御用記者がいくら悠仁さまの「トンボ論文」を擁護しても… あのエリザベス・ビク博士が若手研究者に厳しいメッセージ

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Yahoo!ニュースに掲載された、日刊ゲンダイによる『悠仁さまの受験を左右する“勝負の夏”は公務に学会と大忙し…成年式は卒業後で学業最優先モード』と、マネーポストWEBによる『【悠仁さまと東大推薦入試】トンボ論文「特権」批判が的外れといえる2つの理由』という2つの最新記事。

いずれの記事も問題視されているいくつもの記録や説明のミス、トンボ画像の捏造疑惑については全く触れておらず、特に後者は「専門分野の学者との共著が何かと騒がれているが、決してズルではない」と擁護するために書かれたものだろうと思う。

 

◆エリザベス・ビク博士のお名前がヤフコメに

そのヤフー記事に対するコメントに、興味をそそられるものを発見した。

コメントにトンボ論文ばかりか、Elisabeth Bikさんの文字が復活したもよう(画像は『ヤフーニュース』コメントのスクリーンショット)
コメントにトンボ論文ばかりか、Elisabeth Bikさんの文字が復活したもよう(画像は『ヤフーニュース』コメントのスクリーンショット)
ヤフコメ、最近はもう「トンボ論文」はNGワードではなくなっていた。加えてElisabeth Bikさん、捏造疑惑、PUBPEERといった文字を使っても受理されるようだ(画像は『ヤフーニュース』コメントのスクリーンショット)
ヤフコメ、最近はもう「トンボ論文」はNGワードではなくなっていた。加えてElisabeth Bikさん、捏造疑惑、PUBPEERといった文字を使っても受理されるようだ(画像は『ヤフーニュース』コメントのスクリーンショット)

 

あるフォロワーさんがヤフコメに関して、少し前に「最近ではもうトンボ論文という言葉はNGではなくなっていますよ」と教えてくださった。しばらく前、ヤフーのコメントで悠仁さまのトンボ論文を批判することは出禁の原因とされており、Elisabeth Bik(エリザベス・ビク)博士というお名前も出禁になるNGワードだったそうだ。ところが、ここにきてElisabeth Bikさん、捏造疑惑、PUBPEERといった文字を使っても受理されるようになったとのこと。

悠仁さまのトンボ論文を批判する記事では、ブログでも広告収益が制限されている。そのことを考えると、これは驚くべき変化ではないだろうか。

 

【エリザベス・ビク博士についての過去の記事】

悠仁さまトンボ論文疑惑 ついに世界が恐れる「不正論文分析スペシャリスト」の下へ

トンボ論文不正疑惑を海外に広めたエリザベス・ビク博士 専門家らが強すぎる正義感を心配か

不正論文分析の世界最強スペシャリスト、ギリシャの国際会議で何があった…!? 主催者の主張と合わない説明は何を意味する?

怪しいのはやはりWCRI2024主催者 HPのプログラムをいつまでも曖昧にしてエリザベス・ビク博士を牽制か

 

◆6月24日にXにポストしたこと

不正論文分析の世界最強スペシャリストであるビク博士については、先にギリシャで行われた不正研究や不正論文の撲滅を目指す国際会議『World Conference on Research Integrity/WCRI2024』で、画像の不正加工や捏造に関するセミナーの開催を主催者に土壇場で断られていたことが、「日本が何らかの圧力をかけたのではないか?」と話題になっていた。

その件で怒りや失望感をXに漏らしていたビク博士だが、「あの会議に関しての感想を少しずつ明らかにしていくつもりです」ともあった。

そして6月24日、医大生向けのオランダの『Amsterdam Medical Student journal/Edition 24』に寄稿したという、“The cost of scientific misconduct is tremendous on at least three different levels”(科学における不正行為の代償は、少なくとも 3 つの異なるレベルで甚大です)と主張する記事について、自身のXで案内してくださった。

上記の2つの記事がトンボ論文の深刻な問題を無視しているこのタイミングで、そこにどのようなことが書かれているのかを、抜粋でご紹介してみたいと思う。

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私は2013 年、自分や他の人の研究を盗んだ1つの論文を見つけました。腹が立ち追及したところ、2014 年 6 月、盗用された文章を含む博士論文を発見しました。その論文には、異なる実験を表す免疫ブロット写真が複製、引き伸ばされ、左右が反転されていました。

 

