この期に及んでも悠仁論文を絶賛したフジテレビ 物言わぬトンボ学会…国民だけは正しい目でジャッジを
先日こちらで、『“寝た子を起こす” 形で悠仁さまを絶賛 フジの本音が気になる「皇室のこころ/プリンセス愛子さま・プリンス悠仁さま成長秘話」』という記事を出した。BSフジ が5月24日に放送した特別番組の後半で、悠仁さまのトンボ論文が異様に持ち上げられていたためだ。
あの小笠原剽窃作文から始まった悠仁さまの芳しくない話題を、ひとつひとつ映像やナレーションで覆そうと頑張るフジ。ところがそこにトンボ論文まで含めたものだから、こちらはムッとした。「噂されたような東大進学もなかったんだし、もういいじゃないか」と言う人もいるが、大きな問題は別にある。
いつ、どこで見かけたかは覚えてない ― そんな6歳頃の目撃談さえも大人たちがまともに受け止め、「非常に珍しいトンボを悠仁さまが複数目撃」ということにしたのが、あの『赤坂御用地のトンボ相』論文である。
御用記者は数々の記事を書き、著名人は動画などで「ご立派」「本格的」「素晴らしい」と論文を絶賛。国立科学博物館、文科省、東大なども問い合わせやクレームへの対応はぞんざいで、結局は科博も国際昆虫学会議ICE2024の直前に「タイポが数か所ありました」程度の正誤表をひとつ出し、その後は放置していらっしゃる。
皇族があんな杜撰なものを国立科学博物館から世に出してきたことに対し、実際の教育現場で「学術論文とは正確なデータに基づき誠実に書くもの」と指導にあたってきた多くの先生方は真剣に怒り、呆れておられた。このことを甘く考え過ぎてはいないだろうか。
その番組の最後は「こうした歩みを知れば知るほど、この春なぜ悠仁さまが筑波大学で自然誌を学ばれようとしたのか、あれほど嬉しそうな顔を見せられたのが分かるのではないでしょうか」というナレーションでまとめられていたが、あれは「眠っている子をわざわざ起こしてしまった」ようにも感じられた。
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◆改めて「そのトンボは生きていましたか?」
あの『赤坂御用地のトンボ相』論文のトンボ画像については半分近くに捏造を疑う声があがったが、特に話題になった5つを選んでみた。画像はすべて、『J-Stage/赤坂御用地のトンボ相』からのスクリーンショットとなる。
■ 腹(尻尾)の先にある黒くて丸い穴は、そこから内臓を抜き取った跡ではないのか(写真No.85)
■白い有頭虫ピンか何かがオツネントンボの左肩に刺さり、左右の脚はクロス。腹も真っ黒でだらんと垂れ、所々が草に触れている(写真No.19)
■腹の右側がセロテープのようなもので草に固定されている(写真No.58)
■あり得ない所から左脚がもう1本生え、それで極細の茎に固定してもらっているのでは?(写真No.52)
■「アキアカネの羽化」。左は長野県在住の方が提供してくださった本物の写真。右は悠仁さまの論文に掲載された写真。古く干からびている灰色のヤゴ殻は、イトトンボ類のものではないだろうか(写真No.66)
これらの写真を見たら、昆虫好きの小学生なら誰もが「何だコレ、変なの」と言うそうだ。
◆大出世の清拓哉氏
トンボ論文の問題に関し、非常に詳しく掘り下げて下さっているおひとりが、在米の漫画家兼ブロガーのAkikoHSさんである。
2024年2月4日付で執筆された、noteの記事『AkikoHS トンボ論文共著者が日本トンボ学会のシンデレラに、そして学会シンポジウムは廃墟化した』を拝見すると、学術論文の著者として見る清氏は、「2018年までさかのぼって、やっと11人での共同論文の最後から二番目として出てきた」という状況だったそうだ。
ところが、あの『赤坂御用地のトンボ相』論文に責任著者として関わり、清氏は大出世。最低2度はテレビに出演され、日本トンボ学会の会誌『TOMBO』では清氏の名が入った論文が頻繁に紹介されるようになった。
だが、公表している問い合わせ用メールが国立の研究機関(科博)から発行された「kiyoshi@kahaku.go.jp」であるにもかかわらず、国民からの疑義の問い合わせは徹底して無視してしまった。
ご存じReal Imperial Story by 輸入食品さんは、『トンボ論文の疑問点を著者の清さんにメールしてみた!』という動画で「海外のトンボ研究者さんたちからも、もっと鮮明なオリジナルの画像を出してほしいとの要請がありますよ」と呼びかけたが、そちらも無視。国立の研究機関に勤務する研究者さんなのに、誠実さはどちらへ?と、ただただ悪い印象を残してしまった感がある。
◆不正論文完全お断りの東大はイージーミスをする学生はお断り
欧米では2012年に学術誌の編集者らが「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」をまとめ、論文は数より質を重んじる動きに転じていたが、日本では2023年に東京大学が初めてそのサンフランシスコ宣言に署名を行っていた。
そして、その年の暮れに「悠仁さまが筆頭著者となって科博からトンボ論文を出し、内容が杜撰。にもかかわらず東大狙いか」と噂になり、小笠原作文以来の大きな話題になってしまった。
昨年は、奇しくもあのSTAP細胞事件からちょうど10年にあたり、日本の科学界は「研究や論文の不正は断罪しょう」「ワースト国という不名誉な状況を脱しよう」という動きがかなり強まったという。
いくらフジテレビが「あの論文は素晴らしかった」と強調しても、東大にはサンフランシスコ宣言に署名をしたプライドと責任がある。トンボの学名や雄雌を誤認というイージーミスが多数発生し、画像の捏造疑惑や国民から上がるに疑義を無視するような若者の受け入れは、お断りして当然だと思う。
◆気になる日本トンボ学会
AkikoHSさんのブログ記事にはこうも書かれていた。
ズルヒトチームと須田真一さんがいっしょに研究したことになっている「皇居のトンボ相」を発表したのは清さんだそうですが、日本トンボ学会はどういうわけかそのプログラムページをネットから速攻削除しちゃった。そこの副会長が、須田さんでいらっしゃいましたっ!!
