九州で次々と「語り部」と会った悠仁さま  文部科学省・農林水産省後援の民話研究コンテストに応募か

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地域の伝承文化に学ぶコンテスト2023 締め切りは9月8日だ(画像は『高校生新聞』のスクリーンショット)
「地域の伝承文化に学ぶコンテスト2023」締め切りは9月8日だ(画像は『高校生新聞』のスクリーンショット)

先にこちらで、『秋篠宮親子の熊本・宮崎極秘旅行アノ神社を訪れたかも ある賞への応募も検討中…?』という記事を執筆した。東京都板橋区が今年9月25日を締め切りとして、現在『第22回 櫻井徳太郎賞』の論文、作文を募集しているというのだ。



昨年の高校生の参加がわずか8名であったこともわかり、悠仁さまが応募すれば当然賞をさらうだろうと思った筆者。すると、いつもブログを読んで下さっているという2名の方から、相次いで「他にも募集しているところがある」「こちらの賞の方が今回のご旅行の目的に近いかも」と、あるコンテストの存在を教えられた。

それは文部科学省、農林水産省ほかの後援で、國學院大學が主催している『地域の伝承文化に学ぶコンテスト2023』のことだった。応募期間は7月3日から9月8日までで、表彰式は2023年12月3日、國學院大學渋谷キャンパスで行われるという。

 

◆せっかく九州旅行で複数の「語り部」と会ったのだし…

以下は、『高校生新聞online』でそのコンテストについて案内されている内容の主たる部分を抜粋したもの。さらに詳しい内容は、公式ウェブサイトにてご覧いただきたい。

【 募集内容・審査基準 】
●地域文化研究部門(個人・団体)
祭り・伝統行事・郷土料理・方言などの調査研究

 

●地域民話研究部門(個人・団体)
昔話・伝説などの民話の調査研究

 

●学校活動部門
学校やクラス単位での生徒による調査研究や活動実績に関する報告に、活動を通じて生徒たちの「学びのあり方」がどのように向上したかについて担当教員によるレポートを加えたもの

 

 

【 審査委員 】
小川 直之(元國學院大學教授)
大石 泰夫(國學院大學教授)
八木橋伸浩(玉川大学名誉教授)
伊藤 龍平(國學院大學教授)
飯倉 義之(國學院大學教授)
高橋 大助(國學院大學教授)
服部比呂美(國學院大學准教授)

 

 

主 催:國學院大學・高校生新聞社
協 賛:國學院大學若木育成会・國學院大學院友会・國學院大學北海道短期大学部
後 援:文部科学省・農林水産省・全国高等学校長協会・公益財団法人日本進路指導協会

 

 

【 表 彰 】
●地域文化研究部門/地域民話研究部門
最優秀賞:各部門 個人・団体それぞれ1作品(賞状・副賞5万円・記念品)
優 秀 賞:各部門 個人・団体それぞれ2作品(賞状・副賞3万円・記念品)
佳 作:各部門 個人・団体それぞれ2作品(賞状・記念品)

九州のご旅行では五木村で2名、椎葉村で1名、地域の文化や民俗学を語れる女性たちと面会したとみられる悠仁さま。耳を澄ませて話を聞いていたと報じられているため、カテゴリーとしては「地域民話研究部門」がふさわしいのではないだろうか。

 

◆過去の結果、受賞者について調べたところ…

ここからは、過去のコンテストで受賞した個人・団体についてとなる。2020年度の「地域民話研究部門」に注目してみたところ、東京育ちの生徒が皆無であることに気づく。自分自身が暮らしている地域に伝わる言い伝えや、祖父母から聞いたような民話やを愛し、それらを深堀して論文にまとめているのではないだろうか。

地域民話研究部門で受賞した個人・団体 都心の学校の生徒はいないようだ(画像は『高校生新聞』のスクリーンショット)
地域民話研究部門、2020年に受賞した個人・団体に東京の生徒はいないようだ(画像は『高校生新聞』のスクリーンショット)

 

そして2021年は、団体と個人で結果を分けて発表していた。団体に注目してみると、学校内のそうしたクラブやサークルに在籍し、ずっと続けてきた調査や研究の成果を発表しているようだ。

2021年度の受章者は団体が3組 専門の研究をずっと続けてきたことの成果を発表したものだ(画像は『高校生新聞』のスクリーンショット)
2021年度の受章者は団体が3組 専門の研究をずっと続けてきたことの成果を発表したものだ(画像は『高校生新聞』のスクリーンショット)

 

◆コロナ禍で応募者数が激減

このコンテストの「地域民話研究部門」への個人からの応募数は、昨年はわずか22作品と決して多くはない。また、2019年までは大変な人気があったようだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響なのか、2020年から応募者数が激減している。これなら悠仁さまも狙えそうだ…?

2016年:185点(応募総数640点)
2017年:194点(応募総数709点)
2018年:195点(応募総数728点)
2019年:129点(応募総数609点)

 

―ここからなぜか激減―

 

2020年:24点(応募総数266点)
2021年:43点(応募総数276点)
2022年:22点(応募総数231点)

 

◆まとめ

過去の「地域民話研究部門」の応募者や受賞者を見る限り、繰り返しになるが、都会っ子の参加は極めて少ないようだ。同時に、地方にはそうした研究を行うサークルやクラブを持つ高校が少なくないこともわかった。

つまり、たとえ作品数が少なくても、やはりこのコンテストの応募者にはツワモノが多いということになる。「にわか」に興味を持った、ちょっと旅行先で話を聞いた、そんな都会っ子が果たして太刀打ちできるものだろうか。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



参考および画像:
『高校生新聞online』「地域の伝承文化に学ぶ」コンテスト2023 研究活動に挑戦してみよう(9/8必着)

『高校生新聞online』「地域の伝承文化に学ぶ」コンテスト2020結果

『高校生新聞online』「地域の伝承文化に学ぶ」コンテスト2021結果

『高校生新聞online』「地域の伝承文化に学ぶ」コンテスト2022結果

『エトセトラ・ジャパン』秋篠宮親子の熊本・宮崎極秘旅行アノ神社を訪れたかも ある賞への応募も検討中…?