【YOUR VOICE】陛下は45歳お誕生日会見ですばらしい詩を紹介してくださいました
今上陛下はご自分を研鑽するため、日本ばかりか世界各国の学者や古代から近代の賢人の書物に、熱心に目を通しておられるとのことです。2010年のお誕生日会見で、ご先祖である花園天皇の『誡太子の書』を国民に紹介してくださったこともありました。
学びと見識を深めることは教養を高めます。敬宮愛子さまが本好きになり、平安時代の貴族文学や皇室の色々な事柄をご自分でお調べになるのも、『親を見て子は育つ』からなのですね。
この12月1日、敬宮さまは満23歳になられました。今から20年ほど前、まだ敬宮さまが幼かった2005年2月、陛下の45歳のお誕生日会見も、大変印象深いものがありました。
女性皇族への皇位継承が議論されるなか、敬宮さまの養育方針や「お世継ぎ問題」についてのお考えを尋ねられた陛下は…
「愛子にはどのような立場に将来なるにせよ,一人の人間として立派に育ってほしいと願っております。3歳という年齢は今後の成長過程でも大切な時期に差し掛かってきていると思います。愛子の名前のとおり,人を愛し,そして人からも愛される人間に育ってほしいと思います。それには,私たちが愛情を込めて育ててあげることが大切です。」
…とお答えになりました。
そこで陛下が披露された「詩」をご存じでしょうか。とても素敵で、なおかつ深いものがあるので、皆様にも紹介させていただきたいと思います。アメリカの家庭教育学者であるドロシー・ロー・ノルトさんの『子ども』という詩で、スウェーデンの中学校の社会科の教科書にも収録されているそうです。
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批判ばかりされた 子どもは
非難することを おぼえる
殴られて大きくなった 子どもは
力にたよることを おぼえる
笑いものにされた 子どもは
ものを言わずにいることを おぼえる
皮肉にさらされた 子どもは
鈍い良心の もちぬしとなる
しかし,激励をうけた 子どもは
自信を おぼえる
寛容にであった 子どもは
忍耐を おぼえる
賞賛をうけた 子どもは
評価することを おぼえる
フェアプレーを経験した 子どもは
公正を おぼえる
友情を知る 子どもは
親切を おぼえる
安心を経験した 子どもは
信頼を おぼえる
可愛がられ 抱きしめられた 子どもは
世界中の愛情を 感じとることを おぼえる
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そして陛下は、「子どもを持ってつくづく感じますが,この詩は,人と人の結び付きの大切さ,人を愛することの大切さ,人への思いやりなど今の社会でともすれば忘れられがちな,しかし,子どもの成長過程でとても大切な要素を見事に表現していると思います。非常にこの詩には,私は感銘を受けました」と話されました。
さらに、「両親である今の両陛下にいろいろな場所に連れて行っていただき,そのなさりようを見ていたことが,今日でもとても良かったと思っております。その意味でも,愛子が公務を始めるというのではなく,私たちがやっている姿を見せることも大切と考えます」ともおっしゃいました。
陛下のすぐおそばで、そのなさりようを見てお育ちになった敬宮さまが皇太子になられ、皇統を継ぐことは、皇室の今後を考えるうえで大きな意味を持ちます。安定した維持を考えるなら、皇族の数より質を維持することを真剣に考えて頂きたいと思います。
(関東在住:Mさんより)
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陛下が仰った、「人を愛し,そして人からも愛される人間に育ってほしいと思います。」こちらこそが、帝王学の真髄ではないでしょうか。これ以上でもこれ以下でもないと私は思います。簡単なようで、難しいこと。敬宮様はこの御姿に向かわれて、日本社会に身をご投じになられ、日々、励まれているのではと勝手に推察しております。応援しております。