の画像にまつわる大量の疑義、そしてヤゴを飼育しての放虫行為なら自作自演の観察日記にすぎないなどの疑問に対し、いつか筆頭著者から説明があるのだろうか。



国語、英語、数学など学力にやや難ありと暴露記事が出た悠仁さまが、そんな杜撰な論文をひっさげ、よりによって東京大学の推薦型選抜を狙っているとみられる件。問題は東大の側にも歓迎ムードが強いこと。それが証拠に、東大入試事務局は埼玉県在住のSさんのメールでの問い合わせに「提出する論文は専門分野の研究者との共著でもOK」と回答してしまい、ヤフコメでは毎度「国立大の受験で不公平なことが許されるのか」と騒がしくなっている。

何しろ、東大が発表した令和7年度推薦型選抜の公式な募集要項に、一切そんなことは書いてない。誰の目にもこれは今回限り、悠仁さまのための特例に映るだろう。Sさんはその後、東大に唯一指導できる立場であろう文部科学省に問い合わせておられた。

しかし彼らは、ストレートな回答を避け続けている。Sさんも「もう返信は来ないだろうから、せめてこの状況を国民の皆さんに知っていただきたい」というお考えで、メールの内容をシェアしてくださった。

なお、悠仁さまの進学は国民の大きな関心事であり、この件はほかの受験生にとっても有益な情報を含んでいる。その公益性を重視し、メールを公開させていただくことに問題はないと考えている。

 

◆Sさんが追及した矛盾点とは

文科省がPDFで公開している『大学入学者選抜の公正確保等に向けた方策について』の23ページに、【文部科学省による調査・指導】としてこういう記載がある。まずはそちらをお読みいただければと思う。

国民の強い不信感を考えると、今の事態はこの部分に抵触しているのではないだろうか
国民の強い不信感を考えると、今の事態はこの部分に抵触しているのではないだろうか

 

今、多くの国民が東京大学に対し、不信感を抱き始めている。研究者としての実力、最高の学力と英語力、これらが伴わないような高校生の裏口入学を許してしまったら、たとえ東大であっても信頼度や評価が落ちてしまうだろう。

「悠仁さまがOKなら我が子も是非」などと言って、高レベルの研究論文をお金で買うような資産家が今後に続出することも予想される。それでも本当によいのだろうか。

こうならないためにも、文科省はしっかりと東大に指導してほしいものである。


◆Sさんによる文科省への「お問い合わせ」内容

先月、東京大学入試事務室に、「学校推薦型選抜の提出書類における論文についてですが、論文の専門分野の学者と共著の場合、選考対象になりますでしょうか?」との問合せをしたところ、 「ご質問の件につきまして、 令和6年度の募集要項に沿って回答いたします。 (最新の募集要項は、7月頃に本学ホームページにて公開予定です。)学校推薦型選抜に提出する論文は、論文の専門分野の学者と共著のものであっても 出願書類として提出が可能です。」 との回答をいただきました。

 

論文の専門分野の学者との共著論文が、入学試験の選考資料として使えるなどということは誰しも思いつかないことで、たいへん不公平なご判断です。

 

当然、先頃発表された最新募集要項に記載し、受験生に周知すべきですが、記載はありませんでした。 この不公平な取扱いに対する、高等教育局のご見解をお知らせください。

 

これに対するやり取りは、以下の通りである。

 

(7月31日)文科省大学入試室からSさんへ

文部科学省大学入試室でございます。

お問い合わせいただいておりました、標題についてご連絡いたします。
各大学が実施している入学者選抜については、それぞれの大学の責任により実施されているものであり、それに関する問合せ等については、一義的には各大学において対応すべきものと考えております。

出題については各大学がアドミッションポリシーに基づいて行っているもので、情報の公開についても各大学の判断で行っているものですので、当該大学にお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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(8月2日)Sさんから文科省大学入試室へ

お忙しい中ご回答いただき、ありがとうございます。

東京大学にはすでに複数回問合せをしており、その都度、「論文の専門分野の学者と共著のものであっても 出願書類として提出が可能」との取扱いに変更はない旨、ご回答をいただいております。東京大学入試事務室にご確認ください。

そのうえで、専門分野の学者との共同研究の機会に恵まれた特定の受験生に有利に働く同大学の取扱いが、入学試験の公平性・公正性の観点から問題がないか、高等教育局のご見解をお伺いしております。

