数日前、NEWSポストセブンが『皇室に関する悪質なショート動画が拡散　悠仁さまについての陰謀論、佳子さまのAI生成動画…相次ぐデマ投稿　宮内庁は新たな広報室長を起用し、毅然とした対応へ』という記事を出した。

ご存じの通り、ショート動画は爆発力と拡散力がともに強く、情報源としてきわめて大きな影響力を持つ。そこで、エゴサーチをなさっている紀子さまが、悠仁さまに関するショート動画の内容には陰謀論「めいた」ものが多いとして、若者世代を中心にそれを鵜呑みにしてしまうとして、お怒りだという。

でっち上げた嘘や、悪質な内容の動画の蔓延は良くない。かといって、おそらく、1歳半あたりで敷かれた罰則付き報道規制に端を発しているとは思うが、秋篠宮家（宮内庁）は本当に正確な情報を国民に提供しているのだろうか。今年3月の成年会見に関して、ある読者様から、また新しい仰天の事実が教えられた。

◆「紀子さまは人一倍危機感を覚え…」と

NEWSポストセブンの記事より、所々を抜粋し、まとめて紹介させていただくとーー。

「紀子さまは頻繁にインターネットをお使いで、ご自身たちについても“エゴサーチ”をされているそうですから、問題のあるショート動画の存在ももちろんご存じのはずです。相当に心を痛められ、許せない！というお気持ちでしょう」（前出・宮内庁関係者）

 

顔の見えない攻撃者から、いかにして悠仁さまをはじめとした皇族方を守るのか。目下、紀子さまが大きな期待を寄せられているのが「宮内庁広報室」だ。

 

東大卒の警察官僚で、警察庁では、国際テロリズム対策課課長補佐、重大サイバー事案対策企画官などを歴任してきた坂本俊介氏が、2代目広報室長になりました。

 

ロマンスグレーの頭髪に痩せ型で、冷静沈着な性格で知られています。この人事はネット上の誹謗中傷はもちろん、問題となっているショート動画に対して“宮内庁として毅然とした対応を取る”というメッセージでしょう」（前出・皇室ジャーナリスト）

側近を警察幹部で固めるやり方で、国民からの信頼感を得られるかというと、それはちょっと違う。敬愛、尊崇の念を得られるかというと、かなり違う。なぜなら成年会見で私たち国民は、とんでもない映像を見させられているではないか。

◆成年会見こそフェイク映像では？

そんななか、弊ブログの5月2日付の【YOUR VOICE】舌がきちんと動かない成年会見の子は別人　成長後急に「低位舌」になることはありえないに対し、このたび匿名の読者さまから寄せられた情報に驚いてしまった。

AFP BB Newsの『悠仁さま「皇室の一員として役割果たす」 初の記者会見 2025年3月4日』という記事に掲載された画像について、「300～500倍に倍率を上げるとよく分かります。AI動画に見えました」というのだ。

画像は5枚あり、どれにもキャプションの最後に「（c）Imperial Household Agency of Japan/AFP」とある。つまり、宮内庁から預けられた映像からの「切り取り」を画像にしたものだろう。まずは、その読者様が不審だと指摘しておられるいくつかの点のうち、以下のものを紹介させていただきたいと思う。

「以上より、全てＡＩによる動画だったと結論しました。確認してみてください」と匿名の読者様。コメントの最後には「ある意味悲しい気持ちになりました」とあった。

◆筆者が違和感を覚えた点

匿名の読者様のおかげで、筆者もまた別のおかしな点を発見してしまった。

読者様は、画像によりお花の数が違うように見えると指摘しておられたが、例えばこちらはいかがであろうか。2枚目と3枚目の画像でそれがよくわかったが、筆者の目には黄色い花の大きさ、咲き方がまるで違っている気がする。

悠仁さまのワイシャツ、襟元の合わせ部分の「線」の出方がおかしい。若干ネクタイが曲がっているのはわかる。だがそれを差し引いて考えても、バランスがおかしいと感じるのだ。

