トンボ論文写真No.73に「それ本当にコシアキトンボの翅でしょうか」 悠仁さま、まさか翅を付け替えるお遊びでも…?

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写真No.73コシアキトンボの翅がおかしすぎる 悠仁さまは昆虫写真をもてあそぶ天才かもしれない
悠仁さまのトンボ論文、今回の話題は写真No.73コシアキトンボ(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)

これでもか、これでもかと、いまだ新たな疑惑の声が上がっている秋篠宮家の長男・悠仁さまのトンボ論文。エトセトラ応援動画でおなじみのYouTuberの「もぐぞう」さんは、実はずっと「73番のトンボは作りものっぽいと思います。先端が妙に丸く、翅の形が不自然ですね」とおっしゃっている。



筆者も、写真に添えられた「73:コシアキトンボ♂(大池,2020/06/07)」という解説に、「オス? これくらい翅の先の縁取り部分が黒いとメスなのでは?」と感じるようになり、他のコシアキトンボの画像や映像をじっくりと観察することに。すると、もぐぞうさんのご指摘の通り、先端に行くほど丸く見えるのはオカシイと確信した。

(画像は『横須賀市自然・人文博物館』のスクリーンショット)
これがコシアキトンボの翅の形。飛んでいる最中に先端が丸く見えるということはあるのだろうか(画像は『横須賀市自然・人文博物館』のスクリーンショット)

 

まずは、コシアキトンボの飛翔の様子がわかる画像と動画を探してみた。30秒ほどお付き合いいただければと思う。

◆動画で翅の動きにご注目を

最初にご紹介するのは、 “生きている” コシアキトンボの実際の飛び方と翅の動かし方について、同じように斜め上から撮影されたこちらの動画である。

可能なら設定を「速度0.25」にし、50秒目あたりからご覧いただければと思う。やはり、翅の先の方が丸く見えることはないようだ。

 

続いて、こちらは「カトリヤンマ」というトンボの飛翔の動画である。最初の5秒をご覧いただきたい。

こちらは上のコシアキトンボと異なり、翅の付け根は細く先に行くほど太くなり、先端はかなり丸みを帯びているように見える。こういう種類のトンボもいるようだ。



◆トンボは種類により翅の形が違う

トンボは種類によって翅の長さ、太さ、形が結構違うようだ。

トンボの翅形は種類によって様々である(画像は『神戸のトンボ』のスクリーンショット)
トンボの翅形は種類によって様々である(画像は『神戸のトンボ』のスクリーンショット)

 

トンボ図鑑のようなウェブサイトをあれこれ見ていて、「翅形に丸みがある」や「後ろの翅の付け根付近が角張っている」など、翅の形がその種類の特徴であったり、オス・メスを翅の紋様や色で見分けたりすることは多いと知った。

上の2つの動画の通り、飛んでいる際の翅の雰囲気がかなり違うことがわかったコシアキトンボとカトリヤンマ。やはり両者も、翅の形がまるで異なっていたのだ。

<コシアキトンボ>

コシアキトンボ。翅の紋様からオスであろうか(画像は『横須賀市自然・人文博物館』のスクリーンショット)
コシアキトンボは後ろの翅のつけ根あたりが角張っているのが特徴。先端の紋様の薄さはオスであろうか(画像は『横須賀市自然・人文博物館』のスクリーンショット)

 

<カトリヤンマ>

カトリヤンマのように「翅形が丸みを帯びている」トンボもいる(画像は『レッドデータブックまつやま2012』のスクリーンショット)
カトリヤンマは翅形が丸みを帯びている(画像は『レッドデータブックまつやま2012』のスクリーンショット)

 

◆コシアキトンボの翅にある「黒」い部分

また筆者は、後ろの翅の付け根にあるはずの黒い部分が「ない」ことが気になる。コシアキトンボはオス・メス問わず、前の翅の付け根には小さく、そして後ろの翅の付け根には大きく「黒い紋様」が広がっている(写真・下)。だが悠仁さまの論文のコシアキトンボ(写真・上)は、後ろの翅にその黒い紋様が感じられない。これは一体どうしたことだろう。

角度的に右側については見えなくても、左側に黒い紋様がないのはなぜ?
後ろの翅の大きな黒い紋様は、上の写真にはある?

 

翅の丸みも不思議だし、黒い紋様も見当たらない。こうして73番の写真も合成の可能性がいきなり高くなった。

皆さんは、下のいずれかの論文からNo.73の実際の写真をご確認いただきたいと思う。

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『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

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◆まとめ

悠仁さまが論文にお使いになった写真は、なぜこうもオカシなものばかりなのだろうか。

「僕は東大になんて行きたくないんだよ!」と言えない分、精一杯トンボ論文で抵抗してみた…? それとも内臓を取り出し、長い芯棒を刺し込む標本作りの作業がお好きなのだろうか? あるいは、トンボの翅をむやみに収集しすぎて、何が何やらわからなくなってしまった…? 

いずれにせよ、国民から向けられた疑問に対し、しっかりとした説明があるべきではないだろうか。

なお、少し前に「人間の目には見えないけれど写真55番、73番には…」と写真の彩度について情報を寄せてくださった愛知県在住のMさんは、その後、悠仁さまの論文の写真と酷似する写真をあるウェブサイトに見つけ出したそうだ。ご自身のnoteに記事を完成させたら、筆者にも詳細を教えて下さるとのこと。そちらもとても楽しみである。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『横須賀市自然・人文博物館』コシアキトンボ

『神戸のトンボ』トンボの生態学 トンボの飛行による移動を分類する

『YouTube』やんまずわーるど Aeshnidae’s world ― カトリヤンマ Gynacantha japonica【トンボ/ヤンマ科】~紹介編

『レッドデータブックまつやま2012』カトリヤンマ

『YouTube』 okiagari ― コシアキトンボ〈羽化・飛翔〉

『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまトンボ論文、「人間の目には見えないけれど写真55番、73番には…」と画像加工・編集に詳しい方から