「佳子さまはダイアナ妃のよう」報道にウンザリ 忖度報道や政治家の怠慢は日本の若者から確実に夢と愛国心を奪っている

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このたび天皇皇后両陛下が 岡山県を訪れ、「全国植樹祭」ご出席とともに、西日本豪雨で大きな被害を受けた倉敷市のある町の復興状況を視察された。ところがマスコミはというと、秋篠宮家の佳子さまのギリシャ訪問のことばかり。「ダイアナ元妃のよう」などという、驚きのタイトルを添え華々しく報道している。

これは実に嘆かわしいこと。どなたかに「両陛下ではなく佳子さまをフィーチャーするように」と圧力でもかけられているのだろうか。世界の有名観光地ではなく、防護服を着て危険地帯を歩き、地雷を撤去する活動に参加する勇気を佳子さまはお持ちであろうか。



本当に多くの世代がインターネットからも情報を得ている今、マスコミの偏りが感じられる報道に「民主主義の先進国なのに情けない」という感覚は増すばかり。だが、同じことは政治に関しても言えるだろう。日本人の多くが、信頼できる政治家がいないとこぼしている状況なのだ。

そんななか、ある方から「若者の声を政策決定者に届ける活動を続けている少女がいることを、是非ともブログで紹介して」というメールを頂戴した。2022年11月、オランダの有名な児童権利擁護団体【キッズライツ財団】が、大阪府の川崎レナさんという当時17歳の少女に『国際子ども平和賞』を授与したことを、皆さんはご存知であろうか。

大阪府出身の川崎レナさんは2022年に栄えある国際子ども平和賞を受賞(画像は『YouTube』のスクリーンショット)
大阪府出身の川崎レナさんは2022年に栄えある国際子ども平和賞を受賞(画像は『YouTube』のスクリーンショット)

 

◆川崎レナさんとは

川崎さんは2005年生まれで大阪府出身。世界61ヵ国で展開される国際的な若者の組織国際NPO「アース・ガーディアンズ」の日本支部の代表を務めている。

この組織は政治・環境・社会問題への若者の参加を促す活動を続けており、川崎さんも政治家に対し、投票者を裏切らない、しっかりと政策を語る信頼できるリーダーであってほしいと訴えてきた。

そんな中で2022年に「国際子ども平和賞」を日本人として初めて受賞。これまでの受賞者にマララ・ユスフザイさん、グレタ・トゥーンベリさんがいる。

 

◆国際子ども平和賞の受賞スピーチで

国際子ども平和賞の授賞式、川崎さんはスピーチのなかで日本の政治家にこのように訴えかけた。

私がこの活動を始めたきっかけは、悔しさでした。変わりそうにない日本。自分の生まれた国日本誇りに思えないことに、とてつもない悔しさを感じました。

 

私たち日本の若者は政治離れの世代だと言われていますが、日本の若者は政治に興味がないのではなく、政治を信頼する理由、投票する理由が今はまだ見つからないことが多いのです。

 

差別発言、議会中の居眠りなど繰り返す様子が日々放送されています。このようなことをする政治家の皆さんばかりでないのは分かっています。市民の声を最初から聞いてくれないように見える日本の政治に、誰が協力しようとするのでしょうか。

 

放送されているような政治家の皆さんばかりだと、日本は変わることはないでしょうけれども、39歳の市長が居眠りする議員に向かい「恥を知れ!」と叫んだ(※)時、日本はまだ変われる。私はそう思うことができました。

 

政治家として議会で寝ないのは普通のことのはずです。政党や思想に関係なく、その普通を取り戻そうとしてくれている大人たちがいる限り、日本は私が誇れに国になれるはずです。

 

政治家の皆さん。私の発言は実現性がないでしょうか。理想的すぎるでしょうか。私たち若者は、見るはずではなかった辛い悔しい日本の現実を見てきています。それでも理想や希望をまだ持っています。

 

政治家になる前に、かっこいい大人になってください。私たちに、子供らしく夢を持たせてください。私たち日本の子供は、みんなが理想とするかっこいい日本になってくれるのを、ずっと待っています。私はいつまで待てばいいでしょうか。

 

(※について)
広島県安芸高田市議会で2022年6月10日、石丸伸二市長は「居眠りをする、一般質問しない、説明責任を果たさない。これこそ議会軽視の最たる例です。『恥を知れ、恥を!』 という声があがっても、おかしくないと思います。どうか恥だと思ってください」と発言した。

「恥を知れ」の件を石丸氏はX(Twitter)にも投稿しており、ターゲットとされた武岡隆文氏は名誉毀損による損害賠償請求訴訟を起こすも体調を崩し、帰らぬ人となってしまった。

同賞も、あくまでも川崎さんが若者として今の政治に対する不信感を声にしたことを評価しており、石丸市長の発言や政治家としての姿勢を支持するものではない。



◆政治家の怠慢と報道の自由度は比例して悪化

政治家たちの怠慢ぶりは、マスコミが監視者としての機能を失い、忖度報道を続けるとどんどん悪化する。国際NGO「国境なき記者団」による2024年の「報道の自由度ランキング」で、日本は調査対象の180カ国・地域のうち70位。G7の中では相変わらずの最下位で、昨年の68位からさらに順位を下げてしまった。

こちらは、「新宿会計士の政治経評論」さんによる『日本の報道の自由度を引き下げているのはメディア自身』という記事から引用させていただいたが、順位が最もよかったのは民主党政権時代の2010年で、自民党政権に戻ると一気に転落したことがわかる。

 

