写真No.19の左肩に刺さっていた「白くて丸い端子のようなモノ」 なんと写真No.33にも発見される

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この脚を拡大してみると…(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)
この脚を拡大してみると…(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)

 

秋篠宮家の長男・悠仁さまによるトンボ論文『赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―』。なんと疑義を唱える声はまだ上がっており、より深刻化してきた感すらある。

今月2日の「2018年7月1日は平均風速6m/s。小さく華奢なオツネントンボが水辺の垂直に生えた平らな葉に止まるものだろうか」という記事は、近世近代の文人画がご専門で、ある博物館に勤務されていた元学芸員のKさんという方の考察であったが、そのKさんから再びメールを頂戴した。

まっすぐに飛べないリスアカネ、そして飛び立つことが許されないムスジイトトンボについてだった。



 

◆写真No.33はどうおかしいのか

33:ムスジイトトンボ♂(菖蒲池,2022/06/16)

この脚を拡大してみると…(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)
この脚を拡大してみると…(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)

 

葉に止まっているこちらのムスジイトトンボの脚を拡大してみたというKさん。すると先端には、かつて神奈川県在住のHさんが「写真No.19のオツネントンボの左の肩に丸くて白い端子のようなモノがつき刺さっている」と指摘しておられたモノに、非常によく似た異物が存在することを突き止めたそうだ。

脚を拡大してみると丸い端子のようなモノが…(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)
脚を拡大してみると丸い端子のようなモノが…(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)

 

このNo.33ついて、「余りにも整いすぎた画像。人工臭プンプンです」と表現していらっしゃるKさん。トンボの向かって左側にボヤけた水生植物があるが、それが全く同じ傾きで生えていることが不自然であるという。

 

加えて、自然の植物を捉えた写真でありながら、背景の茶系色で塗りつぶされた中に他の水生植物らしきものが一切映っていないことを指摘しておられる。これは、確かにかなり奇妙なことだ。

 

端子状の異物が付着という話に戻るが、実は白ばかりか黒もあるかもしれない。

神奈川県在住のHさんは先月、写真No.52のタイワンウチワヤンマについても、左後ろ脚のかなり後ろとなる、胴の本当なら何もない部分に関節を思わせる黒い丸い異物が付いており、そこから脚のような細いものが生えていることを突き止めておられた。

赤い線をたどってみると、黒々とした新しい関節、そして新しい脚が生えてきたかのよう(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)
赤い線をたどってみると、黒々とした新しい関節、そして新しい脚が生えてきたかのよう(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)

 

◆写真No.62はどうおかしいのか

62:リスアカネ連結産卵(御膳水跡,2022/09/25)

リスアカネ、後ろのメスの翅はいったいどうなっているのか(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)
リスアカネの連結写真、後ろのメスの翅はいったいどうなっているのか(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)

 

Kさんは写真No.66についても疑問を投げかけていらっしゃる。

「後ろのメスの左右の翅を比較してみると、右の前翅と後翅はともに翅脈の縁が切れ切れで、コブだらけの “グズグズ。おまけに、右の前翅が異常に長いです。これで翅を畳めば尻尾より長くなるでしょう。このトンボは体のバランスを保てないどころか、飛ぶことさえできないのでは」というのだ。

また「そもそも左後ろの翅だけが5枚にも6枚にも見えます」とも。トンボは前後左右の翅をバランスよく動かして飛んでいただろうに、まるでその翅だけがスピーディーに動いていたかのように見える。なんらかの意図で画像が加工されたとして、こうした奇妙な仕上がりになっていることについて、Kさんは「画像処理ソフトの使用技術が未熟、かつ作業を急がされたことに起因するのでは」と感じるそうだ。

 

◆元学芸員として強く感じていらっしゃること

生物学の研究結果をまとめた学術論文にしては、真実を根底から覆すような画像が複数存在するこのたびのトンボ論文。受理、査読、さまざまな過程において「皇族なのだから」という忖度が働いたことは十分に考えられるが、Kさんはメールに「このような杜撰な画像を、研究論文の図版として認めた国立科学博物館(科博)の見識を疑いたくなります」と綴っておられた。

国民から相次いで疑義が呈されているなか、悠仁さまら論文の著者がもしも「不正や画像加工などは一切していない」と反論するのなら、より解像度の高いオリジナルの画像をきちんと添え、人々を納得させる必要があるが、「それは果たしてできるのでしょうか」とも。

ただし「金や地位のためなら道を踏み外しても恥とも思わない、そんな御用学者らを総動員しても真実を捻じ曲げることはできないでしょう」とKさん。豊かな知識とともに、人々の「知りたい」という知的好奇心に応える学芸員というお仕事。博物館で長年お仕事をしていらっしゃったKさんの言葉には、特別な重みが感じられる。

 

そして国民は、どんな釈明よりも実際に目に見えているものを信用する。No.19のオツネントンボとNo.33のムスジイトトンボ。彼らに刺さっている端子のようなモノは、いったい何なのだろう。

左が写真No.33、右が写真No.19。これらに刺さっている白く丸い端子のようなものは、一体何なのか(画像は『J-Stage』のスクリーンショットを合成し加筆)
左が写真No.33、右が写真No.19。これらに刺さっている白く丸い端子のようなものは、一体何なのか(画像は『J-Stage』のスクリーンショットを合成し加筆)

 

次の記事でもKさんの別のご指摘を紹介させていただくが、なんと2つのトンボの学名に誤記があるとのこと。トンボの専門家である清拓哉氏が学名を誤るわけがない。清氏は、実は執筆にも確認にも関わっていなかった可能性がある…?



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皆さんは、下のいずれかの論文にある実際の写真No.22を拡大してご確認頂きたいと思う。

『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『エトセトラ・ジャパン』「No.19 オツネントンボ」の画像を解析 これ、ひょっとして標本作りに使用する材料では…?

『エトセトラ・ジャパン』写真52番タイワンウチワヤンマには新しい関節と脚が? まだまだ出てくる悠仁さまトンボ論文の謎