すべては小室圭さんのNYロースクール留学のため? 一橋大大学院のHPに見る「ココまでしてあげていた」感

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圭さんの入学後に突然現れた「英語で学ぶ Business Law」コース(画像は『ICS』HPのスクリーンショット)
圭さんの入学後に突然現れた「英語で学ぶ Business Law」コース(画像は『ICS』HPのスクリーンショット)

 

もうすぐニューヨーク州司法試験3度目の結果が判明する小室圭さん。これまで彼の勉学や司法試験準備をサポートしてきたであろう個人・法人に関する報道には、いつも「お膳立て」という抽象的な言葉が付きまとっていた。だが筆者は今回、もっと具体的に圭さんのために人々が努力を払ってきた点について考察してみた。



何と言っても圭さんが感謝するべきは、一橋大・大学院の公式ホームページだろう。圭さんが在籍していた頃と異なり、現在の公式ホームページで示されている情報は実にトリッキーで、小室さんがバリバリ法学を勉強してきたように見せてくれている。

 

■一橋大・法科大学院(昼間部)と混同する可能性

ニューヨーク州司法試験委員会Character and Fitness部門の調査官は、圭さんが出た一橋大・大学院の社会人向け夜間コース「国際企業戦略研究科・経営法務専攻」をウェブで調べるだろう。そのとき、修了生の司法試験累積合格率が82.7%という日本トップの法科大学院である、一橋大の法科大学院(昼間部・東京都国立市)と混同する可能性はないだろうか。圭さんの卒業後に、公式ウェブサイトのトップページで研究科の編成や名称が変わってしまっているのだ。

まずは、圭さんが在籍していた当時の一橋大学のトップページからご覧いただきたい。

小室さんが学んでいた2016年当時、一橋大のHPでは国際企業戦略研究科は法学研究科ではなかった(画像は『一橋大学』のスクリーンショット)
小室さんが学んでいた2016年当時、一橋大のHPでは国際企業戦略研究科は法学研究科ではなかった(画像は『一橋大学』のスクリーンショット)

 

だが、2018年から法学研究科に「ビジネスロー専攻」が加わった。かつての国際企業戦略研究科が、そう名を変えて大学院法学研究科に吸収されたのだ。

小室さんが卒業後の2018年初夏、なぜか国際企業戦略研究科は大学院法学研究科に吸収され、ビジネスロー専攻に生まれ変わる(画像は『一橋大学法学研究科』のスクリーンショット)
小室さんが卒業後の2018年初夏、なぜか国際企業戦略研究科は大学院法学研究科に吸収され、ビジネスロー専攻に生まれ変わる(画像は『一橋大学法学研究科』のスクリーンショット)

その、ビジネスロー専攻の説明はこうなっている。

「2000年に経営法務専攻(国際企業戦略研究科)として開設されました。働きながら通える夜間開講の法律系大学院としての経験と実績を基礎に、2018年度からビジネスロー専攻(法学研究科)に生まれ変わりました。」

何が何やらわかりづらいという方に、『大学ジャーナル』さんが示したこちらの図はいかがであろうか。赤線は社会人向けの夜間コースだ(※)。

一橋大大学院の現在の研究科はこういう編成になっている(画像は『大学ジャーナルONLINE』のスクリーンショット)
一橋大大学院の現在の研究科はこういう編成になっている(画像は『大学ジャーナル』のスクリーンショット)

ちなみに、圭さんが学んでいた経営学よりの国際企業戦略専攻は、どうやら上の「経営管理研究科」に属するようだ。

 

■入学後に突然現れたアイコン

上記にくわえ、目が点になった変化がこちらだ。小室さんが入学手続きに入ったであろう2015年11月の時点で、国際企業戦略研究科・経営法務専攻のホームページはこんな感じだった。

右側のアイコンが修士課程・博士課程の2つだけなことにご注目を(画像は『ICS』のスクリーンショット)
右側のアイコンが修士課程・博士課程の2つだけなことにご注目を(画像は『ICS』のスクリーンショット)

ところが2016年、圭さんが入学した後に、突然「英語で学ぶBusiness Law」というアイコンが増えている。

 

この「英語で学ぶ~」は、まさに圭さんのロースクール留学を視野に入れて新設されたものなのではないだろうか。もしも圭さんが、Character and Fitness部門の調査官にこれらが出身校に関する参照URLだと示していたら、彼らは圭さんを「米ロースクール留学を目指す学生のための法律系の大学院を卒業した」と受け止めてしまいそうだ。

圭さんの入学後に突然現れた「英語で学ぶ Business Law」コース・左は圭さんが関係する部分(画像は『ICS』HPのスクリーンショット)
圭さんの入学後に突然現れた「英語で学ぶ Business Law」コース・左は圭さんが関係する部分(画像は『ICS』HPのスクリーンショット)

 

■こんな優秀な人たちに囲まれて…

卒業生たちは、ここで学んだことを糧に着実にステップアップしている様子だ。修了生の声に注目してみると、たとえば2008年卒業のIさんは、「2年間の学生生活を駆け抜けて手にした一生の財産」とのこと。略歴にはこうある。

大学を卒業し、2001年に弁護士登録後、法律事務所に所属。2005年、国内信託銀行へ出向。翌年、一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務専攻修士課程に入学し、2008年修了。大学院の仲間との共著を出版。2012年、国内銀行へ転職し現在に至る。2020年、日本組織内弁護士協会(JILA)理事・金融部会長に就任。