そこで、テレ東BIZによる『悠仁さまが成年皇族として初めて会見』という動画も確認し、スクリーンショットで画像をお借りしてみた。

読者様の指摘があった、絵の下に椅子が無い（※）という件。ある男性記者の首に消されているのではないかと言う方がおられるかもしれないので、筆者からも少々…。

この2枚の写真を拝見する限り、椅子はかなり幅があるように見える。映像を通して、悠仁さまが大きく座り直したというシーンもなかった。それほど大きな椅子なら、男性記者の首に隠れて見えなくなるだろうか。

しかし、である。細身の悠仁さまの脇、右からも左からも背もたれがはみ出ていたというのに、こちらの画像を見て不思議な気持ちになる。悠仁さまの背と背もたれは、ほぼ同じ幅であったようだ。

以上、たった5枚の画像からも「成年会見こそAI生成動画では？」とどうしても疑いたくなる。私たち国民は一体、ナニを見させられていたのだろうか。

◆アテレコを否定できるのだろうか

そもそもあの成年会見は、不思議なことに生中継ではなかった。そして筆者は、ふとしたことがきっかけで、日本のお茶の間向けの映像と英語圏に放たれた映像で、微妙に違いがあることを知った。

アテレコにはタイミングのズレがどうしても発生するが、それとは違う。例えば「心掛けてまいりたいと思います」と音声では聞こえるのに、唇を見ると「心掛けるつもりでございます」と読める、そういう話なのだ。

所々で、唇の動きと発音が一致しない英語圏の映像。「どうせ彼らは字幕しか読まないだろう。唇の動きなんて誰も気にしないだろう」として、おそらくさっさとリリースされ、日本のお茶の間向けの映像は、唇の動きが音声と一致するようきちんと調整されたことが考えられる。

ショラテンと言われながら成年会見の生中継がなされなかったことに加えて、唇の動きと音声が一致しない映像の存在。そういうことも根拠となって、「アテレコ」説は否定できないだろう。

（詳しくはこちらの記事で！）
■『エトセトラ・ジャパン』だから秋篠宮家は信用ならない…【成年会見】検証動画／英語圏向けと日本向けでお口の動きはこうも違った

◆ただし…！

ただし、NEWSポストセブンのこのたびの記事のなかにあった、「アカウントの転売」については、かなり的を射ているだろうと感じた。

明らかなデマ投稿が相次ぐのは、動画配信サービスやSNSでは、視聴数を稼ぐことが収入につながる仕組みになっているからだ。

 

「再生回数を増やして収入を得るだけでなく、アカウントの価値を高めて高額で転売する動きもあります。特に皇室は、誰もが知っていて関心を持ちやすい。そこに陰謀論を絡めることで、より多くの注目が集まる。発信者は手っ取り早く数字を獲得できると安易に考えているのでしょうね」（社会部記者）

YouTubeの世界はさっぱりわからないが、Xに関しては筆者の元にもチラホラと情報が寄せられている。

「この人、以前はこんな乱暴な書き方をしなかったのに、変わったと思いませんか？」「～～さん、絵文字がやけに増え、語調もすっかり変わってしまいましたよね」といった感じで情報が寄せられ、実際のポストを確認してビックリ。しかも、なぜかフォロワーさんの数が多かった方ばかりなのだ。

今上派においても人気のアカウントを高値で売ってしまう人が現れているという疑いについては、残念ながら筆者も否定できないと感じている。

（朝比奈ゆかり／エトセトラ）

画像および参考：
・『NEWSポストセブン』皇室に関する悪質なショート動画が拡散　悠仁さまについての陰謀論、佳子さまのAI生成動画…相次ぐデマ投稿　宮内庁は新たな広報室長を起用し、毅然とした対応へ　2025.07.23

・『AFP BB News』悠仁さま「皇室の一員として役割果たす」 初の記者会見 2025年3月4日

・『テレ東BIZ』悠仁さまが成年皇族として初めて会見

・『エトセトラ・ジャパン』だから秋篠宮家は信用ならない…【成年会見】検証動画／英語圏向けと日本向けでお口の動きはこうも違った

・【YOUR VOICE】舌がきちんと動かない成年会見の子は別人　成長後急に「低位舌」になることはありえない 2025年5月2日