【海外の人は日本の皇室、皇位継承問題をどう見ている?】その3:「愛子さまを女性天皇に」公開討論会

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 “Aiko on the Throne? Event Seeks to Pave the Way for a Female Emperor”

 

この21世紀においても、「皇位継承は男系男子に限定」などとしている日本。前回のその2では、海外の方による「日本も女性天皇を認めるべき。愛子さまが皇位を継承されたらよいのに」という掲示板『Reddit』への書き込みが、賛同のコメントで沸いたことをお伝えしていた。

今回その3では、8ヶ月前に同じくRedditであげられた『Aiko on the Throne? Event Seeks to Pave the Way for a Female Emperor』というnippon.comの記事に寄せられたコメントをご紹介したい。



◆トピックの内容

敬宮愛子さまによる女性天皇誕生を望む声は本当に高まっている(画像は『nippon.com』のスクリーンショット)
女性天皇誕生を望む文化人の集いも盛んに(画像は『nippon.com』のスクリーンショット)

 

『Aiko on the Throne? Event Seeks to Pave the Way for a Female Emperor』は、皆様よく読んで下さったと思うほど、非常に長い記事であった。英語の原文を貼らず、概要を和訳してお伝えするとーー。

愛子さまの国民的人気がとにかく高く、日本人の約8割が女性天皇の誕生に好意的であると伝え、にもかかわらず、政治的な反対が依然として強いことを伝えている。

 

昨年7月23日には東京で、「愛子さまを女性天皇に」と題した公開討論会が開催され、定員500名のところ、1,000人近い申し込みが全国から殺到した。

 

イベントの主催者は『愛子天皇論』などの著者で知られ、皇室問題にも詳しい漫画家の小林よしのり氏(69)。パネリストには元国会議員をはじめ、ジャーナリストが続々と。皇室問題と神道に関し、長年オピニオンリーダーとして活躍してきた高森明勅氏をはじめとする学者が名を連ねた。

 

2021年12月に公開された報告書には、日本政府によって選ばれた有識者会議で「後継者は男系男子のみ」と結論付けられていた。さらに皇族の減少を食い止める方策として、女性が結婚後も皇族の身分を保持する、第二次世界大戦後に皇族の地位を失い、一般人となっている旧宮家の男性の皇籍を復活させる、などが検討されてきた。

 

日本国民の殆どが今上陛下の直系となる敬宮愛子さまの皇位継承を望んでおり、憲法は皇位は世襲、男女は平等としているのに、なぜ政府はそれに反発するのだろうか。

 

少子化が進む現代、産まれる男児の数も低下していくのは自然のこと。「皇位継承を男児限定とする以上、この問題は延々と続き、いつか皇室そのものが消滅してしまう」のではと小林氏は懸念。

 

高森氏は「政府も国会も怠慢だ」と強く非難した。「皇室典範改正問題は20年近く未解決のまま放置されており、愛子さまの将来は宙ぶらりんとなっている。早急に法改正を行わなければ、現在21歳の愛子さまが結婚され、家族を離れて一般国民にならざるを得なくなるかもしれない」と述べた。

 

さらに高森氏は、元皇族がその地位を再取得することに関しては「門地の差別にあたる」と反対。長く一般国民として暮らしてきた男性がいきなり皇族と化し、特別な優遇を始めるというのは憲法第14条に違反し、憲法そのものに大きな影響を及ぼす可能性があると指摘している。



 

◆この投稿に対するコメント

@MyManDさん
明らかに17世紀の頃の方が女性天皇に関しては進歩していたのでは。21世紀になっても同じループを繰り返す日本より。

 

@potpotkettleさん
天皇を完全に男性優位な制度にしたのが18世紀の明治維新だね。

 

@proantiさん
15~17世紀にかけての日本は本当に進歩していたよ。女性がプロの歌舞伎女優や大相撲力士になることさえ認められていたんだ。それなのに今では、歌舞伎の世界で女性は演じられないし、相撲の土俵に足を踏み入れることすら禁じられている。

