秋篠宮夫妻はなぜ「倫理上認められない男女産み分けをした」と言われるのか その根拠を徹底検証 

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最近ついにこちらでも、2020年頃から「悠仁さまに影武者が?」という噂が喧しくなっていることについて、数々の写真を比較する検証をしてみた。もしも影武者説が真実であるとしたら、それを叶える方法は着床前診断「男女産み分け」と代理母出産しかないだろう。

ただ、それは日本では当時も今も倫理面で認められていない生殖医療技術である。もしも「男系の男子を生めば最優先の皇族となり、皇統も簒奪できる」などと言われて秋篠宮夫妻がその気になってしまったとしたら、まさに何をかいわんやである。

今回は、根強い噂がある「悠仁さまは2006年9月6日に『男女産み分け』の技術で生まれたお子様」という説にどれほどの信ぴょう性があるか、についてとなる。



 

◆タイミング法と産み分けゼリーは確実ではない

■タイミング法
精子の寿命は1〜3日程度で、男児になるY精子は1日、女児になるX精子は3日と幅がある。そこで女児が欲しいなら「排卵日の2、3日前に性行為を」と薦められるという。

■ピンクゼリー/グリーンゼリー
男児になるY精子、女児になるX精子、それぞれが元気になれる環境がある。そこで膣内の酸性・アルカリ性の度合いをコントロールし、男女を産み分けしようとするゼリーがある。

いずれも大変簡単な方法だが、男児・女児が生まれることを保証するものではなく、超音波検査で妊娠5ヶ月頃に胎児の性別を判断することになる。

「紀子さまが男児をご懐妊」という情報に、まだ妊娠の超早期だというのに、女性天皇の容認を含めた皇室典範改正案の国会提出を断念した小泉純一郎元首相。そうなると、100%確実な産み分け法を採用したと受け止める他ないだろう。

 

◆「パーコール法なら合法」は間違い

「産み分けといえばパーコール法。着床前診断とは限らないうえ合法だ」と反論される方もいらっしゃると思うが、安全性の理由から日本産婦人科学会では1994年から2006年の春あたりまでパーコール法を禁止していた。

セントローズクリニックさんは、使用するパーコール液にエンドトキシンという毒素が微量に含まれていることが原因だったと説明している。そして合法か否かという法律の話だけではない。

そもそも「パーコール法」は女の子を欲しがるカップルのための方法とされてきた。男性から採取した精子をパーコール液に入れて遠心分離器にかけ、X精子とY精子を分離。X精子はY精子より約7%重いといい、沈んだ部分をX精子と判断して子宮に入れることで、7割以上の確率で女児が誕生するそうだ。

 



◆文化人も生殖補助医療を奨励

令和3年4月21日の「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」で、国際日本文化研究センター名誉教授の今谷 明氏はこう発言し、女性自身に「トンデモ提言」だと批判された。

近代医学の粋を尽くして男子出生を目指すというような医学的なことは当然おやりになったほうがいいと私には個人的に思う。

 

しかし、これはあまり公には出せないことだが、個人的には側室制の代償として近代医学の技術を入れた皇位継承があるべきだというふうに考える。

 

もう四の五の言っている場合ではない、どのような手段でも利用し、側室がいた頃のように男児をどんどん造ればよい ― 皇室に詳しい文化人がこんな方法を奨励しするなんて大丈夫かと驚くが、今谷氏はなぜか「皇位継承順位は悠仁様までゆるがせにしてはならない。その後なら女性宮家創設でもよい」という考え方であった。

つまり単純に秋篠宮家推しなのであろう。こういう方々の助言に背中を押され、秋篠宮夫妻が着床前診断の男女産み分けを決断したという可能性はゼロではないように感じる。

あくまでも秋篠宮家びいきの今谷明氏。皇位継承順位は悠仁様までは揺るがせにせず、その後に女性宮家創設をと推す(画像は『内閣官房』のスクリーンショット)
あくまでも秋篠宮家びいきの今谷明氏。女性宮家創設をと推す(画像は『内閣官房』のスクリーンショット)

 

◆「胎児」とも呼ばない妊娠6週でなぜ男児と

根拠がこれだけあると、秋篠宮夫妻が2005年に体外受精による男女産み分けに挑戦したという疑惑を否定する方が難しいことを感じる。極めつけは、やはり小泉元首相の判断の速さということになりそうだ。

超音波検査で手足が見えてきて、「胎児」と呼ばれるようになるのは妊娠10週からである。まだたったの6週という2006年2月、「男児をご懐妊なら仕方がない」ということか、小泉元首相はせっかくまとまっていた皇室典範改正案の国会提出を断念してしまった。

そのときの国会の会期は6月18日までで、胎児の性別が正しく判明する5月になってから判断するのでも間に合うはずだったのに、である。

 

自然妊娠なら胎児の性別がわかるのは2006年5月ごろ。それを待たず2月に改正案提出を見送ることに。これだから産み分けを行ったと言われるのだ(画像は『衆議院』PDFのスクリーンショット)-eye
自然妊娠なら胎児の性別がわかるのは2006年5月ごろ。それを待たず2月に改正案提出を見送ることに。これだから産み分けを行ったと言われるのだ(画像は『衆議院』PDFのスクリーンショット)



 

◆「男女産み分け」は受精卵に針を刺す

最後に「根拠の検証」からは逸れてしまうが、針を刺して栄養外胚葉細胞の一部を採取し、受精卵の男・女を確認する着床前診断の男女産み分けでは、胚盤胞そのものを傷つけてしまうリスクがどうしてもあるそうだ。

