不正論文は学長や国立大総長が容赦なく告発される時代に それでも東大理系教授はトンボ論文を絶賛って…

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先日、弊ブログの人気のコーナー【YOUR VOICE】に、東京都在住のSSさんという方から『二松学舎大・前学長の辞任劇 36年前の不正論文が暴露されましたね』というご投稿をいただいた。

あの「STAP細胞事件」から10年目ということもあり、関連記事をいくつか読ませていただいたが、近年は「日本はこれ以上の不正論文を許してはいけない、徹底排除しよう」という意気込みが強まっているとのこと。その結果、なんと大学の学長や総長でさえ、過去に書いた論文の不正で辞任に追い込まれたりするケースが増えているもようだ。

芋づる式に共著者も調査の対象となってしまうほか、本人の肩書きが上であるほど報道は大きなものとなり、所属の大学や研究機関に与えるダメージは相当であろう。



◆世間の注目を集める不正論文報道

全国各地の名門といわれてきた大学でも、学術論文の不正が次々と暴かれるこの時代。指導教員、学部生、院生に厳しい罰則が適用されることはもちろんだが、なんと大学のトップが自身の過去の不正を暴かれ、失脚する例が増えていることにも驚かされる。

以下にその一部を挙げてみるが、この分で行くと「2024年はたくさんの不正論文が発覚する年」といった覚悟が必要かもしれない。

(画像をクリックするとリンク先へ)

引用元:『Yahoo!ニュース』「信頼関係が壊れていった」准教授が教え子の研究を『不正に使用』し国内の学術誌に発表 熊本大学

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引用元:『朝日新聞デジタル』会津大の学長が辞任へ 論文の二重投稿、自己盗用など不正が複数発覚

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引用元:『中日新聞』他人の論文に自分の名前を… 愛知学院大の元薬学部教授、科研費3978万円を不正受給

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引用元:『筑波大学』研究不正行為(盗用)の認定並びに修士の学位及び課程修了の取消しについて

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引用元:『J-Stage』東北大学総長裁量経費と研究不正隠蔽の構造

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引用元:『My News Japan』“東北大の小保方さん”井上明久・元総長の「写真・データ使い回しまくり」論文を学会が撤回も、東北大学が頑なに「不正認定」せず擁護

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引用元:『毎日新聞』ハーバード大学長に論文盗用疑惑、辞任圧力 大学側は「不正ない」

 

◆調査委員会を設置した大阪大学 さっそく不正行為を発見する

こちらはX(Twitter)のフォロワーさんより教えていただいた、大阪大学で起きた不正論文のトラブルについて。熊本大学と同様、今月になって明かされたきわめて最新の話題となる。

引用元:『大阪大学』研究活動上の不正行為について

 

「大阪大学における公正な研究活動の推進に関する規程」に基づき、調査委員会を設置したという大阪大学。研究活動上の不正行為はなかったかを詳しく調査したところ、教員および元大学院生に「改ざん」という不正行為が認められたそうだ。


◆不正論文分析のエキスパート、エリザベス・ビク氏の名がここにも

引用元:『岡山大学を正常化する会』槇野博史学長をめぐる新たな論文不正問題 ―学長としての資質を問う重要な問題―

 

【公表年月日は本年11月3日、論文不正の対象者の名前は槇野博史学長(最終著者)、不正の内容は「ねつ造?」、2007年、2000年の2編の論文について「対処すべし」とされ、エリザベス・ビック氏の指摘により発覚、出典はパブピア】

 

パブピア(PubPeer )はすでに出版された科学論文の諸問題について評価する世界的に有名なWeb siteです。今回の不正を指摘されたエリザベス・ビック氏(Dr. Elisabeth Bik)は、米国スタンフォード大学微生物・免疫学教室の研究者だった方で、現在は科学論文の在り方について言及し、具体的な論文不正を指摘されていますが、その科学的な姿勢や手法については、高い評価を得ています。

 

なお、秋篠宮家の長男・悠仁さまのトンボ論文にまつわる疑惑も、少し前からそのエリザベス・ビク氏に気づかれてしまっている。

 

