大量退職騒動にゆれる秋篠宮さまが名誉総裁の「WWFジャパン」 支援金の行方や会長の経歴にもビックリ

「文春オンライン」が11月22日に配信した、『〈地球資源と同じで人材も使い捨て〉世界最大の環境保全団体WWFの日本支部で「職員大量退職」悲痛メール入手』という記事が波紋を広げている。ここは秋篠宮さまが名誉総裁を務めている団体だが、記事中に示された会長の名前にピンと来た人は少なくなかったようだ。
スイスに本部があり、パンダのマークでおなじみの世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature/WWF)。その日本支部がWWFジャパン(東京都港区)だ。職員数が80名弱というこの団体で、ここ10年の間に職員が相次いで退職していたことが「 週刊文春 」の取材でわかったという。そこにはこう書かれていた。
2021年に50周年を迎えた。「生物保護・脱炭素・海洋プラスチックごみ問題など国内外を問わず、様々な自然環境の課題に取り組む公益財団法人」(環境団体関係者)だ。
ナマズの研究で知られる秋篠宮を名誉総裁に戴き、評議員には東大名誉教授の養老孟司氏、顧問には十倉雅和経団連会長や日枝久フジテレビ会長など錚々たる顔ぶれが並ぶ。一方、事務局には今年6月末時点で79名の職員が在籍している。
「WWFには全世界で約500万人のサポーターがいます。ジャパンに限ると、個人サポーターが約4万3000人、法人サポーターが約420社。21年度の経常収益は約14億6940万円でしたが、その8割以上を会費と寄付が占めています」(同前)
■元職員は巨額の資金を使い切れず…
文春に寄せられた情報によると、2019年7月から2022年6月までの3年間で25名もの職員が退職。80名未満という分母から考えるとかなりの数といえそうだが、今年7月以降もさらに3名が退職したといい、理由は上司によるパワハラ、組織改編に伴った理不尽な労働条件、心外な部署移動などさまざまだという。
文春は元職員から入手した情報を画像の形で数点掲載しているが、ある人は理由も説明されず「巨額の資金を使い切れ」という命令を受け、「大切な浄財なのでは」と疑問を投げかけたところ、「オトナになれない?」という予想外の返答だった。やがて、その責任を取る形で辞めさせられたという。

そして文春は、こうした状況を問題視した労働組合が役員に改善を要求したところ、末吉竹二郎会長が「事務局長以下で解決して」と門前払いのような対応だったことを報じている。さらに10月中旬、文春の記者さんが取材に動いていることを察知した東梅貞義事務局長は、全職員に向けて口止めにも見えるメールを送ったが、そこにはこう綴られていたという。
〈記事として取り上げられた場合、多くのWWFジャパンの個人サポーターや法人サポーターの目に触れることとなり、(略)信頼と期待が裏切られたと強く失望させてしまう申告な事態となります。結果、WWFジャパンが社会的信頼を失う大きなリスクがあると考えます〉
ジャーナリストの篠原常一郎氏は、かねてからYouTubeの動画で「WWFという団体は何かが怪しい」と訴えていたが、その闇に包まれていた部分を、文春の記者さんが密着取材で少しずつ暴いてくれたようだ。
■東梅貞義事務局長の経歴
末吉会長に「解決するように」と指示され、全職員に口止めメールを送った東梅貞義事務局長は、こんな経歴の持ち主だ。
国際基督教大学教養学部理学科卒業(生物専攻)。英国エジンバラ大学修士号(Master of Science)取得(自然資源管理専攻)
1992年WWFジャパンに入局以降、日本全国各地の重要湿地の保全活動に携わる。
2019年からはシニアダイレクターとして、WWFジャパンが手掛ける地球環境保全活動全般を統括。
2020年7月 WWFジャパン事務局長就任
座右の銘は、Together possible 「一緒なら達成できる」
そして、ご挨拶文にはこう書かれていた。
自然保護に取り組み30年近く。これまでのフィールドは、日本では南は石垣島のサンゴ礁から、北海道の風蓮湖まで、世界ではペンギンの生きる南米の海から、極東ロシアのトラの森、渡り鳥の楽園の黄海、そしてミャンマー・タイの東南アジア最大級の手つかずの森まで。野生生物と人の暮らしが交差する現場で、現地の人々や研究者、グローバル企業、国際機関の方々とご一緒に、自然保護と持続可能な未来を目指して日々取り組んでいます。
国際基督教大学から英国のエジンバラ大学に進まれたあたりは、秋篠宮家の長女・眞子さんと全く同じだ。ご留学の際には、東梅氏のアドバイスなどもあったのかもしれない。
■アジアのけいちゃんさんが気づいたこと
この度のWWFジャパンに関する記事については、『アジアで生きよう!!』のけいちゃんさんがさっそく動画で伝えておられた。そのなかでけいちゃんさんはひとつ、大変興味深いことをおっしゃった。
「この会長の末吉竹二郎さんというと…、確かこの人、またか~という感じですけれど、確かこの人、旧・三菱銀行かなんかですよ、元々。」
さすがけいちゃんさん、勘が鋭くていらっしゃる!
実は今月18日付の、『F大ロースクール寄付者・MUFGユニオンバンクの「その部門」はフツーの銀行業務じゃない 小室圭さんを獲得するメリットは?』という記事を執筆するにあたり、筆者も様々なウェブページを閲覧していた中、脱炭素、エネルギー問題を専門とするあるウェブページに末吉氏の名前を発見していた。

