毎日新聞が今さら「トンボ論文」を大絶賛 全国の教育関係者さんは笑うだけなのに…
このたびある読者さまから、「毎日新聞にこんな記事が」と紙面を撮影した画像が送られてきた。メールには「あの赤坂御用地のトンボ相論文について、まだ詳しいことを知らない層がいる。きっとこれを読んで、悠仁さまが素晴らしい学術論文を書かれた、なんて信じてしまうんでしょうね」と書かれていた。
それは、毎日新聞オンライン版の『皇室スケッチ ― トンボの美しさから関心広げ 大学訪問で見せた悠仁さまの探究心』という記事でも、一部だけなら読むことができた。
紙面にせよ、オンライン版にせよ、その記事は「秋篠宮家の長男・悠仁さまは、トンボに関する研究で立派な学術論文をお書きになられた。生態系保護、地球環境保全などを常に気にかけておられ、将来の天皇としても十分相応しいお方だ」と言いたいようだ。
おまけに、文章の行間からは「東大をまだまだ諦めてはいない」という感じも漂ってくる。そこで、ブログの読者さまが送ってくださった毎日新聞の記事の画像を、ひとつひとつ紹介しながら筆者なりに反論させていただくことにした。
◆トンボ論文を中心に話題を展開
国立科学博物館のトンボ研究者・清拓哉氏の力を借りてトンボ論文を、そして農研機構のイネ研究者・飯島健氏の力を借りてイネ論文を発表し、あわよくば「ダブル受賞」作戦で東大推薦をゲットしようとした可能性がある悠仁さま。
そろそろ「悠仁さまがイネ論文で大きな賞を獲得」といった報道があるのではないかと楽しみにしてたが、まだトンボ論文だけが売りなのか。
トンボ論文について下手に触れてしまうと、「どんな論文なんだろう」とあれこれネットで調べようとする人が増えるだけ。それは悠仁さまにとって、吉と出るのか凶と出るのか…。
◆時間、場所など詳細を記録???
いやはや、真実を確認してから「時間、場所など詳細が記録してあった」と書かれたのであろうか。
サイエンス系の学術論文で、そもそも曖昧なデータの記述など許されないだろう。なのにこの論文は、悠仁さまが「このトンボ、見たことあるよ」とおっしゃっただけで、撮影日時も場所も不明、撮影者の名前もないトンボの写真を掲載しているのだ。
◆悠仁さまが撮影って…掲載写真に国民はドン引き
問題の論文に実際に掲載された、これらの写真をご覧いただきたい。
例えばNo.66のアキアカネと、No.85のヨツボシトンボは、いずれも腹の先に小さな丸い穴が開いているのが見える。これは標本を作る際に内臓を取り出した穴ではないのだろうか。
悠仁さまによるトンボ論文のおかしな点のひとつに、必須であろう写真撮影者の名が一切ないことがある。だからこそ多くの方が写真をじっくりと確認したというから、なんとも皮肉な話である。
ちなみに、筆者宛てのメールでその論文の様々な問題を指摘された方々の半数かそれ以上が教育関係者さんで、皆さん非常に怒っておられた。
生徒、学生を相手に、誠実で正確な論文を書き上げるよう指導しておられる立場からすると、本当に迷惑な話なのであろう。「サイエンス系や医学系の論文では、捏造写真が1枚でもあればアウトです」と教えて下さる方も多かった。
◆まとめ:たとえ次に素晴らしい論文が発表されても…
マスコミは、悠仁さまによるトンボ論文を「大変ご立派」と称える記事を書くほどに、宮内記者会における高ポジションが狙えるのだろうか。
ただし、あれがデータも杜撰で画像もインチキ臭い「トンダ論文」であることは、すでに国内外に知れ渡っており、もしも次に何か素晴らしい論文が発表されたとしても、誰もそれを「悠仁さまがご自身で書かれた」とは思うまい。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『毎日新聞』皇室スケッチ ― トンボの美しさから関心広げ 大学訪問で見せた悠仁さまの探究心
・『エトセトラ・ジャパン』「悠仁さまが絶滅危惧II類を大発見!」のはずが… 論文写真No.85ヨツボシトンボの腹にも丸い穴
・『エトセトラ・ジャパン』トンボ論文写真No.66アキアカネのヤゴは全くの別物 腹の先端の穴は内臓を取り出した跡か
・『エトセトラ・ジャパン』【特集】『赤坂御用地トンボ相』論文これだけの疑義の声が まずはこちらから !