これを「批判するな」と言われても難しい 上皇后さまのチャリティーコンサート鑑賞について
11月22日、こちらで『常にカメラを意識しておられるミテコ様 それが誤解や誹謗中傷なら故・濱尾実氏のご進言をも否定することに』という記事を書いた。
続いては、「こんな事を批判するのもいけないのか」という思いを込め、昨年7月に書いていた上皇后美智子さまのチャリティーコンサート鑑賞に関する記事を、再びご紹介させていただきたいと思う。コンサート開始から1時間後に側近をぞろぞろと従えて入場したことも、当時は「マナー違反」と批判されていたように思う。
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2022年7月4日、東京・渋谷区のオーチャードホールで小児がんなどの病気と闘う子どもと支える家族を応援するチャリティーコンサートが開催され、そこに上皇后美智子さまが出席された。ただし、日テレNEWSがその話題を動画で報じると「子供たちがあまりにも気の毒」と言う声が続出した。
1996年に始まったというそのコンサート。今回のタイトルは『谷村新司プレミアムコンサート 生きる2022~小児がんなど病気と闘う子どもたちとともに~』と決まり、会場には小児がんと闘っている子供たち、がんサバイバー、重い病の経験がある子供たちやその家族ら約1,100人が招待された。
上皇后美智子さまはコロナ禍でこれまで自粛が続いていたが、今回は3年ぶりにそのコンサートを鑑賞。おひとりで訪れ、谷村新司さんらの歌を拍手とともに楽しんでおられたという。
問題はその前後だ。体力のない子供たちが大勢いるというのに、基本的に立てる子供は立って上皇后さまの入場を拍手で迎えたとのこと。さらに、コンサートが終わったときの映像がこちら。あまりにも気の毒で涙が出てきた。
この皆さんは、上皇后さまの「おことば」を受けながらお見送りをするという名目で、どれほど前からこのように立って待っていたのだろう。携帯の酸素ボンベが脇にあり、まっすぐに立っているのがつらそうなお子さんもいるではないか。
こういうお姿は、世間に「慈しみの心でチャリティー活動に高い関心を寄せられる上皇后さま」という印象を与えるのだろう。だが、その慈善活動は誰のためのもので、主役は誰なのかを考えると、このような特別な登場人物を迎える演出は必要なのだろうか。
さらに、その皇族が鑑賞することでイベントとしての成功・収益につながるのか、主催者も宮内庁もしっかりと考えてみていただきたい。ただではないお衣装・小物代、警備費、確保するべき周囲の空席のことを思うと、そのお金をむしろ小児がん研究機関に寄付するという手もあるのにと筆者は思う。
とはいえ、上皇后さまにコンサートを鑑賞したい、国民とのふれあいを持ちたいというお気持ちがおありなのは、心身ともに健康な証拠。何より喜ぶべきことなのだろう。
※元の記事は2022年7月9日に公開
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『日テレNEWS』上皇后さま チャリティーコンサート鑑賞
・『エトセトラ・ジャパン』常にカメラを意識しておられる『ミテコ』様 それが誤解や誹謗中傷なら故・濱尾実氏のご進言をも否定することに
・『エトセトラ・ジャパン』そうまでして「感動的なシーン」が必要か 子供たちが気の毒で涙が出る上皇后さまのチャリティーコンサート鑑賞