パターンに敏感な私は、科学の文献にどの程度そういった画像が氾濫しているのかに興味を持ちました。生物医学の学術論文を20,000 件調べたところ4%によそからコピーされた画像が発見され、その半数が意図的な盗用だったと考えられることがわかりました。

 

2019年、私はお金になる仕事を辞め、不正の可能性がある論文を見つけることに専念することにしました。科学の研究における誠実さを調べるリサーチャーとして、科学とは好奇心、厳格さ、誠実さをもって真実を追求することだと私は信じています。

 

しかし、学術論文を出さなければ研究者として出世できないというプレッシャーが高まると、研究者の一部は手抜きをするようになり、杜撰で怠惰な研究は、捏造、改ざん、盗作といった不正につながることもあります。

 

そういった行為は、科学のあるべき姿に反しています。

 

「査読」では、残念ながら誤りや不正行為を見つけられないことがよくあります。そのような問題が科学文献に載ると、ほかの研究者の研究内容を損なう可能性があります。

 

研究とは、どなたかが発表した先の研究に基づいて行われるもので、出版物に誤り、不正なデータが含まれてしまうと、その欠陥ある研究を再現しようとした次の研究者が無駄骨を折ることになります。

 

そのため、編集者や研究機関に手紙を書いたり、『PUBPEER』(ビク博士のブログ)でそのような論文にフラグを立てたりしながら、私は学術論文の誤りや不正行為について他の研究者に警告したいと考えています。

学術論文の誤りは、修正できる場合もありますが、不正なデータがあるようなら取り下げ、撤回が適切です。

 

私たちは、研究者が自身で修正するだろうと想像するものですが、論文の問題に対処するのはなかなか困難なもので、学術誌や研究機関の多くは疑義の報告を受けてもすぐに対応することなく、無視することもあります。

 

2015年頃にジャーナル編集者に報告した問題のある論文800本のうち、5年後に訂正または撤回されたのは3分の1に過ぎませんでした。2024年になっても、この数字は依然として約50%にすぎません。

 

サイエンス系の出版社や研究機関が、評価や収益よりクオリティの維持管理や研究の誠実さを優先することに消極的であるため、研究の不正行為に対する処罰はほとんど行われていません。

 

科学における不正行為の代償は、少なくとも3つの異なるレベルで甚大です。偽造または捏造された結果は再現が難しいため、不正行為は他の研究者を疲弊させます。

 

私のような批評家は、いじめ、嫌がらせ、訴訟に直面することが多いです。

 

セミナーを開催したり、ソーシャルメディアに投稿したりすることで、科学論文の誤りや不正行為に対する意識を高めたいと考えています。

 

ただ、残念ながら私たちの仕事には、個人的、法的、および金銭的なリスクが伴います。疑義突き付けられて怒ったり、黙らせようとしたり、傷つけようとして訴訟を起こす人もいます。

 

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以上が、エリザベス・ビク博士が執筆された “The cost of scientific misconduct is tremendous on at least three different levels” の重要部分となる。

難しい記事であろうに、日本で最も有名(悪名高い?)な若手研究者でいらっしゃる悠仁さまへの警鐘だと思って読むと、すらすらと読めてしまうから不思議である。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



画像および参考:

『AMSj』Vol.34/June 2024

『EL PAIS』Elisabeth Bik, expert in scientific integrity: ‘We need to slow down scientific publishing’

『ヤフーニュース』悠仁さまが目指すべきは英国のウィリアム皇太子 名門大進学より国を紡ぐ役割を果たす道を選択【秋篠宮家の学校選び】

『ヤフーニュース』【悠仁さまと東大推薦入試】トンボ論文「特権」批判が的外れといえる2つの理由 一般受験生の提出書類にも「大人の添削」は当たり前、研究者としては不自由な立場

『エトセトラ・ジャパン』トンボ論文不正疑惑を海外に広めたエリザベス・ビク博士 専門家らが強すぎる正義感を心配か

・『エトセトラ・ジャパン』怪しいのはやはりWCRI2024主催者 HPのプログラムをいつまでも曖昧にしてエリザベス・ビク博士を牽制か

『エトセトラ・ジャパン』不正論文分析の世界最強スペシャリスト、ギリシャの国際会議で何があった…!? 主催者の主張と合わない説明は何を意味する?

