「秋篠宮さまの英国王戴冠式出席に反対します」 理学博士が研究者向けSNSに論稿を執筆《前編》
先日、弊ブログで『秋篠宮さま5月はイギリスでなく是非タイへ! 4日~7日に動物のビッグイベントが開催』という記事を書いたところ、「私もいち“平民”として、2月にまったく同じ趣旨のものを研究者向けSNSにアップしていましたよ」というメールが飛び込んできた。差出人は西村泰一(にしむら ひろかず)さん。京都大大学院で理学博士の学位を取得し、京都大学数理解析研究所で研究され、筑波大学の理工学群数学類で長いこと教鞭をとっておられたという。
さっそくお返事してみたところ、西村先生は今年2月から3月にかけ、研究者向けのSNS「ResearchGate」に英語で3つの論稿を投稿されていたとのこと。ご承諾を得て、またタイトルの和訳もお願いし、こちらでもご紹介させていただくことになった。
◆西村先生が投稿された文書
科学者や研究者が情報を共有するためのSNSである「ResearchGate」。そこに投稿された3つの文書がこちらだ。内容をお読みになりたい方は、それぞれのタイトルからリンク先へ。さらに「Read file」をクリックしてご覧いただきたい。
『A Letter to Fumihito (Crown Prince Akishino)/秋篠宮殿下に奏上いたします』
『Capybaras will not be served at the coronation of Charles III/残念ながら、英国新国王戴冠式では、カピバラは提供されません』
◆インタビューしてみました!
――西村先生、よろしくお願いいたします。これら3つの論稿は、どのような方に読んでほしいと思って書かれましたか?
西村先生:私が念頭においているのは、今度の戴冠式の絡みで英国の王室の方あたりです。実は、ウィリアム王子とキャサリン妃が出会い、卒業されたスコットランドの「セント・アンドルーズ大学」から12件のアクセスがありました。ここは、最近ではエディンバラ公爵エドワード王子の長女で、チャールズ3世の姪にあたる、レディ・ルイーズ・ウィンザーが1年生に在籍するなど、イギリスのロイヤルファミリーと縁の深い大学として有名です。
読まれた方のご専門が神学だったりして、少し驚きました。でも公式宗教が英国国教会ですからね。まだ英国から秋篠宮夫妻に招待状が届いたという話は伝わってきませんね。どうなるのでしょうか。
――なぜ皇室に興味をもたれたのですか?
西村先生:他の方もおそらく同じでしょうが、やはり眞子さんのあの結婚騒動が機縁になっていると思います。
あの折、YouTubeで夫婦が息のあった漫談を聞かせる「BADじじぃ」の動画に引き込まれ、その後、やはりYouTubeで篠原常一郎さんにお会いすることになります。本当のジャーナリストというのは、こういう人のことを言うのだと思います。私より7歳年下ですが、お体に気をつけて頑張ってほしいと思います。
あと、輸入食品の一ノ瀬さんも頑張っておられますね。「Real Imperial Story」は、とても素晴らしいと思います。特に『皇室本音かるた【総集編】』の動画は圧巻でしたね。大変な文才をお持ちで、端倪すべからざる方と拝察しております。
【皇室、徒然なるままに】アーカイブはこちらから。
――理学博士としてももちろん、たくさんの論文をお書きになられたのではないでしょうか。
西村先生:はい、100本以上書きました。特に思い出に残っている一本は、Cambridge University Press出版からの『The Journal of Symbolic Logic vol.45』です。これは私が20代半ばだった1980年6月の作品です。
――西村先生は京都大学~同大学院で数学の道を究められたとのことですが、中学、高校時代はどんな風に過ごされたのでしょうか?
