秋篠宮夫妻の着床前診断「産み分け」疑惑 技術も実績も乏しい中、これだけのリスク説明がなされていた

この記事をシェアする

先の『悠仁さまが未承認の男女産み分けで誕生と考える理由5つ』に続き、「秋篠宮家の長男・悠仁さまが男児であった背景には、倫理上今なお認められていない着床前診断による男女産み分け があった」として、今回も話を進めてみたいと思う。

顔色といい体格といい、どうにもご体調が心配な今の悠仁様に、筆者は「ご両親が何らかの “ご無理” をされたのでは…」と感じることがある。2005年の末あたりに着床前診断をご決断されたとして、実績数もまだまだ乏しかった当時、その行為はどれほど安全だと説明されたのであろうか。



◆「解禁」のタイミングが合いすぎている

こちらの画像は2005年12月1日、着床前診断における生命倫理の審議を行う公益社団法人・日本産科婦人科学会が、長いこと続いた慎重論をいきなり突き破って適用範囲を広げると告知したものである。

2005年12月は、着床前診断の大きな転換期に。これで実績数がぐんと増えることに(画像は『●●』のスクリーンショット)
2005年12月は、着床前診断の大きな転換期に。これで実績数がぐんと増えることに(画像は『日本産科婦人科学会』のスクリーンショット)

 

さらに悠仁様ご誕生の1ヶ月前という2006年8月には、産み分け成功率が60~70%の「パーコール法」まで解禁となることが発表された。世間に「これからは男女産み分けもOK」といった印象を広めておこう、タイミング的にそんな狙いがあったのかもしれない。

 

◆着床前診断は具体的に受精卵に何をする?

着床前診断とは、体外受精で得られた受精卵が4~8個に分裂したところで胚の1~2個を採取し、細胞の一部を染色体の本数や構造に異常がないか遺伝子検査を行うこと。生検用のピペットで「透明帯」と呼ばれる胚の周りの殻のような部分に小さな穴をあけるそうだ。

3~4にご注目を。体外受精の後に胚の生検が必要になる(画像は『京都大学』のスクリーンショット)
3~4にご注目を。体外受精の後に胚の生検が必要になる(画像は『京都大学』のスクリーンショット)

 

さらに男女産み分けとなると、受精卵を性染色体がXYである男の子とXXである女の子に分け、希望する性の受精卵を子宮に戻す方法が取られる。

 

◆着床前診断は2004年の2件から

単一遺伝子疾患を回避するための着床前診断(PGT-M)の臨床研究が、日本でも始まったのは1998年。そして2004年、初めてデュシェンヌ型筋ジストロフィーを対象とした着床前診断が2件実施された。

さらにトップの画像にある通り、2006年からはパーコール法も染色体構造異常保因者の習慣流産を回避する着床前診断(PGT-SR)も適用となった。今や胚培養士の資格取得者や臨床検査技師は、全国の産科クリニックで引く手あまただそうだ。

そのため、取り扱い実績が軒並み増えたクリニックこそ「経験豊かな技術者が、最新の技術により受精卵を傷つけないよう細心の注意を払いながら行っている」と謳っているが、それでもこのような質問が届くという。

経験が浅い技術者では受精卵を傷つけてしまうこともあるらしい(画像は『IFC』のスクリーンショット)
経験が浅い技術者では受精卵を傷つけてしまうこともあるらしい(画像は『IFC』のスクリーンショット)

 

◆事前に説明されるべきリスク

悠仁さまがお生まれになったのは2006年9月。そこで、Google検索の期間を2010年より前に設定して得られた「着床前診断のリスク」に関する情報を、抜粋で紹介してみたい。

【京都大学・着床前診断の未解決な点や問題点】2009年8月

 

子どもになにか長期的な影響が出るかどうかわかっていません。

 

着床前診断が子どもに影響を与える要因として、着床前診断をうけるすべての方にかかわる要因は体外受精と胚生検です。体外受精をうけて出生した子どもに、一般に比べて特定の病気が増えるという報告もあれば、同じという報告もあります。

 

