絶滅危惧種のトンボが撮影された赤坂御用地「菖蒲池」なぜ改修? 論文の疑惑との関連性を探る<その3>

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10年前に大変な予算を投じてきれいに整えられた赤坂御用地の菖蒲池が、悠仁さまのトンボ研究も一服したとかで、再びの改修工事に入るという。

絶滅危惧II類に指定されている種類を含め、悠仁さまの『赤坂御用地のトンボ相~』論文に登場するトンボの殆どが発見・撮影されていた菖蒲池。なぜそんな貴重な生態系を壊すのか。もしや何か、証拠隠滅の目的でも…?

今回の<その3>では、菖蒲池の「八つ橋」の “木目” が語るちょっとした秘密について検証してみたい。

<その1>画像No.85ヨツボシトンボは腹に丸い穴。枝の影の色と背景の倒木にもご注目を

<その2>羽化の3つの特徴「早朝」「倒垂型」「ヤゴ殻にずっとぶら下がる」を無視したNo.74コシアキトンボ



 

◆園遊会を訪れた方々が愛でる菖蒲池

まずはこちら、菖蒲池の全体をGoogle Earthの画像からご覧いただきたい。

 

赤坂御用地の菖蒲池。宮内庁は概算要求でその改修工事に「9,000万円」と(画像は『Google Earth』のスクリーンショット)
宮内庁による概算要求では、その改修工事に「9,000万円」が(画像は『Google Earth』のスクリーンショット)

 

これが撮影された頃は、まだ芝が整っておらず、カキツバタも生えていない。悠仁さまのトンボ研究のために池の縁を安全なものにし、ジグザグの「八つ橋」や藤棚?を完成させたあたりの写真と思われる。

 

続いては2017年 04月、「春の園遊会」を訪れた京都府綾部市の市議会議員・安藤かずあき様が、ご自身のブログ『あんどう新聞ブログ版』に掲載した菖蒲池のお写真をご覧いただきたい。

 

園遊会に訪れた方々にもなじみの深い菖蒲池(画像は『あんどう新聞ブログ版』のスクリーンショット)
園遊会に訪れた方々にもなじみの深い菖蒲池(画像は『あんどう新聞ブログ版』のスクリーンショット)

 

拡大すると「土留め」はつるんとした材質で、同一のものが池の周りに張り巡らされ、等間隔に打ち込まれた丸太で止められているようだ。

菖蒲池の縁はつるんとして整っているようだ(画像は『あんどう新聞ブログ版』のスクリーンショット)
菖蒲池の縁はつるんとして整っているようだ(画像は『あんどう新聞ブログ版』のスクリーンショット)

 

◆これが八つ橋を壊してしまいたい理由か

ここで、<その2>でもご紹介したNo.74コシアキトンボの写真を、もう1度ご覧いただきたい。早朝でもなく、オーバーハングな場所でもなく、そもそもヤゴ殻につかまらず腹や翅が接地しているというあり得ない状況を、その論文では「羽化」と説明している。

 

トンボ論文写真No.74コシアキトンボ「羽化」の表示は正しいのか(画像は『J-Stage』のスクリーンショットを重ね合わせたもの)
トンボ論文写真No.74コシアキトンボ「羽化」の表示は正しいのか(画像は『J-Stage』のスクリーンショットを重ね合わせたもの)

 

さて、トンボの背景は灰色がかった木材である。これは具体的には「八つ橋」であろう。

倒垂型の羽化を見せるコシアキトンボ、ここでなら羽化は不可能ではないだろうが…(画像は『FNNプライムオンライン』のスクリーンショット)
灰色がかった木材といえば、この八つ橋しかないだろう(画像は『FNNプライムオンライン』のスクリーンショット)

 

ヤゴが池から出て垂直に登れるのは右端に見える六角柱だろうが、どうも池に垂直な亀裂が目立つ上、その一辺に比べると、No.74の画像の板は幅がもっとあるようだ。

 

No.74の画像、コシアキトンボはむしろ踏板の方で撮影された?(画像はネットで拾ったもの)
No.74の画像、コシアキトンボは踏板の方で撮影された?