つまりですね、長男クンの赤坂トンボ論文共著者である清拓哉さんが、日本トンボ学会シンポジウムにて、この学会の須田副会長に長男クンも参加したという皇居トンボ研究を発表した。でも、このプログラム・ページを日本トンボ学会は自ら削除してしまったんです。
2023年度日本トンボ学会 東京大会公開シンポジウムHP
プログラムページどころか、シンポジウムのHP自体が開催後わずか二週間程度?で消され、今も消されたままなんだよね!!
◆不思議なURLで生まれ変わったホームページ
70年もの歴史を誇り、会員が400名もいらっしゃる日本トンボ学会。昨年、筆者が気づいた時にはホームページ「http://www.odonata.ne.jp/」も閲覧できない状態になっており、同年3月にこっそりと新しいホームページに移っていたようだ。
ただ、事務局からして優秀な理系揃いであろうに、トップページの新しいURL「https://www.xn--fdkxbxdv83ny3ms0oo8b.jp/」は不思議な感じがする。
Wikipediaが今もまだ「日本蜻蛉学会(日本トンボ学会)」の外部リンクとしてURLを「http://www.odonata.ne.jp/」と案内していることもあり、簡素で的確なそのURLのまま再開すればよいだろうに、なぜおかしなURLをひっさげ、生まれ変わろうとしたのだろうか。
なお、組織については下のウェブページをご覧いただきたい。清拓哉氏は日本トンボ学会の編集幹事のおひとりとして名を連ねていらっしゃるようだ。
https://www.xn--fdkxbxdv83ny3ms0oo8b.jp/%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E7%B5%84%E7%B9%94
◆“トンボ博士” さんが揃う学会なのに…
日本トンボ学会のホームページには、会員さんそれぞれのウェブサイトも紹介され、活動の様子や写真も満載。コメントをいれたり意見交換ができるページもおそらくあっただろう。そのため、『赤坂御用地のトンボ相』論文の疑わしい点について「トンボ学会の会員さんたちにメールで問い合わせてみよう!」と考えた人も大勢いたはずだ。
ところが「面倒なことは困る、関わらないようにしよう」ということになったのか、残念なことにあちこちのウェブサイトが閉じられてしまった。
あれだけさまざまな報道が続いた以上、悠仁さまのトンボ論文の話題を彼らが知らないわけはない。実際に読んで「なんだこの論文、おかしくないか?」と感じた会員さんも多かっただろうと思う。
だが、そこで「おかしいですよ」と声を上げようとしても、すんなりとは行かないはず。日本トンボ学会のさらなる発展、繁栄のためになることを最優先に…などと忠告する方がいても不思議ではないからだ。
トンボを純粋に愛し、研究し、築き上げてきた大切なデータ、画像、見識が満載のウェブサイトをお持ちの方、誠実な論文執筆のコンプライアンスを遵守してきた方、そんな皆様で構成される日本トンボ学会だが、『赤坂御用地のトンボ相』論文の騒動では正直てんで頼りにならなかった。それが私を含め、あの論文に疑義を唱えて踏ん張っていた者たちの印象である。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『note』AkikoHS トンボ論文共著者が日本トンボ学会のシンデレラに、そして学会シンポジウムは廃墟化した。 78 AkikoHS AkikoHS 2024年2月4日
・『YouTube』Real Imperial Story by 輸入食品 トンボ論文の疑問点を著者の清さんにメールしてみた!
・『Wikipedia』日本蜻蛉学会
・『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相
・『エトセトラ・ジャパン』“寝た子を起こす” 形で悠仁さまを絶賛 フジの本音が気になる『皇室のこころ/プリンセス愛子さま・プリンス悠仁さま成長秘話』
・『エトセトラ・ジャパン』悠仁さまトンボ論文このタイミングで大注目の記事2本 あのSTAP細胞事件からちょうど10年、日本の科学界は不正をもはや許さない
昆虫博士に育った(江○著『悠○様』の目次による)というのに、緑翠あふれる広大な筑波キャンパスで、昆虫観察をしている話は、全然聞かない。
代わりに、女子に囲まれ云々とか、東京都内のもんじゃ焼きの店にいたとか、遊んでいる話ばかり。どういうこと?!
そんな自由気ままな生活なら、2B棟の厳重すぎる警備で、一般学生に迷惑をかけても無駄。2B棟を以前のように皆に開放してあげては? 大学は一学生だけの物では無いはずです。
お皿は永遠に生きる気がします。軽く150歳かも。
孫のおのこは偽論文で永遠の手柄を手に入れて、
その親はそのうち野望を手におさめようと手ぐすね、
娘2はNYでも皇居でも極楽人生を歩み己の願望実現。
それを見てもっともっとと政治家は野望の元、
旧皇族とやらを皇室に入れる算段をして、
利権と税金を己等の手に入れる。
こんな未来が透けて見える今日この頃、
きな臭さ満載の国の未来が見えてきます。