【皇室、徒然なるままに】第77話:篠原さんが竹田恒泰さんを提訴! 裁判 Part V 西村 泰一
皇室系YouTuber 「Takuyaの本音の館さん」の『【法的完全論破】篠原常一郎氏の圧力イベント!失敗小僧さんに法的に完全論破される!弁護士の精査とは?刑法上の罪になる?』、および『圧力の真実が明らかに!?篠原常一郎氏、竹田恒泰氏とついに裁判に!保田弁護士は完全に説明不足ですよね!』を拝見しました。
篠原常一郎さんといえば、「権力による圧力を受けています。差し押さえで口座が凍結されたから、寄付をお願いします」云々について、かなり議論がなされているところです。そのなかで、純然たる事実関係について私が不明瞭と思う点をまず述べたいと思います。
◆善良な市民に国家権力が「不当な圧力」を?
篠原さんはご自身の動画のなかで、「権力による不当な圧力を受けている」といったニュアンスのことを伝えておられました。どのような権力が、どのような圧力を加えてきたのか、裁判ではなるべく具体的なご説明がなされるよう願っております。
おそらく、仰っている「権力」というのは「国家権力」を指していると思われますが、国家権力には適切な「圧力の行使」は認められています。たとえばオウム真理教の教祖、麻原彰晃に死刑という圧力を加えていますが、これは頗る合法的に行われました。
また、権力の不当な圧力にはそれ相応の動機が必要になるでしょうが、一介の善良な市民である篠原さんに、どうして国家権力が「不当な圧力」を行使しなければならないのか、苦悶するところです。
◆「権力の不当な圧力」なら法的措置を
なお、国家権力が不当に行使された事例は、私もよく理解しています。
例えば森友学園問題に関連して起こった、財務省による森友学園に関連する決裁文書の改竄や、近畿財務局に対しての森友学園との応接録の廃棄命令なんかはこれに当たりますし、赤木俊夫さんという自殺者まで出しています。
ただ、税務署が通常の業務として通常の手順を経て行った差し押さえを、「権力の不当な圧力」呼ばわりされたのだとしたら、話は異なってきます。篠原さんはなぜそれに対して法的措置をとられないのか、理解に苦しむのです。
篠原さんというと、小室佳代さんを刑事告発したり、嵐山通船事件に関連して山階鳥類研究所の奥野 卓司さんを刑事告発したり、大変果敢でいらっしゃいますよね。
◆通知書を送付したのは本当に税務署?
私の父は大阪国税局に勤務しておりました。私も何度か遊びに行ったことがありますし、夕飯の折には、ここにはちょっと書けないような税金関係の裏話なんかもしてくれました。
そんな私の目に、あの動画で篠原さんが示された差し押さえの通知書ですか、あれが本当に税務署の手で送付されたものなのか、非常に悩むところです。このあたりは「Takuyaの本音の館」さんあたりも詳しく解説なさっていますので、ここでそれを繰り返すことはしません。
◆税務署からも多くの情報が
税金というのは、期日までに払わなければ即座に差し押さえになる!というわけではありません。差し押さえというのは税金を払わせるための最終手段で、税務署もそこへいくまでにいくつかのステップを踏み、納税のプランさえも提案してくれます。
裁判になるのであれば、証拠の提示がすべてです。豊島税務署がこの途中経過において、どんな風に篠原さんに納税を呼び掛けていたのか、そして篠原さんはそれにどのような対応をなさったのか、私としてはとても興味をそそられます。
「脱税」とか「詐欺」呼ばわりしたことが「誹謗中傷」になるのかということが争点になるように思われますが、裁判においてはそれらの詳細な説明、証拠の提示を求められますから、豊島税務署のしかるべき方が証人として出廷されるか、文書でご回答なさるという形で話を進めるのが妥当と思われます。
私はぜひ、この問題を裁判にされたらよいと感じます。付け加えておきますと、裁判は民事であっても原則として公開で行われます。つまりこの話に興味のある方が傍聴にいくのは、なんら妨げられません。あまり傍聴希望者が多いと断られる方が出るのは止む得ませんが。
なお、私自身は前述の裁判で、普通の状況下では開示してもらえるはずもない情報を、「裁判に必要です」という理由で警察から開示していただいたことがあります。
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■第72話:裁判 Part I『もしも訴えられたら』はこちらから!
■第73話:裁判 Part Ⅱ『上級審への旅立ち』はこちらから!
■第74話:裁判 Part Ⅲ『弁護士もいろいろ… 費用負担その他』はこちらから!