けいちゃんさんが末吉氏を知った経緯とは異なるだろうが、筆者も今回のWWFジャパンの話題に「国家レベルの巨大プロジェクトであろう気候変動対策などに長く関わって来た、あの元・三菱UFJのツワモノが、なんとここの会長をしていたとは」と驚いている1人だ。
さらにいえば、秋篠宮さまと、小室圭さんをずっと世話してきたとされる奧野総合法律事務所の所長、奥野善彦弁護士との出会いもこのWWFジャパン。奥野弁護士は2018年までこの団体の「監事」に名を連ねていたのだ。
■末吉氏は三菱東京UFJ銀行・ニューヨーク支店のトップに
その記事の紹介欄には「東京大学を卒業後、1967年に三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。1998年まで勤務したとあるが、講師派遣サイトの『システムブレーン』にはさらに詳しく「1967年 東京大学経済学部卒業後、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。1994年 ニューヨーク支店長、取締役、96年に東京三菱銀行信託会社(NY)頭取」とある。

また金融の知識を磨き、環境問題、地球温暖化対策が専門であるせいか、国連環境計画(UNEP)・金融イニシアティブの運営委員のメンバーに選ばれたほか、河野太郎外務大臣が設置した気候変動に関する有識者会合の座長も務めておられるという。
■支援金が自然保護活動に使われるのは「3分の1」という事実
役員名簿に秋篠宮さま、奥野弁護士、末吉氏らが名を連ねる(連ねた)WWFジャパン。そこが巨額の資金を扱うモンスターな団体であることが、こちらの収支報告書からお分かりいただけるだろうか。

支援や寄付をする個人・法人は、単純に「自然保護活動に使ってほしい」と考えておられるだろうが、実際にその金がそちらに活かされるのは3分の1どまりだ。なお、WWFインターナショナルは、「集まった支援金の50%が、5,000人もいる正規職員の給与で消えている」と糾弾されたことがあるという。
■WWFの実態を疑問視する報道は多い
1つずつの詳しい内容は避けるが、スイスに拠点を置くWWFについては、5年以上も前から実態について疑問を投げかける報道が相次いでいた。ご興味がおありの方は、以下のリンクから是非とも目を通してみていただきたいと思う。
◎『日刊ゲンダイDIGITAL』野生生物の命と引き換えに私腹を肥やすWWFの実態(公開日:2016/01/15 07:00 更新日:2016/10/17)
◎『BBC NEWS JAPAN』 WWFの人権侵害疑惑、独立調査報告書を発表(2020年11月26日)
◎『BuzzFeed』環境NGO「WWF」が内部調査。レンジャーらの人権侵害報道を受け「対処する仕組みがなかった」(公開 2020年12月11日)
■まとめ
来年1月、圭さんがもしも本当に弁護士に登録されたら、いずれこのWWFジャパンが国内外で行う環境保護活動や再生エネルギー関連の事業にも関わるのだろうか。まるでジグソーパズルのピースをはめるかのように、誰かの鶴の一声で圭さんがそこの重要なポジションに収まる可能性は、やはりゼロではないような気がしている。
それにしても、秋篠宮さまの誕生日会見まであと数日というこのタイミングでの文春砲は、さすがという他ない。この件について記者団から何か質問を受けたら、宮さまは「私自身は団体の運営に関しまして、何ら関与も把握もしておりませんので…」などとおっしゃるのではないだろうか。
そんなだから「秋篠宮家の名誉総裁職など不要」と申し上げたくなるのだ…。
※ お詫びと訂正: 文章中、東梅貞義事務局長を「東海貞義事務局長」としている箇所がございました。訂正するとともに、お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
『Yahoo! News』〈地球資源と同じで人材も使い捨て〉世界最大の環境保全団体WWFの日本支部で「職員大量退職」悲痛メール入手 週刊文春 2022年12月1日号
『YouTube』アジアで生きよう! ― WWFジャパン、ブラック!!職員大量退職。。。A宮殿下は名誉総裁。。。
『文春オンライン』世界最大の環境保全団体WWFの日本支部で「職員大量退職」 【画像】元職員の悲痛な叫びがつづられたメール
『WWFジャパン』WWFについて ― 役員等名簿
『WWFジャパン』スタッフブログ ― 事務局長 東梅貞義
『EnergyShift』著者一覧 ― 末吉竹二郎
『システムブレーン』国連環境計画金融イニシアティブ特別顧問 ― 末吉竹二郎
『WWFジャパン』 Financials FY2021 ― 収支報告 WWFジャパンの収入と支出