2017年の小笠原旅行で悠仁さまは本当にグリーンフラッシュを? TV局もプロのカメラマンも困惑か

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『小笠原諸島を訪ねて』の作文にグリーンフラッシュを見たと書いた悠仁さま(画像は『北九州市立文学館』PDFのスクリーンショット)
『小笠原諸島を訪ねて』の作文にグリーンフラッシュを見たと書いた悠仁さま(画像は『北九州市立文学館』PDFのスクリーンショット)

YouTuberの『水面ニュース』さんが、数日前にとても興味深い動画を投稿しておられた。秋篠宮家の長男・悠仁さまが「佳作」を受賞した北九州市立文学館主催の第12回・子どもノンフィクション文学賞が、その年だけやけに応募者数が少なかったことを図で示してくれたのだ。

募集案内が行き渡らないようにする、公募サイトに掲載する期間を短くする、優秀な作品を細かい部分のミスを見つけ「不明者」とするなど、何らかの操作が行われていた可能性もあり、やり方が汚いと大騒ぎになっている。

久しぶりの『小笠原諸島を訪ねて』の話題。筆者にも1つ、作文の内容に「んんっ?」と首をかしげたくなるような発見があったため、遅ればせながらツッコミを入れさせていただくことにした。



まずは、2017年夏の紀子さまと悠仁さまの私的な小笠原旅行について。6泊7日の日程で7月22日東京発、父島には23日に到着して4泊するとあった。(※)

 

◆大勢の観光客が夕日を眺めていたはず

水温としてもマリンレジャーに最高のシーズンを迎え、日没時には、誰もが空を赤く染めながら海に沈む美しい夕日を眺めて過ごすという父島。奇跡が起きれば、きわめて稀にしか拝めない「グリーンフラッシュ」を見ることができるため、太陽が沈む瞬間には大勢の観光客がカメラやスマホを水平線に向けるそうだ。

であれば、観光客やガイドさんたちがSNSに写真や動画をアップしているだろう。2017年7月22日から25日までの夕方に天気が良かった日に絞ってブログ、YouTube、Twitter、Facebook、インスタグラムなどの検索を続けていたが、不思議と探せなかった。

 

◆プロのカメラマンが撮影に成功していた

そんな中で見つけたのが、父島在住の冨田マスオさんという方のFacebookだった。冨田さんは、父島の生き物、豊かな自然を見事とらえた美しい写真をSNSにたくさん公開しておられる、プロのカメラマンさんだ。

2017年7月24日、カメラマンの富田マスオさんは「ブルーフラッシュ」を撮影。「すご~~~い珍しい現象」と大喜びしていた(画像は『Facebook』のスクリーンショット)
2017年7月24日、カメラマンの冨田マスオさんは、グリーンならぬ「ブルー」フラッシュを撮影。「すご~~~い珍しい現象」と大喜びしていた(画像は『Facebook』のスクリーンショット)

今日は7/24は、扇浦からの夕日を撮影してましたが、ブルーフラッシュでしたよね?
ウェザーステーションから撮ってた方々、どうでしょう?
もしそうなら、すご~~~い珍しい現象~!!!

この投稿は大反響となり、「すごい!」「ブルーフラッシュだ!」「ブルーがあるのですね ⁉️すごく素敵な写真」「ブルーがあるんだ!?知らなかった!」といったコメントでにぎわった。



 

◆『ワイドスクランブル』はわざわざ違う写真を使用

その冨田マスオさんは、2021年3月22日にテレビ朝日で放送される『大下容子ワイド!スクランブル』のために、写真を提供していた。「注目 悠仁さま小笠原で “貴重な光景” も」の文字が添えられ、映し出された父島から眺める美しい夕焼け。冨田さんはさっそくFacebookに、テレビ画面の写真をアップし、キャプションにはこう綴られた。

本日22日のワイドスクランブルで、悠仁さまが「小笠原諸島を訪ねて」というタイトルで、作文コンクールに入選した記事が放送されましたが、こちらの写真を提供いたしました〜🌞

だが、先の2017年7月24日に撮影された写真と雲の様子がまったく違う。太陽の色も違う。悠仁さまが作文に「グリーンフラッシュを見た」と書いた以上、番組でもその色を紹介しなければならない。そのため、冨田さんが当日に撮影しておられた、より珍しい「ブルーフラッシュ」の写真は残念ながら使用不可能ということになってしまったのだろう。

富田マスオさん、テレビ朝日の要望か、別の日のグリーンフラッシュの写真を提供
冨田マスオさん、テレビ朝日の要望があったのか、ブルーフラッシュの写真を紹介できず…(画像は『Facebook』のスクリーンショット)

 

◆それは、いつの写真なのか

『ワイドスクランブル』でお茶の間に紹介されたグリーンフラッシュの写真。それは雲の形から見て、2020年6月15日に撮影された冨田さんの写真であろう。キャプションには「今日の夕日は、今シーズン初(?)のグリーンフラッシュになりました〜!」とある。

テレビで紹介されたグリーンフラッシュは、雲の模様からこの2020年6月の写真だったのでは?(画像は『Facebook』のスクリーンショット)
テレビ番組で紹介されたグリーンフラッシュは、雲の模様からこの2020年6月の写真だろう(画像は『Facebook』のスクリーンショット)

オレンジ色に染まった大きな夕空。太陽が海に沈む最後の瞬間に、緑色の光を放つグリーンフラッシュ。テレビ朝日がその美しい光景を画面いっぱいに「引き」で紹介しなかったのは、ひょっとして写真の下方に「2020.6.15」と日付が入っていたからか。

 

◆まとめ

作文に『とても美しい光景でした』と、あまりにもサラッと書いておられたようだが、悠仁さまはその夕方、本当に水平線を見ておられたのだろうか。それとも、本当に見たにもかかわらず…?

『小笠原諸島を訪ねて』の作文にグリーンフラッシュを見たと書いた悠仁さま(画像は『北九州市立文学館』PDFのスクリーンショット)
『小笠原諸島を訪ねて』の作文にグリーンフラッシュを見たと書いた悠仁さま(画像は『北九州市立文学館』PDFのスクリーンショット)

 

実はこの件、Twitterで相互フォローをしているある方が「グリーンフラッシュって、地元民でもなかなか見ることができないので、(滞在中の皇族が見ていたとしたら)もっと大騒ぎになると思うんです。しかも2~3秒じゃない、1秒あるかないかですよ」と教えてくださったことがきっかけだった。

ブルーなら、なおさら感激するべき珍しい現象だ。同行していたガイドさんから、そう教わらなかったのだろうか。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

※訂正とお詫び/冨田マスオさんを、富田マスオさんと表記する誤りがございましたこと、心よりお詫び申し上げます。また、おがさわら丸の2017年の運航状況を確認し、22日出発と訂正させていただきました。申し訳ございませんでした。



参考および画像:
『Facebook』冨田マスオ 2017年7月24日

『Facebook』冨田マスオ 2021年3月22日

『Hello!小笠原』【おがさわら丸】小笠原父島のフェリー | 時刻表

『Facebook』冨田マスオ 2020年6月15日

『YouTube』水面ニュース ― 悠仁さまの不正行為によって、破壊された文学賞 作品集に残る痕跡を徹底解説

『北九州市立文学館』第12回子どもノンフィクション文学賞受賞作品集