悠仁さまトンボ論文の写真22、30、80番に超基本的なミス これでも撤回・修正しないとは…
秋篠宮家の長男・悠仁さまの『赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―』に、国民から集まる多くの疑問の声。X(Twitter)で相互フォローの関係にあるU.K.さんは、責任著者の清拓哉氏と国立科学博物館(以下、科博)に対し、何度もメールやコメントを入れていらっしゃる。
そんなU.K.さんが、このたびXおよびメールを通じて「あの論文には基本的かつ重要な過ちが何か所もあるんですよ」と情報を寄せてくださった。写真No.22のアオイトトンボ、No.30のベニイトトンボ(産卵)とNo.80のハラビロトンボについてであった。
◆写真No.22はどうおかしいのか
だが写真のキャプションに、撮影日は2017年9月10とある。
悠仁さまの論文は、「撮影日と本文の解説が1日~数日ズレている」というミスが、複数のトンボにおいて発生しているようだ。
◆写真No.30はどうおかしいのか
本文の解説には「産卵は,菖蒲池で2019年7月21日に初めて確認し,黄金渓では2021年7月18日に初めて記録された」とある。ところが、U.K.さんは写真のキャプションが「菖蒲池2021/7/18」となっていることに気づいたそうだ。
お生まれになって以来、大好きなトンボ採りで親しんで来られた赤坂御用地の池だが、それぞれの名称を悠仁さまは失念してしまわれたのだろうか。
◆写真No.80もおかしい
U.K.さんによると、写真No.80のハラビロトンボの説明にもミスがあるという。
本文の解説には「本調査では,2022年5月18日に菖蒲池のコウキヤガラ群落で初めて確認」とあるが、写真キャプションを見ると撮影は2022年5月19日となっている。
オスとメスの誤認にも驚くが、池のマチガイや日付のマチガイがあまりにも目立つこのトンボ論文。
U.K.さんは「『本文と写真が一致するとは限らない』といった言い訳をしても無理。これがテストの答案だとしたら、たとえ老眼の人が作成したとしても、私は部分点も付けませんね」とおっしゃっている。
特に撮影場所の名称の誤りは、サイエンス系の論文としては深刻なミスであろう。ご指摘に感謝して論文を一旦取り下げ、筆頭著者が責任を持って修正するべきなのではないかと思うのだが…。
◆2022年に相当無茶をしたか
また、U.K.さんはエクセルでこんな表を作り、いかに2022年に集中して無茶をしたかをわかりやすく示してくださった。
まずは2017年から2021年までの間に撮影されたトンボたちから。5年間で16種類を撮影したという。
続いては2022年に撮影されたトンボたち。わずか1年で上の表(5年分)よりぐんと多い、22種類を撮影したことになるという。
「高校1年生になられた悠仁さまは2022年、以前にもまして本格的なトンボの撮影に挑み、絶滅危惧種などを次々と発見された!」「秋篠宮邸大改修・増築工事は、トンボの生育環境に何ら悪い影響を与えなかった!」などとアピールする目的でもあったのだろうか。
だが悠仁さまの肌の色はただただ真っ白で、イキイキとして見えないトンボも数匹いる。画像に奇妙な加工が施されている写真も少なくない。2年前に小笠原諸島作文で剽窃行為があったこともあり、それらをスンナリと信じるのはちょっと難しい。
「アオモンイトトンボ、ノシメトンボ、マルタンヤンマは22年の写真だけです。どんどん珍しい種類のトンボを探し、年内に論文を仕上げよとの至上命令でも下ったのでしょう」とU.K.さん。写真が本物でテキストも完璧なら良かったが、この論文の仕上がりを見ると、受注者も実はあまり力が入っていないという雰囲気を感じるという。
◆「自らの足で時間をかけて」東大理系教授の言葉に違和感
Yahoo!ニュースでもたくさんのコメントが湧いている、日刊ゲンダイの『悠仁さま「東大進学プラン」は綿密な計算に基づいている 筑付高からでも“相当期待できる”根拠【秋篠宮家の学校選び】』という記事。東大の理系教授が「赤坂御用地のトンボを自らの足で時間をかけて調査したもので非常に質が高い」と太鼓判を押したという部分に、実はU.K.さんも呆れてしまったという。
「トンボの写真だけを見ても、68枚中3分の1が学校のある時期の平日に撮影されています。バドミントン部なら土日も多忙でしょう。ご自身が関われた日は、実はとても少なかったのでは」とおっしゃっている。
それを裏付けるのが、論文の最後にある「補遺」だという。
本稿を脱稿後に,赤坂御用地でヤンマ科のカトリヤンマGynacantha japonica Bartenev, 1910(2023年8月19日,1 ♀)およびネアカヨシヤンマAeschnophlebia anisoptera Selys, 1883 (2023 年 7 月 3 日,1 ♂;7月4日,1 ♂)が初めて確認された.
