【YOUR VOICE】未来の日本は「愛子帝」と「愛菜首相」が大活躍 ネットで話題の小説がおもしろい

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5月3日、ネットニュースで話題になった『AAゴールデンエイジ』という小説。過去作ではありますが、おもしろかったです。

所々を抜粋でご紹介しますので、是非こちら↓をお読みになってみてください。

『カクヨム』AAゴールデンエイジ オジョンボンX/八潮久道

西暦2043年に芦田愛菜は39歳で首相に就任し、現在は3期目の7年目、46歳である(ギミギミシェイク20年、西暦2050年)。

 

彼女は偏差値72の慶應義塾中等部に入学後、内部進学で慶応大学まで進み、フルブライト・プログラムを受けてカリフォルニア大学バークレー校で政治学を専攻した。中東研究で博士号を得た後も米国内で政策系シンクタンクに所属し、中東を専門とする政治研究者として活動した。

 

英語、アラブ語、ペルシャ語、トルコ語を駆使しその若さで各国の専門家と対等に議論する姿。国連の関係機関で発言を求められ、中東各国を飛び回る。既に十分実用に耐え得るリアルタイム翻訳AIも普及して久しかったがそれを使わない彼女は「自分の声でないと伝わらないことがどうしてもある」と笑う。その2年後、30歳で芦田愛菜は参議院議員になった。当選後は自民党、宏池会系のグループに所属した。

 

芦田議員は、国会議員707人すべての氏名、これまでのキャリアや所属団体、家族親族構成、傷病歴、その他付随する情報を暗記していた。そのことを誰かに直接誇示したことは一度もなかった。ただ説明しなくとも利害関係を理解した上で最初から落としどころを提示してくれるのは、議員たちに大きな心地よさと安心感をもたらした。

 

それは議員に対してばかりではなく官僚、特に若手官僚に対しても同様の接し方だったから、自然と芦田議員のシンパが各省庁に広がっていった。芦田議員に情報をインプットしておけば、必ず自分に得になる結果をもたらしてくれるという心地よさを提供したために、芦田議員へ流入する情報量は急激に増大していき、それに比例して彼女の重要性が増していったのだった。

 

第一次小泉内閣での大臣起用もささやかれたが、蓋を開けると芦田議員は内閣官房副長官のポストを得ていた。官房副長官を2年、自民党幹事長を2年、内閣官房長官を2年経験していった。それはかつて安倍晋三が通ったキャリアパスだった。

 

小泉首相は総裁任期を2期6年務めて退任した。後継として芦田議員を指名し支援に回った。総裁選は3人が立候補したが、芦田議員の出身派閥である宏池会、小泉前首相の出身派閥である清和会の支援を受け、一度目の投票で議員票・党員票ともに芦田候補が過半数を獲得し、芦田愛菜は「ごく自然に」首相に就任した。女性初、30代初、参議院議員初の内閣総理大臣だった。

 

首相就任時、愛子帝が「おめでとう」とカジュアルに祝意を伝えると、芦田首相もまた気軽に「火中の栗だよ、こんなの」と応じた。細々と説明をしなくても、芦田首相のその一言だけで愛子帝は理解した。事実、誰が首相に就任してもお先は真っ暗だった。

 

極東では朝鮮半島が南北融和した結果、西側諸国の一員だった韓国が中国側に寄り、防波堤のラインが下がって日本は直接中国と対峙せざるを得なくなった。その中で日本はロシアと関係を強化しつつ、アメリカとも関係を維持することで立場を守る必要があったが、同時に中国市場を無視できはしないから経済面では折り合いをつけていく。

 

芦田愛菜が首相に就任する12年前、皇太子愛子内親王が天皇に即位し、ギミギミシェイクの時代が始まった。前の天皇、すなわち愛子の父帝、徳仁は即位した時点で59歳であり、その先代、愛子の祖父である明仁の55歳での即位と比しても高齢だった。徳仁には健康問題などはなかったが、71歳で「若い世代に託したい」と日本国民に語って30歳の一人娘、皇位継承順位第1位の愛子へ帝の座を引き継いだ。

 

一連の報道を通じて「膨大な公務に皇族が忙殺されている現状」と「愛子さまの優秀さ」を国民は深く知ることになり、同情と尊敬が集まった。愛子内親王が結婚によって皇籍を離れれば、残されたわずかな皇族に一切の公務が集中することになる。

 

女性宮家創設が現実的な課題として浮上したが、政府の対応は歯切れが悪く遅々として進まなかった。しかし愛子内親王が20歳になってすぐに婚約を発表したことで事態は一気に進展した。愛子内親王は22歳で結婚し男児をもうけた。夫は「たまたま」旧皇族の出身者だった。戦後の臣籍降下で皇族の地位を離れた11の宮家のうちの1つの男系男子だった。

 