日本の医師たちはそのことにあまり触れないが、海外の医療機関では多くが「自閉症スペクトラム障害」「注意欠陥多動性症候群」「発達遅滞」などの発症リスクについて触れており、遺伝子を調節する仕組みに異常が出る可能性がどうしても高くなることを説明しているようだ。

黒田インターナショナルメディカルリプロダクションさんは、『【顕微授精児の先天異常調査】自閉症など発達障害の確率が増加と報告』という記事のなかで、米カリフォルニア州や台湾では、生殖補助医療と自閉スペクトラム症など発達障害の因果関係についての大規模調査があったことに言及。自然妊娠で生まれた子供より発症リスクが2.49倍高いことが判明したとある。

 

着床前診断の検査をするためには、まず針で穴を開け、胚の一部から細胞を取り出す必要が(画像は『矢内原ウィメンズクリニック公式ブログ』のスクリーンショット)
着床前診断の検査をするためには、まず針で穴を開け、胚の一部から細胞を取り出す必要が(画像は『矢内原ウィメンズクリニック公式ブログ』のスクリーンショット)

 

優れた培養液が次々と開発され、今では最高の技術を習得した技師さんが大勢で不妊治療にあたっていらっしゃるというが、着床前診断の男女産み分けとなると、日本産婦人科学会が初めてそれを認めたのは2004年であった。

まずはデュシェンネ型筋ジストロフィーについて受精卵の選別を承認。現在は筋強直性ジストロフィー、副腎白質ジストロフィーほか11種類の難病について産み分けが認められている。そして2005年には、習慣性の流産が認められた場合にも適用されることになったという。

日本産婦人科学会は、倫理的な問題から「男児がほしい」といった単純な理由での産み分けをなかなか認めようとしない。ところが体外受精で卵巣から採取される卵の数は25歳で平均10個弱。35歳で5個前後、40歳で3個程度に減ってしまうとのこと。もしかすると紀子さまは、佳子さまご出産の後、卵子を凍結しておられたのかもしれない。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『矢内原ウィメンズクリニック公式ブログ』着床前診断について

『セントローズクリニック』よくある質問/生み分けについて/

『内閣官房』「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議

『女性自身』悠仁さまに「近代医学で男子出生を」有識者会議でトンデモ提言

『六本木レディースクリニック』体外受精の採卵とは?平均個数はどれくらい?基礎をわかりやすく解説

『黒田インターナショナルメディカルリプロダクション』【顕微授精児の先天異常調査】自閉症など発達障害の確率が増加と報告

『エトセトラ・ジャパン』16年前の「産み分け」疑惑はとっくに英語圏の人々に知られている 元駐日英国大使も天皇・男系男子論を徹底批判

『天皇家は2600年以上も男系男子」に騙されないで』

『エトセトラ・ジャパン』児童保護の専門家も記事にした悠仁さまの首のアザ 影武者説はその2019年から濃厚に

『エトセトラ・ジャパン』2019年にまた別の雰囲気を醸す悠仁さま 思い出すのは2005年に米国で始まった「双子は代理母が生む」システム

『エトセトラ・ジャパン』「着床前診断」で自閉症スペクトラム発症率が2倍に 皇族がリスク覚悟で男児を欲しがるものだろうか

2件のコメント

  • 西村長官が、悠仁さまの病名について「脆弱性X症候群」と診断されたことを内部に報告するメールを誤って一斉送信してしまい、大騒ぎになったというネットの記事がありました。大新聞やテレビは後追いしていないので、真相はわかりませんが。
    しかし、ここで「胚生検」のリスクを学んでから西村長官の話を読み解くなら、もし仮に脆弱性X症候群罹患による発達障害だったら親子間の垂直遺伝が原因だろうとなり、人権上深追いできないタブーテーマとして、政治家は察知するでしょうが、胚生検が原因で起きた障害となると、これは人為的原因となるため、宮内庁内外で責任論が沸き起こります。
    不妊治療クリニックでは、胚生検の結果、それが原因の障害児が産まれても、医療事故にされないよう、弁護士作成の文面を使い、完璧なリスク告知がなされているはずですので、産婦人科や不妊治療の現場で、胚生検リスクをどのような承諾書でもってカバーしているのか、詳しい実態を知りたいものです。
    脆弱性X症候群の男子発症確率は女子の2倍あるとされ、胚生検のリスクも障害児となる確率が実施しない場合と比較して2,49倍ならば、もしも仮にその両方が原因だった場合は、5倍ものハイリスクな医療措置だったことになってしまいます。
    ここで産みわけリスクが改めて脚光を浴びるのは、悠仁さまはなぜ学習院に入園入学できなかったのか、この理由がきちんとファクトとともに説明されていないままだからともいえます。
    国立大附属へ入園、入学のたびに、裏口入学疑惑が囁かれ、特別扱いをめぐる是非論が報道もされます。
    となると、普通の国民でも「そもそもあの子はまともなのかね?」と話題になります。
    性教育を兼ねて、この話題は親子で話し合うには格好のテーマでもあります。
    大人が想像しているよりもはるかに広範囲の青少年の間に、この人為的産みわけ失敗疑惑は語られ、話題にされて、広がっているように思います。

  • 皇位に関して「テクノロジー」に頼ると本末転倒では?

    天皇皇后両陛下の皇女様が継承するのか自然の摂理であり、最も神々しく、尊いのです。

    これぞ、誠の保守、真の愛国者、天皇を敬愛する者の信念でございます。

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