◆東大教授が悠仁さまのトンボ論文を大絶賛って…

ところで、ヤフーニュースが紹介した日刊ゲンダイの『悠仁さま「東大進学プラン」は綿密な計算に基づいている 筑付高からでも“相当期待できる”根拠【秋篠宮家の学校選び】』という記事に、筆者はとても気になる一文を見つけた。

悠仁さまの場合は昨年11月に国立科学博物館の学術出版物に発表したトンボ論文の評価次第。「赤坂御用地のトンボを自らの足で時間をかけて調査したもので非常に質が高い」と東大の理系教授は太鼓判を押す。

 

生物学の論文なのに全ての写真に撮影者名がなく、オス・メス、植物、撮影場所に誤認があり、「目撃した記憶がある」だけのトンボまで登場するあの論文を、まさかの理系の教授が絶賛するとは驚くばかりだ。

「自らの足で時間をかけて」ともあるが、ではなぜ悠仁さまは常に真っ白でいらっしゃるのだろう。おまけに撮影データから、悠仁さまは翌日は数学のテストという中間試験の真っ最中にも、バドミントン都大会予選の土曜日にもトンボを追いかけていたことになる。

とても褒められる話ではないはずだが、どなたも「学業を最優先で」とおっしゃらないのだろうか。お勉強がお好きで、ダイナミックなラリーがお得意のはずの悠仁さまなのに…?



◆まとめ

奇しくもこういったタイミングで、皇族である悠仁さまのトンボ論文『赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―』が何かと騒がしい状況にあるわけだ。

こちらは、弊ブログがここまでご紹介してきた「そのトンボ論文は、具体的にどこがどう怪しいのか」という記事を集めたページとなるが、気がついたら何十本にもなっていたようだ。

「赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―に関する記事一覧

 

取り下げたほうが賢明であろう論文を放置するなら、それは「日本から発表される論文は信用ならない」という状況を作り出す。最終的に、もしも日本人ノーベル賞受賞者がますます減ってしまうとしたら、あまりにも悔しい損失という他ない。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『Yahoo!ニュース』日刊ゲンダイ ― 悠仁さま「東大進学プラン」は綿密な計算に基づいている 筑付高からでも“相当期待できる”根拠【秋篠宮家の学校選び】

『Yahoo!ニュース』「信頼関係が壊れていった」准教授が教え子の研究を『不正に使用』し国内の学術誌に発表 熊本大学

【YOUR VOICE】二松学舎大・前学長の辞任劇 36年前の不正論文が暴露されましたね

『中日新聞』他人の論文に自分の名前を… 愛知学院大の元薬学部教授、科研費3978万円を不正受給

『NEW YORK TIMES』 Harvard Defends Its Plagiarism Investigation of Its Former President

『毎日新聞』ハーバード大学長に論文盗用疑惑、辞任圧力 大学側は「不正ない」

『朝日新聞デジタル』会津大の学長が辞任へ 論文の二重投稿、自己盗用など不正が複数発覚

『岡山大学を正常化する会』槇野博史学長をめぐる新たな論文不正問題 ―学長としての資質を問う重要な問題―

『J-Stage』東北大学総長裁量経費と研究不正隠蔽の構造

『大阪大学』研究活動上の不正行為について

『My News Japan』“東北大の小保方さん”井上明久・元総長の「写真・データ使い回しまくり」論文を学会が撤回も、東北大学が頑なに「不正認定」せず擁護

『毎日新聞』ハーバード大学長に論文盗用疑惑、辞任圧力 大学側は「不正ない」

『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまトンボ論文疑惑 ついに世界が恐れる「不正論文分析スペシャリスト」の下へ

『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまトンボ論文このタイミングで大注目の記事2本 あのSTAP細胞事件からちょうど10年、日本の科学界は不正をもはや許さない

『エトセトラ・ジャパン』「中間テストの最中にまで調査をするでしょうか」 悠仁さまトンボ論文の調査日程にふとわいた疑問

【YOUR VOICE】バドミントン部でご活躍の悠仁さま、都総体はどうなさいましたか?