報道の自由度ランキングはこの後もますます下がり、現在の日本は「不自由」の域に入る70位である(画像は『新宿の会計士』のスクリーンショット)
報道の自由度ランキングはこの後もますます下がり、現在の日本は「不自由」の域に入る70位である(画像は『新宿の会計士の政治経済評論』のスクリーンショット)

 

東日本大震災による原発事故の後、さまざまな情報がありながら正しくそれを報道することが許されなかった ― 記者たちのそんな腹立たしさが伝わってくるようだ。

そういえば、この度のTBS『ひるおび』では、出演者が揃いも揃って都知事選に出馬を決めた蓮舫氏についてNGを突きつけていた。X(Twitter)で「ずいぶん偏りすぎだ」「印象操作か」と話題になっていたが、もしも「今日は小池さんを応援する方向でよろしく」と上(スポンサー側から?)から言われていたのだとしたら、大きな問題があるだろう。

 

◆まとめ:政治と報道はともに透明性と正義を

以前は、首都圏に向かって新幹線や高速道路を走らせたり、大規模な工業団地を整備してビッグネームの工場を誘致する、そんな政治家が実力派として名を馳せたものだが、現在は国民の暮らしを豊かにする税金の使い方を論じる政治家が必要になっている。

政治家の皆さんは、どうか川崎レナさんの話を真摯に受け止め、若者が夢を感じられる国づくりを目指し、「投票し応援したい」と思わせる政策をしっかりと掲げていただきたい。

そして皇室関係の忖度報道はもうたくさん。佳子さま=ダイアナ妃報道もだが、長男・悠仁さまの異様な「ご優秀」報道も、いつだって空回りしているではないか。もうキッパリとやめていただきたい。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



画像および参考:
『YouTube』【快挙】日本人初「国際子ども平和賞」に大阪の17歳(2022年11月15日) ANNnewsCH

『新宿会計士の政治経済評論』日本の報道の自由度を引き下げているのはメディア自身

『エトセトラ・ジャパン』悠仁さま作文剽窃問題その後の主催者HPに苦笑 今後は図工のスキルを武器に東大推薦合格を狙うしか…

4件のコメント

  • 連日の佳子様アゲ報道、また、「東洋のダイアナ妃」というこじつけにうんざりしています。

    また、滞在中の衣装も、姉の眞子さんのものを着用しているという報道にも呆れます。着物ならまだしも、洋服で、3000円くらいのものを着て節約アピールをしている光景に?となりました。いたるところで、眞子さんの洋服を着まわしていることで、お姉さんへの執着心が半端ありませんね!

    もう忖度報道、印象操作、ネット操作は辞めてほしいです。

  • ギリシャ側の新聞いくつか読んできましたけど東洋のダイアナなんて大々的に記載してなかったですよ。
    29歳と30歳が新聞によって混在してるレベル。
    日本のプリンセスきたよー!位。
    やっぱ日本のマスメディアはかなり異常です。
    国外メディアで裏は取った方が良いですね。

  • 川崎レナさん、以前ニュースで拝見し、「あぁこんなに素晴らしい若者がいるんだ」と感動した覚えがあります。でも、そのニュースは翌日には消えていたように思います。
    「若者は政治に興味がない」と嘆くフリをする政治家。真に嘆いているのなら、このような若者がいるんだよ、と積極的に発信し、若者の政治への関心を得るにはどうするかを彼女と議論するくらいしてもいいのではと思います。オリンピック選手は簡単に呼び付けて歓談してますよね。

    若者の投票率が低いと言いながら、ネット世代である若者に目を向けたネット投票はいつまでも議論しない。自分たちに味方してくれる国民だけが投票する世の中の方が都合がいいから。このような国にしたのは利権にしか興味のない政治家であると同時に、「どうせ変わらない」と匙を投げた国民です。
    自民独裁が過ぎる。それは国民が自民に投票してきたから。
    野党が弱い。それは「何だかんだ自民でしょ」と盲目的に投票してきた国民、「どこに入れても一緒」とそもそも投票に行かない国民が多数いるから。
    政治家に危機感を与え、真面目な議会を作り上げる力を持つのは、国民です。今回、投票の重要性を取り上げて下さったことを嬉しく思います。皆さんも是非、貴重な一票を無駄にしないで頂きたいです。「何もしない」ことは、「現状への賛同」です。

  • 川崎レナさんが既にかっこいい大人ですね。不愉快極まりない情報ばかりで悔しい想いの連続でしたね。こんな若い人が憤る世の中なんて、矜持なき政治屋は反論できないでしょう。投票が怖いね。意思表示を表すのは未来の自分自身と対話するようなものです。
    ギリシャにいる佳子嬢の不可解な旅行記に付き合わされて、体調不良になる視聴者の怒る上限が増々上がってしまいます。では健全的に、矜持なき報道機関を断絶するにはテレビを捨ててしまえば爽やかになります。NHK解体も図れるし、CM企業に反省を促すことが叶うかも知れません。実際テレビは無くても困らない。電気代だって減らせる。貴重な時間を有効に遣える。底なしの闇は露わにし、縮めましょう。若い川崎レナさんが先鞭をつけたので頑張りましょう。エトセトラジャパンさんのように発信しましょう。希望を叶えましょう。実行あるのみ。
    佳子嬢は帰国後どんな表情で生きていくのかな? 占拠する御仮寓所の説明とギリシャ観光旅行報告をしなくちゃね。国民は今まで以上に厳しい眼差しになっています。秋篠廃宮が待ち受けるんです。佳子嬢もヒサ君も廃宮以降が大切。

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