■第76話:裁判 Part IV『後につづく者たちへのシュプレヒコール』はこちらから!
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それでは第77話の締めくくりの1曲、Liubomyr Prask さんの『TRIBUNAL – by Liubomyr Prask [Epic Dramatic Choral Orchestral] 』をどうぞ!
(理学博士:西村泰一)
【皇室、徒然なるままに】のバックナンバーはこちらから。
【西村先生のご経歴】
1966年4月ー1972年3月 洛星中高等学校
1972年4月ー1976年3月 京都大学理学部
1976年4月ー1979年10月 京都大学大学院数理解析専攻
1979年11月ー1986年3月 京都大学附置数理解析研究所
1986年4月ー2019年3月 筑波大学(数学)
画像および参考:
・『YouTube』TRIBUNAL – by Liubomyr Prask [Epic Dramatic Choral Orchestral] Liubomyr Prask
・『YouTube』Takuyaの本音の館 ― 【法的完全論破】篠原常一郎氏の圧力イベント!失敗小僧さんに法的に完全論破される!弁護士の精査とは?刑法上の罪になる?
・『YouTube』Takuyaの本音の館 ― 圧力の真実が明らかに!?篠原常一郎氏、竹田恒泰氏とついに裁判に!保田弁護士は完全に説明不足ですよね!
編集後記:
執筆業において、名誉毀損の問題は決して他人事ではありません。真実だと断言できないものは「である」と断言することを避け、国民は果たしてこのことを知りたがっているのか、この情報には公益性があるのかを、常に念頭に置いておく必要があります。
裁判は生易しいものではありません。裁判所は多くの事柄について、原告被告を問わず証拠の提示を求めてきますし、それを曖昧にすれば主張の信憑性は薄れ、逆に厳しく問いつめてくるでしょう。裁判官は人としての正直さ、誠実さをじっと観察しているのだと思います。
さて、私が個人的に注目するのはこの点です。皆さんや西村 泰一先生とはちょっと異なるかもしれません。
篠原さんが示された差し押さえの通知書が、豊島税務署になりすました悪意の何者かが送り付けたもので、ご夫妻があっさり騙されてしまったという可能性はあるのか、ないのか、です。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
名誉毀損があったかどうかを判断する裁判ですから、税務署の圧力の有無は争点ではないので、たぶん触れられないと思いますよ
貴重なご意見をありがとうございます。
実はこちらの記事は【皇室、徒然なるままに】を執筆してくださっております、理学博士の西村泰一先生によるものでした。
私も最後の編集後記にて、ちょっとだけ考えを綴らせていただいておりますが、悪意ある何者かが、捏造した通告書を篠原氏に送りつけ…といった事件性はなかったのか、個人的にはそこから気になっておりました。
よろしくお願いいたします。
この損害賠償請求訴訟は、請求金額が1千万円以上と高額だから東京地方裁判所に訴訟提起されたわけです。
訴状の中には、朝比奈さんが問題にしておられる、税務署が分納ではなく口座凍結するとの通達を受けて税金を支払った経緯が盛られることになると私は考えます。当然、税務署が出した口座凍結の通達書面と、それを受けての税務署が税金を収納した書面も提出されることでしょう。
民事裁判は、原告代理人弁護士と被告代理人弁護士がそれぞれ準備書面を裁判官に提出して進められます。裁判官が準備書面の論点を整理するようにもとめる事も考えられます。
被告代理人が、税務署職員がズームで裁判に出廷して証言する事を求めたとしても、裁判官がそれを認めるのか、私は疑問に考えます。
私がこのように考えるのは、約5年前の夫の交通事故の損害賠償請求訴訟の経験に基づいています。
その時、裁判官の仕事には、効率良く裁判を進めることも含まれていると感じたからです
私もそこが不明瞭で寄付をしなかった一人。税務署がそんな事するかなと。ほかでも書いたが
法人税の滞納があったのかもしれないが、分納を断られ、口座凍結するとの通達。これは怖い。今まで分納で、高い延滞金も
支払ってやり繰りしてきたのに。木原のことも、皇室問題も深く取り上げていたので、ビックリして圧力と取ったとしても不思議
じゃない。実際、窓口で分納を断られ、土地を売って支払えと言われた人が身近にいる。ほかに相談に行くと、ありえないとの回答。
税務署窓口のストレスのはけ口になった模様。謝罪があったようだが、たまに本当にありえないことが起こる。
ケケタの乞食裁判楽しみ。玄孫ビジネスに鉄槌を。