増えるとしても、その原因が体外受精や胚生検にあるのか、受精卵やご夫婦のもともとの体質なのかなど、判断するのは難しいとされています。

 

引用:『京都大学』遺伝カウンセリング資料 ― 着床前診断のはなし

 

【藤田医科大学】2007年7月

 

<生殖医療技術の問題>
着床前診断は、採卵した卵と精子を受精させて試験管の中で、数日間培養して、分裂させ、その一部の細胞を取って検査を行います。結果が出るまで、受精卵は培養しておき、診断後、病気になる遺伝子(染色体)をもっていない受精卵を子宮に戻します(胚移植)。

 

受精卵は生体内とは違った環境で育てられるために、生まれた赤ちゃんにプラダーウィリー症候群やアンジェルマン症候群といったインプリンティング(刷り込み)による疾患が現れるリスクが増加するというデータもあります。

 

引用:『藤田医科大学』着床前診断についてのシンポジウムが開催されました

 

この培養中の環境については、日本臨床エンブリオロジスト学会が昨年に開催した第 26 回学術大会のシンポジウム2「データから見た培養液」においても、『培養液がヒト染⾊体に及ぼす影響について』『⽣存能を最適化するとは?〜Vivo 成分で抗酸化システムを構築できる臨床の時代』ほか5つの発表があった。培養液の成分は受精卵にとって大きな影響を与えるもので、近年ますます研究が盛んになっているもようだ。詳しい内容はこちらでご確認を。



【諏訪マタニティークリニック・着床前診断のガイドライン】2007年6月5日・2019年7月1日に一部改定

 

<第三項:留意点の3:胚への操作が加わること>

 

かつては4〜8分割した受精卵から1個の割球を取り出し検査していましたが、現在は胚盤胞にまで成長した細胞の一部(5〜10個の細胞)を取り出し検査をしています。その結果を踏まえ、正常な胚を子宮に戻します。

 

現在のところ全く安全であるとは言い切れませんので、その点をご了解しておいてください。尚、妊娠された場合において、心配の残る方には妊娠15週頃における羊水染色体検査をお勧めします。現在はNGSによる染色体検査を行っています。

 

引用:『諏訪マタニティークリニック』特殊生殖医療着床前診断

「かつては4〜8分割した受精卵から1個の割球を取り出し検査していましたが、現在は…」という説明(赤い文字)を読む限り、以前のやり方に何らかの問題が見つかり、改良を重ねて現在の技術があるということがわかる。

 

【厚生労働省】産科と婦人科137巻第1号/2008年4月

 

<ARTの副作用、遺伝的安全性>
ART(※1)によって 誕生した児の染色体異常例が 増加するかは、 IVF(※2)においてはエビデンスがないものの、ICSI(※3)で性染色体異常例が増加するとの報告がある。 また 先生形態異常の発生についても、ARTによって誕生した子に増加することが報告されているが(5.4% vs 3.8%)、母体の年齢や多胎妊娠などの因子の影響も考慮しなければならない。

 

乏精子症や無精子症例では、染色体異常(Klinefelter症候群)や、造精機能関連遺伝子(DAZ遺伝子など)の欠失を認める場合がある。 そしてICSIによって得られた男児にその異常が継承される可能性がある。

 

<エピジェネティクスに関する安全性>
最近、動物モデルで、マウス胚をFCS(※4)を含む培養液で培養すると、インプリンティング遺伝子異常を来し、胎児発育遅延を起こすことが報告された。ARTにおいても、 生まれた子どもたちにエピジェネティクスの異常に関連する疾患[Beckwith-Wiedemann症候群(BWS)、Angelman症候群(AS)、網膜芽細胞腫など]が 発症したという報告がされた。