この不公平な取扱いが適用されれば、おそらく初めて論文を書くであろう高校生が、過去何本も論文を書いたことのある専門の研究者と、入学試験という同じ土俵の上で競争しなければなりません。これについてのご説明も、同大学からは一切ありません。

以上の経緯を踏まえ、再度、貴局のご見解をお尋ねいたします。

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(8月6日)文科省大学入試室からSさんへ

文部科学省大学入試室でございます。

ご連絡いただいた内容について、東京大学へ確認をしたところ、受験者の選抜にあたっては、各学部の求める学生像に基づき、提出書類・資料、面接等、及び大学入試共通テストの成績を総合的に評価するものであり、大学入学者選抜実施要項に基づき、適切に入試を行っていると考えている旨回答がございましたので、お知らせいたします。

なお、繰り返しとなりますが、各大学が実施している入学者選抜については、各大学のアドミッションポリシーに基づき、それぞれの大学の責任により実施されているものであり、出題や情報の公開についても各大学の判断で行うものとなりますため、当該大学にお問い合わせいただきますようお願いいたします。

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(8月19日)Sさんより文科省大学入試室へ

ご回答ありがとうございます。

ただ、依然問合せに対するご回答をいただけておりません。

お伺いしているのは、東京大学が回答している、「学校推薦型選抜に提出する論文は、論文の専門分野の学者と共著のものであっても 出願書類として提出が可能」という方針が、入学試験の公平性・公正性の観点から問題ではないのかどうか、貴局のご見解です。

問題があるのかないのか、端的にご回答ください。

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(8月21日)Sさんより文科省大学入試室へ

お世話になっております。
未だ下記問合せにご回答いただいておりませんので、再送いたします。
早急にご回答ください。

お伺いしているのは、東京大学が回答している、「学校推薦型選抜に提出する論文は、論文の専門分野の学者と共著のものであっても 出願書類として提出が可能」という方針が、入学試験の公平性・公正性の観点から問題ではないのかどうか、貴局のご見解です。

問題があるのかないのか、端的にご回答ください。

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(8月21日)文科省大学入試室よりSさんへ

文部科学省大学入試室でございます。

各大学が実施している入学者選抜については、各大学のアドミッションポリシーに基づき、それぞれの大学の責任により実施されているものであり、出題や情報の公開についても各大学の判断で行うものとなります。

回答は以上となります。どうぞ宜しくお願い申しあげます。

◆まとめ

面倒なことに向き合いたくないのだろう、Sさんから催促のメールが送られてくるまで、問題を放置してしまう文科省の大学入試室。しかも内容は同じ回答の繰り返しであるようだ。

「これで、国家公認の東大裏口入学が確定したと言えるでしょう」とSさん。すっかり呆れ果てておられるという。

職員さんたちも保身のため、忖度が重要なのであろう。だが、国立大学は高学力の学生をフェアな受験方法で獲得してきたからこそ、国内外を問わず非常に高い信頼感を得ているのだ。

一宮家の画策でそれが崩れるなどあってよいわけがないが、多くの方が「皇族が相手では自民党も文科省も何も言えまい」とおっしゃる。それでも残された道はあるだろう。

それは「皇族特別枠による名誉入学」とすること。たまに授業を聴講され、名誉修士号、名誉博士号を授与、というのが一番無難な形ではないだろうか。もっとも、これでさえ国民からすればかなりの譲歩である。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)




画像および参考:
『文部科学省』文科省HPにある、「大学入学者選抜の公正確保等に向けた方策について」

『エトセトラ・ジャパン』怒れ受験生! 東大推薦型選抜「論文は専門分野の学者が共著でOK」はR7年度だけの極秘ルールだった可能性大

『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまトンボ論文に腹が2本ある奇形疑惑の個体が それでも「東京大学推薦枠の募集要項はほぼクリア」?

1件のコメント

  • 以前、こちらに投稿させていただいた時は、少し寛容なコメントをしましたが、思い直しました。共著論文はダメですね。出願者自身の能力か、そうでないかの判別が困難になります。また、これを認めてしまうと、一般入試の試験中に、スマホで外部の方と「共同答案」を作成することと何が違うのか説明できますか?という話になります。屁理屈をこねて説明するのかもしれませんが、そもそも判別のしにくい条件を、わざわざ認めること自体が間違っています。このような条件緩和をしなくても、東大には十分優秀な生徒が志願するはずです。

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