「オツネントンボのみなさん、ちゃんと掴まってますか~??」 あれれ、中脚を交差させてるちょっと危なっかしい子が…!

この記事をシェアする
しっかりと捕まって!(画像は『Insecta.Pro』のスクリーンショット)
しっかりと掴まって!(画像は『Insecta.Pro』のスクリーンショット)

今日は普段とは異なり、ちょっとだけコミカルにまいります。

秋篠宮家の長男・悠仁さまのおかげで、このところトンボという空飛ぶ美しい昆虫に魅せられてしまっている方も多いのではないでしょうか。

私もそんなひとりです。大人になっても、やはり昆虫の世界はワクワクするもの。「トンボには6本の脚がある。それらをどう使って葉、茎、枝などに止まるのか」を、超簡単にですが勉強してみました。



どこかに静かに止まって、羽を休めるトンボたち。細いもののてっぺんに止まることもあれば、葉や太い枝など平らなものに脚を広げて乗っていることもあります。体重の軽いトンボなら細い葉に止まることもできます。

まず最初に、悠仁さまが発表された『赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―』という論文のなかで紹介されたトンボの写真をご覧ください。皆さん、しっかりと掴まっていますね。後脚の使い方も上手です。

69番の写真のトンボも捕まるのが上手
69番の写真のトンボも掴まるのが上手
23番の写真のトンボも捕まるのが上手
23番もお見事。特に下のトンボは、斜めに交差する2本の茎の両方に脚を絡ませている
63番の写真のトンボも捕まるのが上手
63番の写真のトンボもお上手
65番の写真のトンボも捕まるのが上手
65番のトンボは小枝が斜めに曲がっているにもかかわらず、6本の脚をバランスよく絡ませている

 

また、まっすぐ伸びた茎に、たとえ90度の角度であっても地面と水平に止まろうとするトンボたちがいます。前脚で「引き寄せ」、中脚で「しっかりと掴まり」、後脚はつっかえ棒のように「押す」。それぞれの脚が、しっかりと役目を果たしているそうです。

後脚は「押す」「突っ張る」役目をすることも(画像は『vazky-sokolovska』のスクリーンショット)
後脚は「押す」「突っ張る」役目をすることも(画像は『vazky-sokolovska』のスクリーンショット)

 

そして珍しいことに、シオカラトンボやヨツボシトンボなど、前脚を頸部(首)の所で折りたたみ、4本の脚だけで止まろうとするトンボもいるそうです。

前脚を首の所で折りたたんで止まるヨツボシトンボ(画像は『グッドぐんま 2』のスクリーンショット)
4本の脚で止まるヨツボシトンボ(画像は『グッドぐんま 2』のスクリーンショット)
前脚を首の所で折りたたんで止まるシオカラトンボ(画像は『グッドぐんま 2』のスクリーンショット)
4本の脚で止まるシオカラトンボ(画像は『グッドぐんま 2』のスクリーンショット)

 

彼らは前脚を歩行や掴まるためには使わないけれど、獲物を捕らえるときにはしっかりと使います。先端には感覚毛があり、獲物の味を確かめる大切な感覚器官となっているそうです。

 

続いては、今注目のオツネントンボの皆さんのご登場です。彼らの「止まり方」をじっくりとご覧ください。

しっかりと捕まって!(画像は『IWikimedia Commons』のスクリーンショット)
しっかりと掴まってお上手!(画像は『IWikimedia Commons』のスクリーンショット)
しっかりと捕まって!(画像は『naturfotografen-forum.de』のスクリーンショット)
後ろ脚は枝をはさんでいるのだろう(画像は『naturfotografen-forum.de』のスクリーンショット)
しっかりと捕まって!(画像は『Insecta.Pro』のスクリーンショット)
前・中脚でしっかりと掴まり、後脚はつっかえ棒のようだ(画像は『Insecta.Pro』のスクリーンショット)

 

こうして見てみると、オツネントンボがどこかに止まる際、無駄な脚など1本もないんですね。前・中脚は必ず使う、そして後脚の先がちょっとフリーに見えることはあっても、しっかりと挟んで角度を調節しているようです。

••┈┈┈┈••✼✼✼••┈┈┈┈••

 

さて、こちらが、悠仁さまのトンボ論文にあるオツネントンボの写真です。

このオツネントンボの写真を思い切り拡大すると、さまざまな疑問点が…(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)
このオツネントンボの写真を思い切り拡大すると、さまざまな疑問点が…(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)
絶滅危惧IA類にランクされているオツネントンボのオスを発見とはいうが…(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)
絶滅危惧IA類にランクされているオツネントンボのオスを発見、撮影されたのは、一体どなたなのか(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)

 

おやおや、さらに拡大してみると、ちょっと他のトンボさんたちとは枝への掴まり方が違うみたいです。

このオツネントンボの写真を思い切り拡大すると、さまざまな疑問点が…(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)
写真を拡大すると、さまざまな疑問が…(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)

 

右の後脚だと思われるAは浮いてしまっています。さらに中脚だと思われる2本は、なぜかBのところで左右が交差しているように見えます。左の眼の先に見えるのが前脚でしょうが、どうなっているのかはよくわかりません。

第一印象は「この子、元気に生きていたのかしら」でした。



またトンボという生き物は、体や羽に異物が触れている状況など耐えられないと思っていましたが、この写真のオツネントンボさんは、腹から下を何か所も支えられているように見えます。

支柱となった可能性があるものに、赤い線を添えてみました。下の3本に関しては、腹に触れた部分より「先」が消えているように見えるのですが、気のせいでしょうか。

このトンボは腹があちこちに触れているようだ。生き物には危機察知の能力が備わっているはずだが、これは我慢できる状態なのか(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)
このトンボは腹の数ヶ所を支えられていた…?(画像は『J-Stage』のスクリーンショットに加筆)

そして、トンボより手前に存在しているものを青い丸で囲んであります。トンボの危機察知能力は優れていますが、腹も背も周辺は異物だらけという状況は、果たして耐えられるのでしょうか。

••┈┈┈┈••✼✼✼••┈┈┈┈••

 

なお、日テレNEWSはYouTube動画の解説によると、「悠仁さまが2018年に撮影したオツネントンボ」は18番、問題のトンボではなくその左側だと伝えています。では19番はどなたが発見・撮影されたのでしょうか。非常に気になってまいりますね。

そういえば、この頃に撮影された貴重な映像も紹介されました。レンズキャップも開けないまま、ストラップを前に垂らしながらトンボを追いかける元気な悠仁さまが写っていました。

レンズキャップも開けず、ストラップを前に垂らして撮影をされる悠仁さま(画像は『日テレNEWS』のスクリーンショット)
ストラップが前に垂れていますよ、悠仁さま!(画像は『日テレNEWS』のスクリーンショット)

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)



画像および参考:
『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『グッドぐんま 2』4本足に見えるトンボ

『Wikimedia Commons』Sympecma paedisca 01.

『Wikimedia Commons』Sympecma paedisca 03.

『Insecta.pro』Sympecma paedisca (Brauer, 1877)

『Natur Fotografen-Forum』Sibirische Winterlibelle (Sympecma paedisca)

『vážky Sokolovska』Šídlatka páskovaná

『日テレNEWS』悠仁さま 初めて学術論文を発表 赤坂御用地内の「トンボ相」について共同執筆

『YouTube』日テレNEWS ― 【悠仁さま】撮影の絶滅危惧種のトンボ 初めて発表した学術論文に掲載

『エトセトラ・ジャパン』「悠仁さま論文」のオツネントンボは元気に生きていたのか… 秋篠宮さまの5年前の会見がいかにも怪しい