引用:『厚生労働省』表3 平成18年度体外受精、顕微授精の成績

※1 ARTとは、卵子を採取する「採卵」、体外での卵子と精子の「体外受精」や「顕微授精」、受精卵を子宮内に移植する胚移植などを含む生殖補助医療技術の総称

※2 IVFとは体外受精のこと。培養液を入れたシャーレの中に卵子を入れ、そこに精子を混ぜ、精子が自ら卵子に侵入することで受精が起こる。

※3  ICSIとは体外受精のうちの顕微授精のこと。顕微鏡下で卵子に針を刺し、精子を注入する。

※4  FCS(=FBS)とは、細胞培養を行う際に添加するウシ胎児血清のこと



「男児をお産みになれば、秋篠宮家には最高の栄華が約束される」などと誰かにそそのかされた可能性は、十分に考えられる。だが医師の側にはリスクを説明する義務があり、それには耳を傾けたはずだ。その上で「お願いします」と決断したのはご夫妻なのであろう。

そしてお生まれになった悠仁さまについては、体幹や足首がねじれ、補聴器およびマカトンサインの使用を思わせる幼児期の写真や動画まで存在する。悠仁さまは本当にご健康でいらっしゃるのか、ご家族としても心配が尽きないのではないかと思う。

体幹や足首のねじれで誰からともなく上がった「悠仁さまはご健康なのか」という疑問の声
関節がゆるいのか「悠仁さまはご健康なのか」という疑問の声も上がった

 

◆海外の研究や適用範囲は比較にならないほど

不妊治療や着床前診断の分野は、欧米の医療研究機関が完全にリードしている。すでに6,000種類もの難病やがんなどを対象に、わが子への遺伝を回避するための着床前診断を行っている機関もあるそうだ。

近年は着床前診断も細分化されており、PGT-Mは検査の対象となる単一遺伝子疾患が6000種類にも(画像は『●●』のスクリーンショット)
近年は着床前診断も細分化され、PGT-Mの対象となる単一遺伝子疾患は6000種類にもなる(画像は『Cooper Surgical Fertility』のスクリーンショット)

 

例えばこの赤い枠の「脆弱X症候群」は、母親のX染色体を継いで発症するもの。日本人男性の1万人に1人、知的障害がある方の100~200人に1人が該当するという。

にもかかわらず、一般人にも遺伝子検査の体制が整ったのは2016年のこと。特徴は大きな耳、細長い顔と目立つ顎、学習障害、多動、注意欠陥、自閉的症状、関節の過伸展、扁平足など。まだまだ認知度の低い病気である。

母親自身は2つのX染色体を持ち、片方に変異があってももう片方がそれを補ってくれるため、たとえ脆弱X症候群であっても症状は概して軽い。だが50歳を過ぎて、もしもパーキンソン様の症状や精神症状が出現すると脆弱X関連振戦/失調症候群と診断され、後に認知症を発症するそうだ。

 

◆まとめ:海外の技術に頼れば…

どうせ着床前診断を受けるのであれば、非常に多くの種類の病をふるいにかけることをしている、海外の研究施設に検査をお願いした方が良かったのかもしれない。

いずれにせよ、悠仁さまがお体に関して何らかの苦悩を抱えていらっしゃるとしたら、あまりにもお気の毒という他ない。ご療養のため、静かな場所でゆったりとお過ごしいただきたいと思う。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

その他の画像および参考:
『公益社団法人 日本産科婦人科学会』着床前診断の適応について

『京都大学医学部』着床前診断のはなし

『日本臨床エンブリオロジスト学会』第 26 回 日本臨床エンブリオロジスト学会 学術大会 ― 培養液がヒト染⾊体に及ぼす影響について

『内閣官房』「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議 ― 今谷氏説明資料

『女性自身』悠仁さまに「近代医学で男子出生を」有識者会議でトンデモ提言

『厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業』日本人脆弱性X症候群

『Sharing Healthy Genes』PGT for Fragile X Syndrome

『鳥取大学 研究推進機構 研究基盤センター』脆弱X症候群、脆弱X症候群関連疾患について

『Cooper Surgical Fertility』着床前遺伝子検査 単一遺伝子疾患を調べるPGT-M

『鳥取大学大学院医学系研究科医科学専攻』脆弱X症候群

『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまが未承認の男女産み分けで誕生と考える理由5つ 前置胎盤に法規制に「近代医学の粋を尽して男子出生を」も…