小室圭さん試験合格報道への「祝福コメント」 サクラのバイトが大量に潜伏と判明

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サクラでわいたヤフコメ 「こんな風に書いて」と原文が指示されるのだろうか(画像は『Yahoo!ニュース』のスクリーンショット)
サクラでわいたヤフコメ 「こんな風に書いて」と原文が指示されるのだろうか(画像は『Yahoo!ニュース』のスクリーンショット)

 

今年7月に行われたニューヨーク州司法試験のペーパーテストに、ついに合格した小室圭さん。予想通り「そのニュースに対し、ネットでは圭さんの合格を祝福するコメントが大量に寄せられています」なる報道が相次いだ。Twitterもヤフコメも確かにそんな展開になっていて驚いたが、また例によって「アキシン」と呼ばれるバイトさんの出現なのでは…?



■おめでとうコメントで沸くヤフーニュース

小室圭さんが司法試験に合格したら、速報も含め、Yahoo!ニュースに大量の記事が並ぶことは予想できた。だが祝福ムード一色などと報じるマスコミにはうんざり。彼らはヤフコメを見てそう書き立てたのだろうが、それを鵜呑みにして伝えてしまって大丈夫なのだろうか。

 

https://twitter.com/1YA5AKA/status/1583427278096437248?s=20&t=tom1YHktCwXuYMcJlqHFgg

 

まったく同一のコメントが大量に発生し、「いいね」の数が不自然なこともわかり、世間は再び「ヤフコメにはサクラのバイトが潜伏している」という事実を目の当たりにした。大失敗を犯したといえそうな彼らには、もう2度とこの仕事が入ってくるとは思えないが、この人たちのおかげでヤフコメの真実を知れたのはありがたいことだった。

 

■キャリコネニュースもサクラの存在を暴露していた

「キャリコネニュース」は、求人サイトの「ランサーズ」に掲載されたコメント書き込みのサクラを募集という案件に、大量の人が高い関心とともに群がっているという事実を2017年9月に暴露していた。少なくともここ5年間、「だからヤフコメは信用できない」という人が増える一方だ。

保守系コメントの書き込みも実はバイトが1件30円の報酬で雇われていた(画像は『キャリコネニュース』のスクリーンショット)
保守系コメントの書き込みも実はバイトが1件30円の報酬で雇われていた(画像は『キャリコネニュース』のスクリーンショット)

条件は「安倍政治を応援している方」「テレビや新聞の左翼的な偏向報道が許せない方」「産経新聞の論調に好感を持っている方」だといい、報酬は20文字以上の書き込みが1件30円。安すぎる分、大量に書き込むという気持ちになるだろう。

その結果、ネットニュースや掲示板には「すばらしい!日本の総理大臣として誇りに思う」といったコメントが並んだというが、そんな作為的な印象操作は絶対にやるべきではない。皮肉なことに、「ヤフコメでは工作員やバイトがコメントを書いているのでは…」という質問がYahoo!知恵袋に寄せられたのには苦笑した。

ヤフー知恵袋にまで「ヤフコメって工作員やバイトが?」という」疑問が寄せられる(画像は『ヤフー知恵袋』のスクリーンショット)
ヤフー知恵袋にまで「ヤフコメって工作員やバイトが?」という」疑問が寄せられる(画像は『ヤフー知恵袋』のスクリーンショット)

■ランサーズ社長と安倍元首相が会食

ネット印象操作の片棒を担ぐ気かと批判を集めたランサーズだったが、2019年には社長が当時首相だった安倍晋三氏と会食する様子が大きく報じられた。時間にして2時半ほど、場所はなんと首相公邸だったという。

もっともランサーズの社長はその後、取引先が政治系記事の案件の仕事をランサーズに依頼しているのではといった疑惑について、そのような事実は一切ないと否定していた。

 

■ランサーズにはほかの求人案件も

こちらは、そのランサーズから見つかった過去の実際の求人案件だ。掲示板とあるが、ヤフコメにも出現していただろうといわれている。

掲示板もサクラが雇われている。依頼主に有利になるコメントを大量に書くのが彼らの仕事(画像は『Lancers』のスクリーンショット)
掲示板もサクラが雇われている。依頼主に有利になるコメントを大量に書くのが彼らの仕事(画像は『Lancers』のスクリーンショット)



ところで、Twitterの検索機能にせよヤフコメにせよ、「新着順」ではなく「関連度」「おすすめ順」や「話題」が優先的に表示されるようになっているのには意味がある。「新着順」にしてしまうとネガティブなコメントが並ぶことを制御できなくなることがあり、そんな中でも彼らにはサイト全体の印象を爽やかなものに維持する義務があるからだ。

 

■サイトの運営者はキーワードを選定

たとえばWordPressなどを利用してサイトを構築し、編集したりする場合、面倒なので筆者は全くしていないが、実はPVのランキングの操作も手動でできる上、サイト名を検索された際にどんなページを優先的に表示させたいか、あるいはさせたくないかなど、ページに順位をつけることが可能だ。

また、「これが含まれている投稿を優先的に表示する」としてキーワードを選定して入力することはもちろん、「これが含まれている投稿は表示させない」という除外設定も可能だ。ヤフコメに投稿した人が「全然反映されない」と嘆く場合、その除外ワードがたった1つでも入っていたことが考えられると思う。

ヤフコメやTwitterの運営側が、たとえば「せっかく小室圭さんが合格したんだ。こんな時はせめてお祝いムード一色にし、印象をよくしてあげよう」と思ったら、優先すべきキーワードとして「おめでとう」「安心した」「よかった」などを設定しておけばよいのだろう。



■ヒントはTwitterのキーワードミュート機能

今どきは、スマホアプリでTwitterを見ている方がとても多いと思うが、タイムライン、通知や返信コメントについて「こういう内容(ユーザー)は見たくない」と思うとき、設定とプライバシーのメニューから「プライバシーとセキュリティ」→「ミュートするキーワード」に進み、特定のユーザーや単語、ハッシュタグなどをミュートとして設定しておくと、不快な表示に悩まされなくなる。

ユーザーにでさえ、そのような設定を自由にできるよう工夫してくれているTwitterのこと。検索結果の表示においても、理想的なキーワード、除外したいキーワードをあらかじめ設定しておくくらい運営者にとっては朝飯前だろう。

 

■まとめ

Yahoo!の小室圭さん合格ニュースがサクラによる偽コメントでわいたこと。これをYahoo!も他のマスコミも重く受け止めてほしいものだ。こんな悪事を目の当たりにすると、他の読者たちの本心からの「おめでとう」コメントや「いいね」までが、どうせサクラなんじゃないかという目でみられかねない。

そして、もしも運営者がニュース配信後の何時間にもわたり「忖度」「裏口」「不正」といった言葉を「除外したいキーワード」と設定していた、あるいは「これを含むコメントは表示の優先順位を最下位にする」などと設定していたら…これは想像するだけで恐ろしいこと。言論統制、言論弾圧、そんな世の中にならないでほしいという気持ちでいっぱいだ。



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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参照:
『キャリコネニュース』クラウドソーシングで保守系コメントの書き込み発注、1件30円 「テレビや新聞の偏向報道が許せない方」に依頼

『J-castニュース』

『Twitter』#ヤフコメ