しばらくして大学生になった悠仁親王が行方不明になるという事件が起こった。宮内庁はその事実をひた隠しに隠したが5日後に情報がリークされると連日連夜メディアはその話題一色になった。誘拐、失踪、殺害、あらゆる憶測が取りざたされたが、7日目になって本人の映像がYouTubeに公開された。皇族を離脱したいという意思が語られた18分間の映像だった。

 

身勝手な行動だという意見もあったが、大半は悠仁親王に同情的なものだった。この訴えは、天皇制が「生まれによって基本的人権から疎外される人物が存在することを認める」という矛盾に依拠して成立している事実、これまで曖昧に無視されてきた事実を、まさに当事者が正面から問うものだった。そのため憲法訴訟まで起こされた。



皇室会議の開催に合わせて、所在不明だった悠仁親王が姿を現した。皇室会議の議員たちは、悠仁親王が翻意し皇籍に留まり、将来の皇位継承を認めるよう促したが、当人の意志は固かった。「女性天皇の即位等に関する皇室典範特例法」が成立し、愛子帝の即位前日に施行された。また女性天皇は一代限りとされ、男系での継承は維持された。愛子内親王は「たまたま」男系男子である夫と結婚し、その時点ですでに2人の息子を儲けていたから、男系男子の皇統に関してもクリアしていた。

 

この特例法により皇位継承順位が変更され、1位が愛子内親王、2位が愛子内親王の長男、3位が次男、4位が秋篠宮となった。一連の騒動で、秋篠宮の責任論が世間には噴出していた。国会の内外で特例法の内容に関して紛糾している最中に、秋篠宮が「お気持ち」を公表し、国民に心配をかけたことを詫び、自身が皇位を継承すべきとは思わない旨を表明したことで、男子優先ではなく長子優先の継承順位にするという方向性へと流れていった結果だった。

 

先帝(明仁)が退位の意思を表明して以来、皇族による皇位継承にまつわる言動が増えていた。大平洋戦争の反省からくる「天皇・皇族の政治的影響力」の懸念を示す人たちもいたが、大多数の国民はそうした「お気持ち」の表明をもっともなことだと受け止めていた。天皇・皇族を機関として見る人々は「黙っていろ」と言うし、人間として見る人々は「発言するのは当然だ」と考える。

 

愛子帝・芦田愛菜首相のイニシャルから「AA体制」と呼ばれたり、名前の「愛」の字から「Wラブ体制」と呼ばれたりした。愛子帝の夫は、もちろん外では「皇配陛下」と呼ばれていたが、愛子帝との間では単に「旦那さん」と呼ばれていた。皇配は旧宮家の出身だったが、お世辞にも聡明・優秀なタイプとは言えなかった。

 

愛子帝は西欧語では英仏独伊西語を、アジア圏では中国語、韓国語、タイ語を話した。皇配は聡明ではなかったが、善良な人物だった。控えめで野心もなく、家族を愛し、人の苦しみへの共感を絶やさない人だった。公務を減らされている代わりに子供の世話をするし、被災地や施設への訪問では熱心に相手の話に耳を傾け、すぐに涙を流していた。

 

宮殿の中に小食堂「連翠(れんすい)」が従来よりあり、茶会・会食などに利用されてきたが、それとは別に愛子帝の時代に入ってから「彩是(さいぜ)」が増築されていた。サイゼリヤが監修し完全にサイゼリヤの店内とメニューを再現させた空間だった。愛子帝と芦田首相は、毎月第2日曜日の昼にそこで2時間会食していた。

 

芦田首相にとって、この年齢になって姉ができたような不思議な感覚だった。芦田首相は判断を下すのは早かったし、その判断をいちいち悔いたりするタイプではなかったが、それでも話を聞いてくれて、ほとんど説明しなくても理解してくれて、受け止めてくれる誰かがいるのはとても嬉しいことだと思った。

 

愛子帝はそのとき臨月。芦田首相に、皇太子である27歳長男の恋人について話をしていたところで、突然大きな揺れに襲われます。咄嗟に席を立ち、愛子帝の体に覆い被さる芦田首相でした。

「この小説が現実のものとなったら良いのに」と思いました。

悠仁さまは大学に入学し、しかし国民からの批判や学業のストレスに耐えかねて失踪。皇位継承の意志がないことをYouTubeで動画配信。なんだか楽しみが増えました。毎日、検索してしまいそうです。

(東京都在住:KRさんより)

画像および参考:
『カクヨム』AAゴールデンエイジオジョンボンX/八潮久道



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1件のコメント

  • 芦田愛菜さんがアンバサダーをつとめる2027年横浜国際園芸博覧会の名誉総裁は敬宮さまにお願い致します。このお二人の共演なら盛り上がる事間違いなしでございます。

    開会式で「掛け合い」とかお願いいたします。うわー明るい日本とはこう言う事です!

    花と緑の博覧会ですよ。名誉総裁は「老男」ではなくて敬宮さまが良いと思います。

    横浜市、神奈川県、所管の国土交通省、どこに意見すれば良いのでしょうか?とにかく手当たり次第に声を上げましょう!皆様頑張りましょう!

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