 

@temujin64さん
実際には、それまでの女性天皇は単に摂政だったのです。血統を継ぐ男系男子が成長するまで、皇位を途切れさせないようその座を温め続けただけです。

 

もし愛子さまが王位に就き、その子どもたちが皇位を継ぐとなると、2000年以上連綿と続いた「男系」が途絶えることになる。それを許さないとする保守派は、廃嫡された旧宮家の男系男子をとにかく早く探し出し、皇籍の復帰を法が認めるよう検討している、私はそう確信しています。

 

@p33k4yさん
女帝となった6人の女性のうち、摂政になったのは2人だけ。残りの4人は自らの力で、しっかりと日本を統治していますよ。

 

推古天皇は、2つの氏族間の権力闘争の末に即位して日本初の女帝となり、その後亡くなるまで35年間も統治した。彼女は息子の誰にも跡を継がせなかった。

 

皇極天皇(=斉明天皇:舒明天皇の皇后)は、舒明天皇亡き後、当時30代の中大兄皇子という成人した息子がいたにもかかわらず、48歳で即位し、死ぬまで20年間もその座を保持した。母の死後、中大兄皇子が皇位を継いで天智天皇となったが、その時すでに42歳だった。

 

聖武天皇は、男子後継者を選ぶのではなく、娘の孝謙天皇に譲位することに決めた。孝謙天皇は天然痘で亡くなったが、日本の歴史上、最も強力な君主の1人だった。

 

同様に、後水尾天皇も娘の明正天皇に譲位することを決めた。当時彼女はまだ5歳だった。

 

@temujin64さん
女性天皇が誕生したって結局は男系に戻るのでは、それも問題なのでは?

 

愛子さまが天皇となり、直系ではない男性との間に子供を産むことを保守派は懸念している。かつて女性天皇がいたという事実も、彼らにとって十分とは言えない理由はそこなんだよ。

 

@ack44さん
私は以前、愛子さまが通っていた学校にも近い早稲田のゲストハウスに住んでいました。毎朝、彼女が到着する30分前に、黒服を着た数人の男たちがその地域を歩き回り、彼女を乗せた車は私たちのゲストハウスの目の前で止まるんです。

 

そこで彼女は車から降り、警備員に付き添われて学校へ歩き始めるのですが、ある日、彼女が車から降りると、遅れそうだったのか走り始めました。セキュリティチーム全体も彼女を追っていて、ちょっと奇妙な光景でした(笑)

 

@pomidoさん
愛子さまが自分の猫に「ニンゲン」と名付けたことが妙に愛おしい。私は彼女の絶対的な支持者よ!

(2010年、ご一家は赤坂御用地に迷い込んだ野良猫とその子猫を保護し、それぞれ「ニンゲン」と「ミー」と名付けられている)

 

@fuzzycuffsさん
上手くいくか分からないね。保守派は女性天皇の存在にきっと我慢ならないだろうから。

 

@weegeeさん
雅子さまに対するバッシングが凄まじかったくらいだから、状況は変わらないと思うな。

 

才色兼備な雅子さまに対する美智子さまや紀子さまの嫉妬、男児をお産みにならなかった雅子さまへの、週刊誌まで利用した不敬極まりないバッシング。加えて、男性だけが持つY染色体に強くこだわる保守派。こういう勢力は決して楽観視できない。

ただし、そのことは海外の王室ばかりか、ロイヤルの情報に興味のある一般の方々の間でも有名であるようだ。日本で何かおかしな動きが起これば、海外のメディアがその時こそあれこれ書いてくれるのではないだろうか。

(エトセトラ編集部)



画像および参考:
・https://www.reddit.com/r/japan/comments/16re10w/aiko_on_the_throne_event_seeks_to_pave_the_way/

・https://www.nippon.com/en/in-depth/d00929/