悠仁さまのトンボ論文は高麗芝の穂とショウブの蕾を誤認 これのどこが「研究実績のハードルをはるかに超える出来」?
Yahoo!ニュースで今、日刊ゲンダイによる『悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も【秋篠宮家の学校選び】』という記事が炎上している。
「トンボに関し悠仁さまの実力は国内トップクラス」「ケチをつけられるいわれはない」に加え、「調査に10年以上かけた力作」とあり、東大理系教授は「推薦合格には研究の実績が求められるが、そのハードルをはるかに超える出来」とおっしゃったと書かれていた。
その教授は実際の『赤坂御用地のトンボ相』論文をしっかりとお読みになった上で、そう絶賛されたのであろうか。おそらくご存知なさそうなので、その論文の欠陥の1つである「植物の誤認」について、改めて紹介してみることにした。
◆トンボと水辺の植物は切っても切れないご縁
トンボ好きはそもそも、産卵やヤゴを水辺で観察し続ける。そして水辺の植物についても自然と詳しくなっていくという。実際に論文には、トンボ撮影のメッカであったにもかかわらず改修工事が行われることになった菖蒲池にも、カキツバタ群落やショウブ群落でたくさんのトンボが確認されたとある。
似ているカキツバタとショウブだが、こんな位置関係で生えており、ショウブは葉も細く花の存在自体が目立たないそうだ。
◆悠仁さま、そこはショウブの群落ではないです!
悠仁さまの論文で、画像No.19の「オツネントンボ」は高麗芝(コウライシバ)の赤紫色の穂に止まっていた。
そして悠仁さまはNo.19のオツネントンボの撮影場所や日時について、菖蒲池のショウブ群落で2022/05/03に発見したオスだとして説明している。
悠仁さま何と残念な。ショウブの蕾とはこういう形をしているそうだ。
この両者はどう見ても同じ植物ではないだろう。
おまけに東京の5月だとしながら、悠仁さまのトンボ論文の芝地はずいぶん枯れ草が多いようだ。ちょっとした「季節感のズレ」も、実はこの論文の特徴かもしれない。
実際の写真は下のいずれかをクリックしてご確認を!
••┈┈┈┈••✼✼✼••┈┈┈┈••
■『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
■『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
••┈┈┈┈••✼✼✼••┈┈┈┈••
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『Yahoo!ニュース』悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も【秋篠宮家の学校選び】
・『mogblog – family challenge』 4月下旬・ゴールデンウィーク前、芝生に穂が出て花が咲いた
・『やまとナビ』泉の森 アヤメ・ハナショウブの見分け方
・『四季と自然とはりんこの花菖蒲』花菖蒲の表と裏
・『善福寺公園めぐり』交尾についての覚え書き
・『野生の大田区』東京都大田区自然探訪記 ― シオカラトンボの交尾
・『エトセトラ・ジャパン』トンボ論文今度は写真No.18 オスをメスと、芝の紫色の穂をショウブと誤認で完全アウトか
・『エトセトラ・ジャパン』2018年7月1日は平均風速6m/s トンボ論文写真18番「オツネントンボが水辺の平らな葉に止まるものだろうか」
コウライシバとショウブは、写真であれば葉の形とか少しは似ているかもしれませんが、実物は大きさが全く違うので間違えることがあるとは思えません。
自宅の庭に芝生のある家で育てば、コウライシバの穂は絶対見たことがあると思います。子どもは目線が低いし、色々なことに興味を持つので。悠仁さんは本当に自然に興味があるのでしょうか。