KKさん最初からベンチャー起業案があり一橋大・大学院へ? まさかエンジェル投資まで計算か

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Aの宮さま、何だかんだいっても娘婿が儲かるよう支援するのでは…?(画像はイメージです)
Aの宮さま、何だかんだいっても娘婿が儲かるよう支援するのでは…?(画像はイメージです)

ドキッとさせるようなタイトルで恐縮だが、こちらのエンジェルは投資ビジネスの話となる。

KKさんが、授業がすべて英語という一橋大学ビジネススクール(以下一橋ICS)に通っていた理由については、ほとんど明らかにされていない。だが今から考えると、私たちが思っているよりもかなり早い時から「KKさんをベンチャービジネスで成功させよう」なる案が存在し、ICSこそが戦略の最初のステップだったということはないだろうか。



三菱UFJ銀行を1年7ヶ月ほどで辞め、Aの宮さまと懇意だという奥野総合法律事務所のパラリーガルとなったKKさん。ほどなくして学費の出元も不明、かつ「職務経験が2年以上」という条件に満たないにもかかわらず、KKさんは一橋ICS・国際企業戦略研究科に通った。

M&Aに詳しい奥野弁護士の助言も当然あっただろうし、KKさんはAの宮さまと意外にも早い時点で起業/投資について検討し、それを実現させるためベンチャーキャピタル(投資会社や投資ファンド:以下VC)、スタートアップ(企業)について詳しく学べる一橋ICSに通ったということはないだろうか。

マンハッタンの国連本部で働くのもカッコイイが、KKさんは国際平和、紛争、難民などを学んでおらず、国際ボランティアをしたこともない。それでは国連職員としての採用は難しいだろう。

 

■ただし中国系VCが多々潜む
「投資家になり、ビジネスを成功させます」と言ってE-2ビザを獲得した可能性がささやかれているKKさん。問題は、実際の投資金が日本政府から流してもらったお金、あるいはアメリカに無数あるVC頼み、ということが考えられる点だ。

そして、ニューヨークだから米国系VCが投資してくれるとは限らないことだ。今、アメリカではドローン、自動運転、人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、バイオメディカル、ヘルスケアなどを手掛けるスタートアップ企業に注目が集まっているが、中国系VCはそこに、米国系に負けない10兆円規模の投資を行っている。

さらに中国系VCは、本国の政府から資金援助を受けて次々と設立されており、多重のファンドを経ているファンド・オブ・ファンズでは、もはや資金の出元を知ることすら困難。「うまく行ったと思ったら即座に中国系の大手企業に買収された」「中国政府系のファンドだったなんて知らなかった…」といったことが起きているのだ。

アメリカ政府が規制を強めたため、中国系VCは一時期よりは減速したというが、それでもかなり幅を利かせている。そこをじっくりと見極めないと、とんでもないことになりそうだ。

 

■理解できない海外VCへの出資
起業からビジネスが軌道に乗るまでの、いわゆるアーリー期の企業価値の評価に長けているといわれる中国系VC。一方、根本的に日本は英語で投資に関われる人材が少なく、スタートアップに投資するキャピタリストも少ない、株式公開のタイミング選びが上手ではない、などといわれてきた。

そんな折り、内閣府の有識者会議は「海外VCのみに出資、政府が新基金で スタートアップ育成」などという案を出してきた。これにはどうしても違和感を覚える。日本はそのあたりのノウハウを学びたい様子だが、日本にも国内外のスタートアップ投資や動向に詳しい、勉強家のベンチャー投資家は大勢いるではないか。まさか、KKさんが関わるビジネスに投資するための新VCを、デラウェア州にでも設立するつもりでは…などと次々と邪推したくなるのだ。

 

■Aの宮さまがエンジェル投資家?
投資家は出資額が高いほど、どうしても企業に対する要望や発言が増えてくる。それはスタートアップ企業にとっての脅威となるが、その点お金の出元が富豪の親なら安心してビジネスに励める。起業時の投資にせよ、その後のエンジェル投資にせよ、KKさんへのサポート体制についてAの宮さまが「何も知らないんです」なわけはない気がする。

エンジェル投資とは、起業時とは別に、軌道に乗ったベンチャー企業のその後を支える投資のこと。ほとんどの場合それは銀行、政府や自治体からの融資や助成金などだが、KKさんのバックにはAの宮さま、日本政府がついている。民間人でしかない彼のために日銀の勘定からさっと資金が移されるようなら、これは最悪のシナリオだ。



 

■KKさんに起業の力は?
それにしても、これまでの経歴からみて、KKさんは熾烈な競争となるスタートアップの世界で、どの程度の実力を発揮することができるのだろうか。投資にせよ起業にせよ、おそらく優秀なブレーンがついてイチから指導する必要があるだろう。

日本の国民が収めた血税を湯水のように投入し、KKさんのベンチャービジネス参入のお膳立てをし、援助を続けてあげるようであれば、いずれ誰かに嗅ぎ付けられるだろう。どこかの週刊誌にすっぱ抜かれるような事態にならないことを祈るのみだ。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)