「ヒョコヒョコお出かけ海外ご公務」が好きな秋篠宮夫妻 だが今上陛下ご夫妻の慎重さこそが今の日本を守るのでは…? 

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額、眉、目元が活発に動くため、表情が豊かな秋篠宮さま(画像は『YouTube』のスクリーンショット)
額、眉、目元を活発に動かすわりに、ほとんど気の利かないコメントをした秋篠宮さま(画像は『YouTube』のスクリーンショット)

秋篠宮ご夫妻が9月下旬にベトナムを公式訪問される件に関し、「皇嗣としてもう3度目の外国公式訪問になる。兄上に代わり、大変な思いで皇室外交を頑張って下さっている」と評価する方がいる。必ずそこに「皇后雅子さまのご病気が…」と添えてくるが、筆者はそうは思わない。

上陛下ご夫妻の先のインドネシア訪問は、国際親善が目的の外国訪問としては2019年の即位後、確かに初めてのことだった。諸外国から「我が国へぜひとも」とお招きされることが多いことを考えれば、大変慎重だと言わざるを得ない。

だが、過去にあった皇室利用を思わせる出来事や報道を振り返り、もはや金欠気味の日本にとっては、今上陛下ご夫妻の「慎重さ」こそが重要になっているのではないだろうか。



 

◆両陛下のインドネシア訪問は理想的な形

たとえば今年6月のインドネシア訪問では、ジャカルタの私立大学では日本語を学ぶ学生など、インドネシアの若者たちと交流され、伝統文化に触れ、一度は訪れてみたかったとおっしゃる世界遺産の「ボロブドゥール寺院」も視察された。

皇后雅子さまも、インドネシアの若い人たちと親しく触れ合うなかで「女性が男性に負けずに頑張っている姿を見て、大変頼もしく思いました」と感想を述べられたことを、宮内庁が発表している。

ボロブドゥール遺跡の修復工事が行われた際、資金や科学的知見など多くのものを提供して支援してくれた日本政府や関係者に対し、インドネシア側からも感謝の言葉などがあったのだろう。1週間の滞在を通じ、陛下は両国間の親善関係がより深まることを心より願われたという。

 



◆秋篠宮夫妻の外遊とトランプ元大統領の訪日は似ている

2018年、新天皇の即位の儀式に向け、当時の安倍晋三首相は盟友である米大統領のドナルド・トランプ氏を国賓として日本に招いた。日米貿易交渉の合意も狙いのひとつであったなら、天皇を政治に利用した一例と言えるのかもしれない。

一方、米メディアは大統領の日本訪問を「行く先々で大歓迎を受ける心地よさと最高のおもてなし、相撲、ゴルフ、バーベキューを楽しんだ。ワシントンD.C.を離れての束の間の余暇になったようだ」と皮肉ったという。

話はやや逸れるが、それを伝えたJB Pressの『トランプ訪日の最大成果は「韓国外し」だった』という記事に、ちょっと気になる文章を見つけた。

大統領や首相が一番自分は偉いと感ずるのは外遊して持てはやされる時らしい。(中略)権力の座についた者だけが味わう至福の瞬間なのだろう。

 

「可愛らしいぶりっ子」が秋篠宮にみそめられ、3LDKの団地住まいから皇室入りを果たした紀子さまは今、あらゆる意味で野心の塊だと囁かれている。皇室が政治利用されることへの警戒について綴ってきたが、平民がいきなり皇族としての権力を身につけることも、非常に恐ろしいものがある。

 

◆国が犯した人権侵害問題のもみ消し役に…?

皇室の政治利用は、国内でもそれなりにあるのだろう。2013年10月(平成25年)、当時天皇であった上皇ご夫妻は、熊本県のハンセン病療養所である「国立療養所 菊池恵楓園」を訪問。後遺症を抱えた300名ほどの入所者たちに、労いや励ましの言葉をかけられたという。

ハンセン病は1960年以降、治療薬のおかげで隔離の必要性はなくなった。にもかかわらず、強制隔離政策は1907年から1996年の「らい予防法」廃止まで、なんと90年ほど続いた。菊池恵楓園こそが「強制隔離政策は人権侵害だ」として国に賠償を求めた原告の集まる場所だった。

そんな中で同療養所を訪問された両陛下の様子が報道されると、ハンセン病患者に対する国による人権侵害という重い過ちが、過ぎ去った過去のもののような柔らかなムードに。国から見れば、有無を言わせぬ特別な権力を持つ皇族が、まずい世論の鎮静化に大きく役立ってくれたといった所であろうか。

 

◆美智子さまの「美」は最大の利用価値だった…?

クラブのママのような妖艶さも当時の皇室外交手腕だった?(画像はネットで拾ったもの)
クラブのママのような妖艶さも当時の皇室外交手腕だった?(画像はネットで拾ったもの)

 

特に「美しい妃殿下が現れると空気が変わる」という事実を、政治家たちはおおいに利用したがったようだ。

まさにアジアン・ビューティーの魅力を発揮していた若き日の美智子さま(画像はネットで拾ったもの)
まさにアジアン・ビューティーの魅力を発揮していた若き日の美智子さま(画像はネットで拾ったもの)

日本が初めてアメリカから大統領を迎えると決まった時、当時の岸信介首相は「両陛下が大統領をお出迎えしてはどうか」と考えたそうだ。結局、大統領の訪日は中止となったが、もしかしたら羽田空港でのとてつもなく華やかな歓迎ショーが展開されていたのかもしれない。

 

前列中央は昭和天皇の弟・三笠宮崇仁親王殿下。両隣が文鮮明、そして妾あるいは最初の妻とされる崔元福女史(画像はネットで拾ったもの)
前列中央は昭和天皇の弟・三笠宮崇仁親王殿下。両隣が文鮮明、そして妾あるいは最初の妻とされる崔元福女史(画像はネットで拾ったもの)

旧統一教会が皇族のお墨付きを得たかのように錯覚させる写真が存在するのも、そうした策略に基づいたものなのであろう。

 

◆タイへの過剰な支援は誰のせい?