5件のコメント

  • abc’sさま

    コメントありがとうございます。
    あまり出しゃばってはならない、皆様の交流の場になるようであれば嬉しいと思い、コメント欄には滅多にお返事をさしあげない私ですが、実はまったく同じようなお考えの方が近くに一人おり、つい反応してしまいました。

    真の研究者さんとしては、こういうお話の片棒を担ぐくらいもの悲しい、悔しいことはないと思います。清氏も、京大に入られるまでどれほど努力されたことか…。ダンマリを決めていらっしゃるとわかったとき、最初は腹が立って仕方がなかったのですが、その先をじっくりと想像していくなかで怒りは消えました。(朝比奈より)

  • 研究者である清氏はなぜこの論文をこのままにしたのか。
    と、考えたときに、ふと、むしろ研究者であるが故に捏造が許せずあえて痕跡を残したのか?と思えてきました。
    本当に素晴らしい、熱意ある、子どもらしい研究がされていると思い協力しようとしたら、聞いていた話と違う。さらには、長期計画でそれを入試に悪用しようとしている。自分が専門的に行ってきた研究を冒涜されていく。しかし元の場所には戻れない状況に対し、うっすらと仕返ししつつ、悪行を広めるため、研究者らしい狡猾さを持ってこの論文に仕立てたのではないか···これは氏の良心なのでは?
    と、そんな気になってきました。
    考え過ぎですね。

  • エトセトラジャパンさんが内容問わずに英語をスラスラ読めてしまう読解力が凄い。嘸かし皇族の血脈ではないヒサ君も同レベルなんだろうねー、と嫌味を記す。
    NGワードから外れた理由は何だろう? 言論弾圧との抗議に反応したか? エリザベス=ビク博士の意思を潰した咎なのか? 今後の傾向を窺いたい。
     
    怒れ! 怒れ! 怒れ! 国民VS秋篠! 国民の意思が最重要なのだ! 日本の平和が世界の平和に繋がるように微力ながらの務め。
     
    敬宮殿下立太子。皇弥栄

  • 『日本で最も有名(悪名高い)な若手研究者でいらっしゃる悠仁さまへの警鐘だ』

    ギリシャでの不正論文学術会議は、佳子様の125周年訪問時に、見事に宮内庁(宮内庁.外務省.領事館etcだけで10人随行、報道関係は100人超え)の弾圧で ビク博士を封印してしまいました。
    あの、パルテノン神殿での2990円のギリシャカラーセーターの報道の時でしたね。

    毎週週刊女性から配信される 秋篠家広報室提灯:江森啓治氏の記事は、驚くべきご優秀な秋篠家のヒトヒトの話題。
    佳子様は英語教育で有名なICUに入り直し、英語の勉強を熱心になさった…(学習院大学の落ちこぼれで 追試を無視し、新卒しか採らないはずのAO入学で 転学、しかも 学習院大学では単位が取れなかったから ゼロから┅)と、素晴らしい持ち上げ様でした。

    8月3日、杉浦由美子さんが秋篠家長男の東大狙い・蜻蛉論文擁護記事は 全4編という長さでしたが、「八幡和郎の書いた記事だと思った」という不快感を持った人がほとんどでした(ヤフコメ)。
    八幡和郎さんは、取材をせず秋篠家応援団のサイトから引用しているような内容の記事を書くので、超絶面白いのですが。
    本人はヤフコメで批判炎上を「私の記事は反響があった(パーフェクト婚を超える…云々の記事の冒頭)」と捉えていて、流石だとおもいました。

    杉浦さんは、懲りず 今朝『東京大学の「学校推薦型選抜」に求められるハードルの高さ 共通テスト8割、探究学習の成果、校内の評価…「推薦入試は一般選抜より簡単」の誤解』(マネーポスト)

    宮内庁は、福岡県工藤会壊滅に顕著な活躍をした吉田皇嗣職大夫を、国民の願い壊滅に使っているように感じます。

  • なぜ、研究者である清氏はこの論文を提出しても良いと思ったのか。
    共著は良いのです。でも、写真や説明文におかしいと思われる所がたくさんあると聞きます。
    本当に素晴らしいものと言われるためには間違ったものは訂正してからだと思います。
    まさか、皇族である悠仁さまが間違った事を書かれる、写されるとは思っておられなくてそのまま提出されたかもしれない。
    でも、後になって不正を追及されたなら逆に論文として残っているから言い逃れできませんね。
    論文を出すのなら胸を張って後の世の人達が見ても素晴らしいと言えるものにすべきでした。
    このままだと清氏も悠仁さまの研究者としての未来を壊したことになりませんか。

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