【YOUR VOICE】佳子氏ギリシャ訪問「外交樹立125周年」の真意は? 2月には「文化観光年」と

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佳子氏のギリシャ訪問が終った。今回は外交樹立125周年と強調されたが、なぜこんな中途半端な周年事業なのだろう…、あの式典は何だったのだろう…と皆が思っていることだろう。今回はその理由を解き明かしたい。

宮内庁サイトで確認すると、佳子氏はギリシャ訪問に当たり以下の通りご説明、ご進講を受け、在京ギリシャ大使公邸にも赴いた。なお、共立女子大学名誉教授(★1)は日本ギリシャ協会理事の木戸雅子氏と思われる。氏はサラミナ島のファネロメニ修道院の壁画修復に携わった人物であり、佳子氏の壁画視察にも同席しているからである。また、愛知県稲沢市長(★2)がご進講しているのは、同市がオリンピア市と姉妹都市だからであろう。

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3/29 外務省中・東欧課長ご説明
4/11 日本ギリシャ協会理事ご進講
4/16 共立女子大学名誉教授ご進講 ★1
4/22 日本ギリシャ協会理事ご進講
5/8 愛知県稲沢市長ご進講 ★2
5/16 在京ギリシャ臨時代理大使主催昼食会ご臨席(在京ギリシャ大使公邸)
5/21 日本ギリシャ協会会長、同事務局長他ご進講

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このように見ると、佳子氏が受けたご進講のうち4回は日本ギリシャ協会の人たちであり、理事3名、会長1名、事務局長1名、他と会っている。この日本ギリシャ協会という団体は1972年12月に設立された任意団体で、駐日ギリシャ大使を名誉会長とし、三井住友海上火災保険会社 経営企画部内を所在地とする。

佳子氏のギリシャ訪問の理由は、宮内庁サイトによれば「ギリシャ政府から、外交関係樹立125周年及び「日本・ギリシャ文化観光年」の機会に、佳子内親王殿下を同国に招待したい旨の申出があった」ためだが、同協会はこの「文化観光年への協力をしてまいります」とサイト(リンクは同上)に記している。この文化観光年は、2023年1月30日の日・ギリシャ首脳会談において決まった。

実は、日本・ギリシャ修好120周年(2019年)の折には、この日本ギリシャ協会は以下のような記念講演会を主催した(リンク同上、修好も外交樹立も同じ意味だが、この120周年の時には「修好」と表現している)。

「日本とギリシャ:それぞれの文化遺産の保存と修復-コルフ島とサラミナ島」

 

2019年8月31日(土)国立西洋美術館講堂

 

講演者は当協会木戸雅子理事とゼルニオティ国立コルフ・アジア美術館長

つまり今回、佳子氏がご進講を受け、現地で確認した木戸氏指揮の壁画修復事業は、修好120周年の段階ですでに紹介されていたものである。

また、日本ギリシャ協会会報143号(2019年発行、つまり修好120周年の年)には、愛知県稲沢市による「オリンピック聖火トーチ展示会」の記事もあった。ギリシャと姉妹都市提携をしている日本の都市は現時点で9市あるので、なぜ稲沢市長がご進講に選ばれたのか不思議だったが、おそらくこの120周年記念の同協会会報に取り上げられていたため選ばれたと思われる。



以上のことから、今回の佳子氏のギリシャ訪問は、日本ギリシャ協会が実施した修好120周年事業を参考に、この協会の大きな協力の下で実現したと考えられる。ただし、秋篠宮家が同協会に接近して実現させたのか、その逆かは不明である。

佳子氏は5月27日、首都アテネにある国立ギャラリーで開かれた、日本とギリシャの外交関係樹立125周年記念式典に出席した。宮内庁サイトでは「日本・ギリシャ文化観光年」も言及されているのに、各メディアではどこも「外交樹立125周年記念式典」とだけ言って観光年には言及しなかった。これはなぜだろうか。

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実は、日本・ギリシャ文化観光年の開幕は今年の2月22日にすでに終わっていたからである。

2024年は日本・ギリシャの「文化観光年」とのこと。2月に大きなイベントを済ませていたという(画像は『在ギリシャ日本大使館』のスクリーンショット)
2024年は日本・ギリシャの「文化観光年」とのこと。2月に大きなイベントを済ませていたという(画像は『在ギリシャ日本国大使館』のスクリーンショット)

この日、在ギリシャ日本大使館は天皇誕生日祝賀レセプションを開催し、ギリシャ政府関係者、各国外交団、ビジネス関係者、文化関係者等など約500名が出席した。その際に、主賓であるケファロヤニ観光大臣が挨拶をして日本・ギリシャ文化観光年への期待を述べたあと、観光年の開幕を祝してパフォーマンス上演(現地の津軽三味線奏者、尺八奏者、太鼓団体による演奏)、ビュッフェで和食の提供、小原流いけばなギリシャ支部やギリシャ盆栽クラブによる作品展示が行われたのである。これは明らかに日本大使館の主催イベントである。

今回は、佳子氏に挨拶をさせたいが、観光年の開幕挨拶と銘打つわけにはいかないので「外交樹立125周年」という新たな名目をでっち上げたのだろうと考えられる。

在ギリシャ日本大使館のサイトには「外交樹立125周年」の文言も佳子氏の名前も記載もないから、この式典は大使館の主催ではない。おそらく、日本ギリシャ協会が主催したのでは?と考えられる。だからこそ招待人数も大使館の半分くらいであり(どこかで見かけたメディアでは約250名出席とあった)、パフォーマンスも立食パーティーもない小規模イベントになったのだろう。

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思えば、外国訪問を前に特定の民間団体の人々のご進講を4回も受けられるとは異常である。天皇皇后両陛下は昨年インドネシアを公式訪問されたが、そのためだけのご進講は受けていない。つまり、普段から様々な情報源を通じて情報収集に努めておられるということであろう。

だから佳子氏へのご進講の多さは、秋篠宮家が勉強熱心であることを意味するのではなく、今回のギリシャ訪問は、この「日本ギリシャ協会」という団体といろいろと打ち合わせする必要があったから会っていたと考えるのが妥当である。

宮内庁サイトによれば、ご進講を受けたのは佳子氏お一人だが、その前後に(あるいは一緒に)秋篠宮との打ち合わせがあった可能性がある。佳子氏は外務省のご説明も受けているから、一応外務省に話は通しているだろうが、具体的な渡航日程や内容については、この団体に調整を依頼したことが考えられる。

(奈良県在住:Mさんより)

画像および参考:
『在ギリシャ日本国大使館』令和5年度天皇誕生日祝賀レセプションの実施及び2024日本・ギリシャ文化観光年の開幕



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1件のコメント

  • 現地時間の27日午後の125周記念式典の主催は、ギリシャ政府ですよ。あと、報道はされていませんが、式典の後、佳子さまは文化大臣主催の昼食会に出席しています。あれこれと深読みする前に、基本的な事項はおさえてください。

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