西村先生:中学2年くらいから高校2年のはじめくらいにかけて、ずいぶんといろいろな本を乱読しました。知識を吸収したいというより、自分が生まれてきたこの世界が一体どんな世界なのか、猛烈に知りたかったからです。印象に残っている本を挙げますと…。
『組織の社会学的分析』1966年 A.エチオーニ 著
『経済学』上・下 サムエルソン 著
『技術革新の普及過程』1966年 E.ロジャース 著
『社会理論と社会構造 単行本』 ロバート・K.マートン 著
『言語・真理・論理』1955年 A.J. エイヤー 著
『PSSC物理』上・下 山内 恭彦、平田 森三 、富山小太郎 (翻訳)
『CBA化学』 坂田創 著
『法社会学と法解釈学』1959年 渡辺洋三 著
『孤独な群衆』1964年 デヴィッド・リースマン 著
『何のための豊かさ』(1968年) デヴィッド・リースマン 著
高2、高3はいわゆる受験勉強に忙しかったので、読書はあまりしておらず、大学にはいってからは専門の本とか論文だけになってしまいました。
――数学と皇室以外に、何か趣味をお持ちですか?
西村先生:はい、水泳です。毎日クロールで最低1km泳ぐことを日課としています。泳ぎは我流でそんなに速くありませんが、タイムは1kmであれば45分を切っていると思います。それから一時期デザインに嵌っていたこともありました。
――ありがとうございました。次回は筑波大学で教鞭をとっておられた頃のお話などもお聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。
◆《後編》のご案内
■西村先生が全国の希望する高校生向けに講義や授業を行った「体験学習」
■筑波大学附属および筑波大学附属駒場の中学生、高校生たちを迎えての「研究室訪問」
■筑波大学の農学部にあたる、生命環境学群・生物資源学類の1年生の皆さんに教えた数学
■物理や数学が大好きな高校生さんにお薦めしたい本
西村先生には次回、このような内容でいろいろとお話を伺う予定である。きわめて優秀な高校生、大学生たちは、どれほど難解な数学を学んでいるのだろう。ノートや黒板には、どのような数式が展開されるのだろうか。筆者もワクワクするが、理数系がお得意で国立難関大学に進むことをご検討中とされる悠仁さまは、まさに「当事者」だ。周囲は天才肌の学生ばかりだということを、改めて意識するきっかけにしていただきたいと切に願っている。
【皇室、徒然なるままに】アーカイブはこちらから。
◆お知らせ
西村先生が、現在の皇室に寄せるご自身の様々なお考えを、『皇室ーつれづれなるままに』というタイトルで、時おり弊ブログに寄稿して下さることになりました。皇族の人数の激減、男系男子論に対する女性天皇や女系天皇の容認、悠仁さまの国立難関大学ご進学に、先生はどのようなことを感じていらっしゃるのでしょうか。皆さま、是非ともご期待下さい。
【西村先生のご経歴】
1966年4月ー1972年3月 洛星中高等学校
1972年4月ー1976年3月 京都大学理学部
1976年4月ー1979年10月 京都大学大学院数理解析専攻
1979年11月ー1986年3月 京都大学附置数理解析研究所
1986年4月ー2019年3月 筑波大学(数学)
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『ResearchGate』Hirokazu Nishimura ― A Letterr to Fumihito (Crown Prince Akishino)
・『ResearchGate』Hirokazu Nishimura ― Capybaras will not be served at the coronation of Charles III
・『ResearchGate』Hirokazu Nishimura ― An auspicious Event (the coronation of Charles III) should not be tainted by such a disgrace as Fumihito (Crown Prince Akishino suffering scandals)
・『YouTube』BADじじぃ ― ダラダラぐだぐだ大好きBADじじぃ!
・『YouTube』古是三春_篠原常一郎『古是三春』チャンネル
・『YouTube』Real Imperial Story by 輸入食品 ― 皇室本音かるた【総集編】「あ」行から「わ」まで全て!
・『エトセトラ・ジャパン』秋篠宮さま5月はイギリスでなく是非タイへ! 4日~7日に動物のビッグイベントが開催