シオカラトンボ・メスは産卵を前に翅が折れ、オスの腹には昆虫針か トンボ論文写真No.82の交尾が悲しすぎる
秋篠宮家の長男・悠仁さまが発表されたトンボ論文に関し、最近は皆さんの注目が2022年4月23日に撮影された「交尾をするシオカラトンボ」という写真No.82に移りつつあることを感じている。それに関しては、お時間があれば是非とも以下の記事もご一読いただければと思う。
■写真No.82にも新たな疑惑 乱れた翅、芝生を掴んでいない脚、そして腹の下には…
■また新たな疑惑 「82番の写真も奇妙ですよ。ちゃんとマクロレンズで撮影したのなら…」
そんな中、「写真No.19には標本作りに欠かせない展翅テープが落ちていた可能性もある」と指摘しておられたTさんという方が、新たに写真No.82についても意外なモノをトンボの腹に発見されたようだ。今回はそちらをご紹介させていただきたいと思う。
以下がTさんからのメールの前半である。ほぼ原文のまま、ご紹介させていただきたいと思う。
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82番の写真のシオカラトンボのメス(右)の羽の部分ですが、翅脈(しみゃく)が切れてます。
この状態でも飛ぶことが出来るらしいのですが、消耗が進み餓死するか天敵に補食される可能性が高いそうです。
他に例の有頭シガ昆虫針らしき物が写ってます。
左の丸い点は多分、標本に刺していた針の頭だと思いますが、抜き差しして損傷することを恐れ、そのままにしたのではないでしょうか。
以上がTさんから頂戴したメールの前半である。
なお、Tさんはロサンゼルスにお住まいでいらっしゃる。現在の日本の皇室をめぐる様々な問題に、海外在住の日本人の方々が「無関心ではいられない」として声を上げて下さる様子は心強く、頼もしく、本当にありがたいことである。
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弊ブログの画像は鮮明度に限界があり、皆様はどうか論文を実際に開き、十分に拡大してご確認いただければと思う。以下のいずれのPDFでも、問題の写真No.82は「21/25頁」で見ることができる。
■『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
■『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
翅脈(しみゃく)とは昆虫の翅にある筋のこと。トンボは他の昆虫にくらべ、とても複雑でたくさんの翅脈がある。翅は水生であった時の気管鰓(きかんえら=幼虫、さなぎにみられる呼吸器官)、そして翅脈は気管のなごりと考えられているそうだ。
メスにとって繁殖は交尾で終わりではない。水辺に向かい、水の底に向かって何度でも尾の先を叩きつけながら産卵をする。なのに、芝や枯れ草に当たって翅が裂けるのを承知のうえで、芝地の地面に舞い降りて交尾などするものだろうか。どうにも不思議である。
また、メスの腹部に昆虫針の頭らしき小さな丸いモノが見える件について。
標本に刺した針は、特別な理由がない限り、抜いたり刺したりを繰り返すことは避けるのではないだろうか。針を抜けば穴がポツンと開いているわけで、Tさんのお話の「損傷を恐れ、そのままにしておいた」の通りであろうと感じる。
そして右の赤い丸で囲んだ部分は、もしも、本当にもしもこのトンボたちも標本であった場合、左右にグラつかないよう昆虫針で支えたということになるのかもしれない。
◆まとめ
写真82番に対する疑問点を昨日の記事でまとめてみたが、どうやらここに、新たに2点が増えたようだ。
「なぜシオカラトンボのオス(手前・左)は、交尾中なのに翅がバタバタしているのか」
「なぜ池ではなく芝生で交尾を?」
「どこに止まっているのか、オスの脚が浮いていることが不思議」
「メスには水辺での産卵という大事な作業がある。羽が裂けているが大丈夫なのか」
「メスの腹、そして支えのためか、腹の脇の土に昆虫針が刺さっていないだろうか」
日本が誇る国立科学博物館の査読が通った論文の筆頭著者として、華々しくトンボ研究者デビューを遂げた悠仁さまである。国民が抱いてしまった数々の疑問が解決するよう、1つひとつご指導をいただきたいと思う。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
・『エトセトラ・ジャパン』悠仁さま論文の写真No.82にも新たな疑惑 乱れた翅、芝生を掴んでいない脚、そして腹の下には…
・『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまトンボ論文にまた新たな疑惑 「82番の写真も奇妙ですよ。ちゃんとマクロレンズで撮影したのなら…」
・『エトセトラ・ジャパン』話題の写真No.19は「線」に伴い「平面」でもわずかな変化 標本作りに欠かせないあるモノが落ちていた可能性が指摘される
・『エトセトラ・ジャパン』「No.19 オツネントンボ」の画像を解析 これ、ひょっとして標本作りに使用する材料では…?