トンボ論文おかしな写真No.66に「ホンモノの羽化と殻をご覧ください」 自宅の水槽でヤゴは育ちベランダで羽化
秋篠宮家の長男・悠仁さまの論文『赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―』のなかの写真No.66アキアカネについて、「ヤゴの形が違う」「翅がオカシイ」「腹の先に丸い穴がある」という驚きの声があることを先の記事で紹介していた。
そして実は「この背筋の黒さといい、どうも羽化したばかりのアキアカネに見えない」との声も…。
そんななか、このたび「こけむし」さんとおっしゃる方からご連絡を頂戴した。ご自宅の水槽でヤゴを育ててみたところ、アキアカネがベランダで羽化したそうで、有り難いことに、そのときの画像や動画をメールで送ってくださったのだ。
やっぱり…。ホンモノはまるで違うことがわかった。
以下、こけむしさんから頂戴したメールを、ほぼ原文のままご紹介させていただきたいと思う。
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今回初めてご連絡をさせて頂いたのは、例のNo.66の羽化仕立ての様な論文の画像に私も違和感を感じ、微力ながら何かの参考になればと思い至ったためで御座います。
私は数年前から、自宅のベランダにて発泡スチロールの容器に野ざらしでメダカを飼っているのですが、2021年にとんぼのヤゴが住み着く事がありました。
メダカを食べれるような大きさではなかった事と、昆虫が好きだった事もあり、そのまま放置してたのですが、愛着が湧いてきてヌマエビ用のペレットをたまにあげてました。
毎朝メダカに餌をあげるために見に行くのですが、その年の7月21日午前6時30分ごろに見に行くと、そのヤゴが羽化していました。
私はビックリし、嬉しくなって慌てて写真を撮りました。
羽化したてだからか、脱け殻にしがみつき、羽の脈もまだうっすらとしていました。もちろん尾っぽに穴なんか開いていません。
素人がスマホで撮影した画像なので見辛くはあるかと思いますが、もし何かの分析の参考になればと思い、画像を送付させていただきます。
秋篠宮達のなりふり構わぬ行いを見ていると、自分みたいな者でも何か行動しなきゃと思いご連絡させて頂きました…
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以上がこけむしさんからのメールである。
こけむしさんはまた、水槽のなかのヤゴの様子を短い動画で紹介してくださった。ヤゴは「ミナミヌマエビ用」というペレットを食べていたといい、大小数匹のメダカたちが元気よく周囲を泳ぎ回っていた。
悠仁さまのトンボ論文では、アキアカネの背筋がやけに黒いことが気になったが、こけむしさんが送ってくださった画像を見て、生まれたてのトンボというのはそんなに色味が強いわけではなく、翅がとにかく初々しく脆く感じられるのだとよくわかった。
★UPDATE★ 2024年2月26日22:09
こけむしさんがその後、貴重な羽化殻の画像を送ってくださった。
「自分の水槽からトンボが羽化してくれて、それがあまりにも嬉しくって、ヤゴの脱け殻を記念にしまっておいた事を思い出したんです」とのこと。アキアカネは飛んで行ってしまったが、その名残りとなる羽化殻を、ずっと保存しておられたそうだ。
本日撮影して送ってくださった画像の脱け殻は3年も前のもの。脱皮してすぐの時も薄茶色でカサカサしていたといい、色が少し濃くなったくらいで殆ど変化はないそうだ。
「小さな水槽から羽化したトンボだけに、自然界でモリモリと他の生き物を食べていたヤゴに比べたら、ひと回り小さいと思います。それでもとても肉厚で、形がしっかりとしています。トンボ論文の写真No.66のペチャッとした脱け殻は、一目で違和感を覚えました」とこけむしさんは書いてくださった。
悠仁さまのトンボ論文は、アキアカネの羽化というわりには白くペッタリとし、かつアキアカネの大きさに比べると萎みすぎ(小さすぎ)ではないかという。
トンボは子供にも人気の親しみやすい昆虫であり、ヤゴを飼育した経験があるご家庭は少なくないようだ。いい加減、筆頭著者でもある赤坂御用地の “トンボ博士” が説明をしてくださればよいのだが…。
皆さんも確認される場合は、下のいずれかの論文から写真No.66を拡大してご確認頂きたいと思う。
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■『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
■『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『トンボノート』No. 851. 水田で羽化するアキアカネ.2022.6.25.
・『ヤゴペディア』トンボ科 ― アキアカネ
・『エトセトラ・ジャパン』トンボ論文写真No.66アキアカネのヤゴは全くの別物 腹の先端の穴は内臓を取り出した跡か