学習院大時代にナマズとタイに夢中になった秋篠宮さま。頻繁にタイばかりを訪れたがるご様子に、1996年には複数の週刊誌が「現地に特別親しくしている女性がいる」と書き立てたほどだ。

そして1996年6月29日、秋篠宮さまと紀子さまの「結婚の儀」に、海外から招かれた唯一の賓客は、タイのシリントーン王女だった。シリントーン王女と妹のチュラポーン王女は皇室行事ばかりか非公式でも頻繁に来日しており、「秋篠宮の愛人は位の高い女性」と書かれたこともあった。

有機化学の分野の博士であるチュラポーン王女が「チュラポーン研究所(Chulabhorn Research Institute)」を設立する際は、日本政府として9億円ほどの無償資金協力を行っている。タイの国王は世界有数の裕福な王族だが、何の理由でその王女の研究施設に日本が莫大なお金を支援しなければならないのだろう。

また、外務省ホームページから国際協力ODAの「国別援助実績・タイ」というページのグラフを見て見ると、諸外国と比較して日本の対タイ援助実績はべらぼうに高い。

対タイ援助において圧倒的な額を負担してきた日本(画像は『外務省・国際協力』HPのスクリーンショット)
対タイ援助において圧倒的な額を負担してきた日本(画像は『外務省・国際協力』HPのスクリーンショット)

 

なお、秋篠宮はタイの様々な大学から名誉博士号をこんなにも授与されている。

名誉学位をこれだけもらえば、タイびいきも当然か(画像は『Wikipedia』のスクリーンショット)
名誉学位をこれだけもらえば、タイびいきも当然か(画像は『Wikipedia』のスクリーンショット)

 

そしてチュラポーン王女は、2006年から東京大学のグローバル・アドバイザリー・ボードのメンバーに就任しておられる。タイがそうだと決めつけることはできないが、皇族が何か脇の甘いところをみせたがために、日本(お金だけとは限らない)がその後にいいように利用されてしまうということはあるだろう。

 

◆英戴冠式に秋篠宮夫妻が受け入れられたワケはこれ?

たとえば今年5月6日、チャールズ3世の戴冠式にはあれだけ反対する声が湧いたにもかかわらず、秋篠宮夫妻が出席した。招待状は今上陛下ご夫妻宛てであったのに、宮内庁はその通り調整しなかったのだ。

おまけに秋篠宮夫妻は、テレビカメラに向かってあまりにも情けない感想しかコメントできず、お茶の間は「だから言わんこっちゃない。この弟夫妻ではダメなんだ」と憤慨した。

そしてJETRO(日本貿易振興機構)は5月19日、英国のリシ・スナク首相が18日に明らかにしたことだとして、このように発表した。

丸紅や住友商事などの日本企業は、洋上風力発電といったクリーンエネルギー分野などに対し、180億ポンド(約3兆円)ほどを投資する計画がある。日英の連携で両国の経済がさらに前進するだろうとして、先進7カ国首脳会議(G7)出席で広島県を訪れていたスナク首相は期待を募らせていたそうだ。

 

さらにニュースは続く。三菱地所と三井不動産は、ロンドンの住宅、高品質オフィススペース、ライフサイエンス研究施設建設に向け、35億ポンドを投資。住友商事とパートナー企業は、英国の洋上風力事業拡大へ総額40億ポンドを投資。住友電工はスコットランドのハイランド地方に電力ケーブルの製造・販売会社を設立で2億ポンド超を投資。東芝は量子暗号通信技術設計開発に関するケンブリッジでの研究事業を拡大するため、2,000万ポンドを投資…。こうした状況により、現在、日本の英国への投資額は世界5位だという。

 

◆まとめ

皇族の海外訪問が成功裏に終わったと言われるためには、とにかく聡明で語学力とコミュニケーション能力に長け、思慮深さや慎重さも重要になる。高円宮妃久子さまがよきお手本であろう。ところが日本政府や宮内庁は、なぜか夫婦そろって●鈍に見える秋篠宮ご夫妻をあちこちに向かわせようとする。

あの夫妻の皇室外交から何らの収穫が得られればまだいい。だが収穫どころか、実は日本政府が「奇妙なツケ」を支払う約束を迫られてばかりではいないだろうか。

ちなみにベトナムは今、国内を縦断する高速鉄道建設のことで無我夢中だという。今年に入ると日本政府に支援を要請していたが、必要経費は日本円にしてなんと8兆円超。日本は彼らにとっては最大の開発援助国だそうだ。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



画像および参考:
『敬和学園大学人文社会科学研究所年報 No.19』 象徴天皇制による人権侵害 ―「天皇制と差別」研究への序論―

『JB Press』トランプ訪日の最大成果は「韓国外し」だった

『JETRO』スナク首相、日本企業による英国への投資計画を発表

『外務省』 ODA予算・実績 ― 国別援助実績1990年までの実績 タイ

『外務省』 ODA予算・実績 ― 国別援助実績1991年~1998年の実績[6]タイ

『エトセトラ・ジャパン』タイ・チュラポーン王女と秋篠宮さま 熱い眼差しに「女の勘」が刺激される過去の映像

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