そして「一橋出身者として『ここしかない!』と直感。入学後さらに拡がる活躍の舞台」と語ったのは、2022年3月に修士課程を卒業したHさん。略歴にはこうある。

一橋大学法学部卒業、一橋大学法科大学院修了後、2017年に弁護士登録(東京弁護士会)。
都内の法律事務所にて主に企業法務の分野で、訴訟などの紛争案件、不祥事案件、渉外案件、株主総会対応等に従事。2022年3月、一橋大学大学院法学研究科ビジネスロー専攻修士課程(GBLプログラム)修了。

ここで学ぶのは、主に30代~40代のすでに弁護士資格を取得した人々、弁理士、公務員、民間の企業戦士たちだ。このような世界に、メガバンクを1年7ヶ月ほどで退職した25歳の圭さんが、よく受け入れられたものだとそちらにも感心してしまう。さらに、卒業時に立派な成績証明書や推薦状が添えられたことを疑う人はいないだろう。

 

■一橋大法科大学院にもある米ロースクール留学提携校制度

「日本の弁護士資格を取得し、米国の弁護士資格も持っている」という人は、法科大学院を卒業して(あるいは在学中に)日本の弁護士試験に合格し、続いて米ロースクールにも留学し、その州の司法試験に合格したというケースが殆どだろう。

そう希望する学生のため、一橋大・法科大学院にも米国に提携する大学があるという。その制度を利用すれば取得した単位の認定、移行が簡単で、入学とメリット奨学金の受給がとにかくスムーズになる。とは言え枠はたったの2名だそうだ。

一橋大法科大学院でさえ、米国ロースクール留学提携校推薦を利用できるのはたったの2名だ(画像は『一橋大法科大学院』HPのスクリーンショット)
一橋大法科大学院でさえ米国ロースクール留学提携校に推薦されるのは、たったの2名だ(画像は『一橋大法科大学院』HPのスクリーンショット)

カリフォルニア大学ヘイスティングス法科大学院(University of California Hastings College of the Law)は、入試合格者のLSAT(Law School Admission Test=ロースクール進学を希望する者が受ける全米統一テスト)の平均点が158。フォーダム大ロースクールはそれよりグンと高い164が必要だ。ひょっとして、圭さんは一橋大の法科大学院生たちより優秀だったということ…?????

LSATの難しさは尋常ではないため、留学希望者にその点数の提出を求めない大学が増えているが、一方、大学が関わっている多くのメリット奨学金は「LSATの点数が優秀であることが条件」となっている。そのため、LSATなしの留学生は出身国のスポンサーが主宰するような奨学金を懸命に探すことになるという。

ちなみに、カリフォルニア州もまた司法試験が難しい州。カリフォルニア大学ヘイスティングス法科大学院の司法試験の合格率は58.3%だそうだ。

一橋大法科大学院がロースクール留学で提携する大学の司法試験の合格率は…(画像は『一橋大法科大学院』HPのスクリーンショット)
一橋大法科大学院がロースクール留学で提携する大学の司法試験の合格率は…(画像は『public legal』のスクリーンショット

 

フォーダム大ロースクールも留学生にLSATの点数を求めないため、圭さんの入学が可能になったと思われるが、学力も確認しないまま、まさかの最優秀学生向けの奨学金まで与えてしまうとは驚くばかりだ。

■まとめ

著名な教授の指導を受け、極めて優秀な社会人と一緒に学び、卒業後は取得済の単位をフルに生かしてアメリカでおおいに羽ばたけ…!? 圭さんの一橋大大学院進学、フォーダム大ロースクール留学が、通常では起こり得ない光栄なものだったことを、彼はきちんと理解しておられるだろうか。

そのチャンスを粗末にするなら、一般人だと「罰が当たるぞ」と叱られるような話。一橋大法科大学院の学生たちは、実際に腹を立てているのかもしれない。こうなれば、ひたむきな努力、そして司法試験の合格で関係者の個人・法人にお返しするしかないだろう。

それにしても「小室圭さんを立派な国際弁護士にさせるため、日米双方がチームを組みサポートしている」「彼が晴れて弁護士デビューしたら、ローウェンスタイン法律事務所に日本企業からの仕事が舞い込む」などと騒がれてから、もうずいぶん月日が経ったような気がする。そういう話題にもやはり賞味期限はある。あらゆる意味で、今回がラストチャンスなのではないだろうか。



※ 『大学ジャーナルONLINE』さんによる一橋大学・大学院一覧表についての解説で、一部誤った表現がありましたことをお詫び申し上げます。訂正し、表を差し替えました。ご指摘をくださった皆さん、大変ありがとうございました。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参照
『一橋大学院法学研究科 ビジネスロー専攻』ビジネスローに特化した、社会人のための大学院!

『一橋大学大学院 国際企業戦略研究科』経営法務専攻修士課程「英語で学ぶ Business Law」

『一橋大学院法学研究科 ビジネスロー専攻』教育プログラム ― 修了生の声

『Wikipedia』 Varsity Blues scandal

『大学ジャーナルONLINE』一橋大学大学院

『一橋大学』国際交流協定締結機関 ― 米国

小室眞子さん・圭さん夫妻の話題ほかにもいっぱい!