秋篠宮家のネガティブ報道を避けるマスコミ 彼らもあの「放送基準」改正を待っているのでは?
長男・悠仁さまの作文剽窃問題、および筑波大附属高等学校へのゴリ押し入学。すでに60億円超ともいわれている秋篠宮家の改修増築工事と、次女・佳子さまの10億円豪邸の占拠。おまけに皇室外交はことごとく不評。ところが、ニューヨークの小室さん夫妻には、相変わらず国民の血税で手厚い保護が続いているのだろう。
今や国民の9割近くが、「清廉潔白な今上陛下のなさりようと、帝王学を間近で学んでこられた敬宮愛子さまを女性天皇に」と強く望んでいる。皇嗣などと名乗られても、秋篠宮家を将来の天皇として敬うことは、もはやかなり難しい状況だ。
しかしマスコミ、とくにテレビはなぜかお茶の間にその傾向や実態を伝えることをしない。世間から「腰抜けだ」「忖度だ」などと批判されても動けない。ただそこには、彼らが「民放連・放送基準」に厳しく縛られ、思うように放送できないという理由もある。
◆民放連・放送基準とは
1951年に民放連が設立されると、まずはラジオに関して放送基準が制定され、1958年にはテレビについても同基準が制定された。その後に両者は統合され、そこからはおよそ5年ごと、社会情勢と照らし合わせながら内容の見直しと改正が行われてきた。
「民放連 放送基準」は現在150条文。前半は主に番組作りに関して、また後半は主に広告に関してとなる。視聴者・リスナーの利益になるようにとして、基本的な理念はこう謳われている。
▷人権の尊重
▷法令・公序良俗の尊重
▷真実であること▷明確であること
▷公正であること
そして今年 5月26日、5年ぶりに民放連理事会が開かれた。「民放連・放送基準」のある部分の改正が行われることを筆者はひそかに期待していたが、残念ながらそうはならなかった。公益のための報道の自由は、またもや認められなかったのだ。
◆変わらなかった第2章「法と政治」
今年は久しぶりの見直しの年で、152条文のうち2条文が削除され、45条文が改正される大きな改正となった。たとえば「報道活動」に関する現行32条は、ニュースは事実に基づいて公正でなければならないという条文だったが、新しく「ノンフィクションのドキュメンタリーや情報番組も含まれる」ことになるそうだ。
ただ、注目された第2章「法と政治」の(7)は改正されなかった。
こちらは、テレビ愛知の公式HPにある『放送基準解説書2014』についての説明。「国及び国の機関」に宮内庁や皇室も含まれているとしている。これこそがテレビ局が今の皇室を包む闇を国民に伝えられずにいる理由だろう。
その下の法令の部分に「憲法 前文、第1条(天皇の地位と主権在民)」と示されていることにも苦笑を禁じ得ない。
視聴者・リスナーの利益は何か、という視点で考えてくれるなら、お茶の間が本当に知りたがっている報道をストレートに、素早く正しく伝えて頂きたいものである。
◆言葉が出ない紀子さま、「おーって感じ」しか言えない佳子さま
公務員、皇族についてのネガティブな報道は控える ― それだけでも報道機関としての物足りなさでいっぱいなのに、そこにヨイショ、ヨイショと忖度報道まで加えるのは、いい加減やめにしていただきたいものだ。
それでも、奇跡の世界遺産マチュピチュを前にして「おおーって感じ」しか言えなかった佳子さまの稚拙な国際親善を、ありのままに伝えてくれたのは非常に小気味良かった。
和装での皇室外交も、所作からして恥ずかしい限り。マスコミも国民に精一杯「ヒント」を与えてくれている気はする。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
参考および画像:
・『民放オンライン』「民放連 放送基準」2023年改正 その経緯と趣旨
・『テレビ愛知』放送基準解説書 2014
・『放送倫理・番組向上機構』日本民間放送連盟 放送基準
・『日本民間放送連盟』よりよい放送のために ― 放送基準