 

さらにNo.74は、板の重なり部分にちょっとしたズレが。そうなると似ているのは悠仁さまの足元、つまり踏板である。もしや、その平らな板の上で撮影会が行われたのではないだろうか。

 

◆平面で撮影され画像を90度回転か

左の翅が欠損あるいは潰れて飛べない、あるいは死んでいるコシアキトンボが踏板の上に置かれ、風で飛ばないよう虫ピンやウッドパテで固定されてから撮影された可能性が考えられる、No.74のコシアキトンボ。

 

 

さも倒垂型の羽化があったと見せかけるため、その写真を90度回転させてトンボを立ててみたのではないか ― そう推察された方は、理由を「右のほうに円筒状のゴミのような白い小さな物が写っています。池に垂直な部分なら、そんな物は落下しているはずです」と説明しておられる。

 

 

◆撮影したのはトンボに詳しくない人物か

本文の説明ではこうなっている。

コシアキトンボPseudothemis zonata (Burmeister,1839)(図73, 74)前回調査では表町池,中の池,菖蒲池で記録されている.本調査では,表町池,大池,中の池,菖蒲池,心字池,大土橋池で確認した.それぞれの池における個体数は多く,木陰でよく見られた.そのうち,表町池,大池,中の池,菖蒲池,大土橋池で産卵を,表町池と大池で交尾を確認した.また,幼虫,羽化殻は表町池,大池,中の池,菖蒲池,心字池,大土橋池で確認した.

 

たくさんの個体、産卵、交尾ををあちこちの池で確認したというなら、なぜ生命力がみずみずしく伝わってくる “本物” の羽化写真を掲載できなかったのか。これは本当に大きな疑問である。

皇居や赤坂御用地のトンボをはじめとした生物調査では、論文の「謝辞」を読む限り、庭園課の職員さんたちの尽力がかなりあったようだが、そうは言っても早朝は勤務の時間外であろう。悠仁さまが早朝に起き、ご自身でコシアキトンボを撮影すればよかったのだ。

おまけにNo.74は、羽が開くまではヤゴ殻につかまりぶら下がり続けるというコシアキトンボの習性を、あり得ないほど無視している。この時をきっかけに筆者の中では「トンボに詳しくない人がいる」という疑惑が強まって行った。

 

◆まとめ:そもそも9,000万円投じてコレですか?

菖蒲池は2010年から2011年まで、皇室用財産修繕費から約9,000万円を投じて改修工事が行われていた。

 

2010年から2011年にかけては菖蒲池で改修工事が
2010年から2011年にかけて菖蒲池で行われた改修工事。9,000万円を超える予算が組まれた。

 

ヤゴ飼育~放虫までの顛末を含む、悠仁さまのトンボ研究のメッカにするため、意図的に整えられたのであろう菖蒲池と八つ橋。9,000万円もの予算を組んでもらいながら、たった10年で改修工事という事実にも驚くばかりだ。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『あんどう新聞ブログ版』春の園遊会に (2017/04/20) の記事画像

『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『エトセトラ・ジャパン』新しくNo.83とNo.85にも捏造疑惑 「不可解な写真No.74は90度回転して掲載された可能性が」

2件のコメント

  • 事実はどうであれこの様な確信疑惑を抱かれるような論文を平気で世の中に提出すること自体、この論文著者はじめ関係各者は大したものではないですか?
    本人達は良心・倫理観を人並み以上にお持ちのお方達だと思われます。
    「人は死して論文を残す」
    論文は国立科学博物館及び皇室に今後永久保存され、ご自分のかけがえのない一生の栄誉ある実績として子孫達末代に渡りきっと多いに称えられることでしょう。
    これが全国民があなた達に対しできるささやかな贈り物です。

  • 鋭い着眼ですね! 見たところの違和感があった理由が解りました。推測した方が安定感があります。素晴らしい! 何回か見詰めていると目馴染みなのか腹部付近に虫ピンの頭があるように見受けます。改めてエリザベス=ビク博士に来日して鑑定戴きたいですね。
     
    GoGoヒサ君! とーだい一直線。願わくば、このまま秋篠廃宮皇籍離脱へ向かって突き進んでくれ給え。ヒサ君の使命です。幸せが待っていますよ。

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