小室夫妻への税金投入批判に真向から反論した「AERA」のコラム記事 ただ驚くばかり

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AERAの忖度記事、コメントを読む限り仰天した人は多いようだ(画像は『Yahoo!ニュース』のスクリーンショット)
AERAの忖度記事、コメントを読む限り仰天した人は多いようだ(画像は『Yahoo!ニュース』のスクリーンショット)

5月1日、小室圭さんに関する驚くような記事がYahoo!ニュースから配信された。腹を立てた同僚はすぐさまツイッターにログインし、日頃からの私たちの怒りをぶつけたという。それはAERAさんが掲載した『眞子さんと小室さんは時代の合わせ鏡 “権威と肩書がなければ叩いてよし”の生きづらさ』というコラム記事。同僚から連絡を受け筆者も記事を読んだが、どうにもピントのずれた国民批判の内容に驚くばかりだった。



ここから先、赤い網掛けをした部分がそのAERAさんの記事の文章となる。

ネットの世界では眞子さんを「普通の女性」と見てくれない。元皇族の眞子さんの夫だから、圭さんをバッシングする。それらの投稿を読んでいくと、キーワードが見えてくる。税金だ。マンションの家賃、警備にかかる費用などなどに、使われているという主張が並ぶ。「だから批判されても当然」という認識がセットになっている。

 

今では「秋篠宮家は叩いてよし」が世の空気になっている。「小室夫妻への税金」も、もはや「使われている」がデフォルトだ。本当にそうか。正解はわからない。なぜって、誰も説明していないのだ。(略)「皇室を離れた人だから、説明の必要はない」ということだろうが、それでいいのだろうか。

この部分までは、特に首をかしげたくなるようなものではなかった。最後の「それでいいのだろうか」という疑問は「説明の必要はない」に投げかけられたのだと思ったからだ。ところが次の文章で流れが変わり、「それでいいのだろうか」は間接的には国民の苛立ちのことを言っているのだと悟った。

眞子さんは、皇族だったから、「小室眞子さん」になっても放っておいてもらえないのだ。ならば、やはり、宮内庁の出番ではないだろうか。元プリンセスを守ることは、皇室を守ること。警備の必要性を語れば納得する人も出るだろう。甘い見立てかもしれないが、納得は説明からしか生まれない。

国民は、警備についての必要性を説明してほしいのではない。「皇室関連の会計の真実を知らせてほしい。そのうえで不要な税金の投入をやめ、過度な経費を見直してほしい」と言っているのだ。しかも、やはり民間人の元に嫁いだ黒田清子さんの何倍もの予算を組み、税金で小室夫妻を甘やかす(養ってあげる)必要がなぜあるのかを、宮内庁が言葉でうまく説明できるのだろうか。国民の目線を無視した一方的な説明であったり言葉足らずだったりすれば、問題にさらに火に油を注ぐことになるだろう。

それにしても、なぜ小室夫妻への「税金」がこれほど問題とされるのだろう、と考える。例えばアベノマスクだが、余った約8千万枚の保管に年間6億円かかっていた。すべて廃棄するのはもったいないと、4月1日から希望者への配布が始まった。費用は約3億5千万円。すべて税金なのに、批判は高まらない。

同僚も筆者も驚いた。ここは「A君も悪いけどB君だって悪い。A君だけ怒られてB君が怒られないのはおかしい」という発想で語るべき話ではないはずだ。

税金は、小室さん夫妻の贅沢なマンハッタン暮らしのためではなく、教育、福祉や公共サービス、防衛、自治体の運営などに適切に使われてこそ、お金として生きる。たとえば5月1日、讀賣新聞オンラインさんは『鉄道の赤字路線 経営努力だけで維持できるか』という記事でローカル線の赤字が膨れ上がっていることに言及。同時に地域の足を守ることの重要性に触れている。税金とは、本来こういうところに投入されるべきものなのではないのか。

この記事のコラムニストさんは「誹謗中傷」「卑語まじりのコメント」というやつにばかり目が向くのか、国民がよってたかって小室さん夫妻を叩いていると感じているようだが、国民は小室さんの留学を皮切りに、夫妻の贅沢なニューヨーク暮らしに税金をジャブジャブと投入する日本政府に腹を立てている。そのことを、とにかく知ってほしいものだ。

このコラム記事で最高に呆れたのはここだ。

■権威、肩書が基準に

 

(略)国会議員、医者。わかりやすい肩書があれば別格、なければ叩いてよし。そういう世の中の真ん中に、小室夫妻は立っている。

職業に貴賎なし。これは小室さんも「法務助手だって立派な職業だ」と怒った方がよい。しかも、国会議員でも元首相でも何かあれば叩かれ、ときには法廷でも裁かれる。

たとえば田中角栄氏は日中国交正常化に多大な貢献を果たしても、航空機メーカーのロッキードから違法な政治献金を受け取るなどして、1976年7月には逮捕され東京・葛飾区の小菅拘置所に送られた。

医者もそう。保険診療で不正請求を行ったりすれば地元民の信頼は一気に揺らぐ。そのとき「お医者様は批判してはいけない。立派な肩書きなのだから」と言う人などいるのだろうか。

彼には「権威」がなく、秋篠宮家は「次男家」。ブレーキが利きにくい組み合わせだった。

これをタラレバ式に考えると「もしも圭さんが権威のある人で、秋篠宮家が長男だったら叩かれなかった」ということになる。それはかなり違うだろう。圭さんがきちんと勉強し、司法試験に合格して仕事に励み、国民に寄り添う精神、姿勢が秋篠宮家にみられればブレーキは利いたはずなのだ。

また、批判される人は人格、所業や仕事ぶりが批判されるのであり、権威や肩書、長男次男は関係ない。

小室さんを、上昇しようとしてし損ねた人、または上昇しようとする資格のない人と見たいのだろう。だが、そう思う人々も格差社会の確かな一員で、その生きづらさは例外ではない。

筆者は昔、コラム記事は内容の7割以上が世間から同意を得られるよう、わかりやすさや親近感を意識しながら書くものだと教わったことがある。このコラムニストさんもそうだと思うが、残念ながら最後はもう、何がいいたいのかサッパリわからないまとめ方になっているようだ。

もしかすると、小室夫妻や秋篠宮家を擁護する記事を書きたがる人が極端に減ってきて、メディアも手を尽くし、外部のコラムニストやライターからも書き手を探しているということなのだろうか。それとも、国民の反感をさらに増幅させるためのトリック…? ひょっとしたら、これは「あおり記事」…? 何とも不気味な記事に出会ってしまったような気がしてならない。



画像および参考:
『Yahoo!ニュース』眞子さんと小室さんは時代の合わせ鏡 “権威と肩書がなければ叩いてよし”の生きづらさ〈AERA〉

『讀賣新聞オンライン』鉄道の赤字路線 経営努力だけで維持できるか

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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