これで記録種は8科40種となった.カトリヤンマは,大土橋池の南側の樹林の中に12:30ごろ静止していた.本種は港区内で近年,まったく記録がないようで,近隣の皇居でも確認されたことはない.
近年,都内をはじめ,関東各地で個体数の増加や分布拡大の傾向があるとはいえ,あまり移動しないと考えられている本種が都心の中心である赤坂御用地内で目撃されたのは驚きである.
これでもか、これでもかと「赤坂御用地で続々と驚きの発見が」とアピールしているこのトンボ論文。ところが、8月19日こそ土曜日だが、7月3日と7月4日は月曜日と火曜日である。「悠仁さまが赤坂御用地を自らの足で歩いて回り、トンボの観察にあたられた」という大事な基本の設定を、皆さんすっかり忘れておられたのでは…?
◆論文提出後から日が経ち過ぎている「補遺」
U.K.さんはまた、「論文を補完するために認められる補遺ですが、気になるのは、脱稿後と言っても論文提出後から日が経ち過ぎていることです。ちょっと出来過ぎではないでしょうか」と指摘する。
2023 年3 月28 日 科博が悠仁さまの論文を受領
2023年8月19日 『極めて貴重なカトリヤンマを発見した』旨を補遺として論文に追加
2023年9月20日 科博が論文を受理
筆者も調べてみたが、論文は提出してから学術誌などに掲載されるまで長いこと待たされるといい、自然科学の分野では査読に平均1~2ヶ月、長ければ3ヶ月以上かかることもあるそうだ。
しかし悠仁さまの場合、トンボが専門の科博の研究員・清拓哉氏が共著者として加わっている。論文も「どこそこにこんなトンボがいました」なる目撃情報や写真を添えた報告書にすぎず、査読に半年近くかかるというのも不思議な気がする。。
◆まとめ:清氏がもしも真剣に関わっていたら…
宮内庁から「素晴らしい補遺が加わる予定だから」などといった連絡でも受け、科博がそれを待ってさし上げたのでは…と想像してしまうが、いずれにせよ査読者は半年もの期間を与えられたことになる。その長い間に、あの論文の画像の奇妙さを1つくらい気づかないものだろうか。
ちなみに、共著者である清拓哉氏のちょっとしたインタビューが、科博HPの「研究者紹介」に載っている。
「やりがいを感じるのはどのような時ですか?」と尋ねられて、「時間をかけて書いた論文が出版された時ですね」と清氏。
論文制作で大事なのは、じっくりと時間をかけることなのだろう。このように研究者さんが真剣に関わった論文なら、先日ご紹介した小森日菜子さんのニホンオオカミの論文のような、誰が見ても完璧なものが仕上がるわけだ。
一方、悠仁さまの論文にある一連のミスやおかしな画像には、「ずいぶん焦って雑なものを仕上げたなぁ」という印象がある。清氏のこの言葉は短いが、とても大切な何かを私たちに教えてくれたような気がする。
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皆さんは、下のいずれかの論文にある実際の写真No.22を拡大してご確認頂きたいと思う。
■『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
■『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『Yahoo!ニュース』日刊ゲンダイ ― 悠仁さま「東大進学プラン」は綿密な計算に基づいている 筑付高からでも“相当期待できる”根拠【秋篠宮家の学校選び】
・『国立科学博物館』私の研究 ― 陸生無脊椎動物研究グループ 清 拓哉研究員
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・『エトセトラ・ジャパン』中1女子が「その剥製はニホンオオカミでは」2年の研究で見事な学術論文を 原動力は「気づき」と「探求心」