「専門分野の研究者との共著」となぜ書かない新潮さん トンボ論文は「特別扱い」を怒る以前に深刻な問題が

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デイリー新潮記事6月12日
デイリー新潮記事6月12日付の記事(画像は『Yahoo!ニュース』のスクリーンショット)

 

デイリー新潮による6月12日付の『悠仁さまの進学先は結局どの大学に? 「東大に合格すれば”特別扱い“」との指摘も』という記事が非常に気になっている。 “先ごろSNS上では、東大に問い質したという人物が現れて” と書かれているが、それが筆者を意味するのであれば(実際に東大に質問された埼玉県在住のSさんはXはなさっていない)、他人事では済まないからだ。



この記事は、「特別扱い」という世間が嫌うタイトルで人々の目を引き、本文では悠仁さまが学術論文として国立科学博物館(以下、科博)から発表した『赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―』を完璧なものとして扱い、なのに一部の国民が「つまらないケチをつけている」かのような印象を与えている。これ誰得?と首をかしげたくなるような記事なのだ。

 

◆記事には印象を操作するキーワードがぎっしりと

そんなに長くはない記事の前半は、国民の目を最も重要な問題から逸らしている。筆者が特に「???」と感じた部分はここである。

 

これまで悠仁さまのご進学先として複数の大学名が取り沙汰されてきた。その筆頭が東京大学で、悠仁さまが通われている筑波大学附属高校からも多数の合格者が出ており、都内で農学部をもつ数少ない国公立大だ。

 

それらの根拠となったのが、昨年11月に悠仁さまが宮内庁職員および国立科学博物館の研究主幹・清拓哉(きよしたくや)氏との共同執筆の形で発表された「トンボ論文」である。

 

「赤坂御用地に棲息するトンボの生態をまとめた論文で、同博物館の紀要に掲載されて専門家たちからも高い評価を受けましたが、これが世間からあらぬ批判を招いてもいるのです」

 

一つは研究の主題が「赤坂御用地」という一般人が容易には立ち入れない場所を対象にしていること

 

もう一つが、国内でトンボ研究の第一人者とされる国立科学博物館の清氏など、一流の専門家と論文を書かれたことだ。

 

この二つをもって論文は「皇室特権」を利用した産物で、推薦入試を見越した“実績作り”ではという疑念、世間に抱かれてしまっているのだ。

いや、その論文にはこれらの2つより深刻で重大な問題があるはずだが、それが書かれていないのはなぜなのだろう。

 

◆清氏は本当に監修したのだろうか

私達がずっと問題視してきたのは、その論文があまりにも杜撰であることだ。クオリティ云々を論じるまでもなく、観察や撮影日の記録が不明、オス・メス、日付、植物などの誤認、学名にミス多々あること。そういった情報が全国から大量に寄せられ、なんと82本もの記事を書くに至ったのである。

科博の一流研究者である清拓哉氏の名義はあるものの、同氏が最終確認をしていたら絶対にそんなつまらないミスは見逃さないだろう。「栄誉」という名目で清氏が上司から名義を貸すよう命じられたのであれば、この顛末には同情しかない。

 

■そのトンボ論文はどれほど杜撰なのか!
【特集】『赤坂御用地トンボ相』論文これだけの疑義の声が まずはこちらから !

 

◆「共同執筆の形でもよいか」と尋ねてはいない

今時の学術論文は3人ほどの共著が多いことは、東大の入試事務室に問い合わせたSさんも筆者も知っている。例えば筑波大学附属高校の生物科学部のメンバーや顧問の先生、理科の先生との共著なら特に不満はないのだ。

ところがデイリー新潮の記事は、Sさんの質問から重要なキーワードであろう「論文の専門分野の学者と」を抜かして伝えていた。この通りである。

 

「先ごろSNS上では、東大に問い質したという人物が現れて、“東大の推薦入試では、受験生が提出する論文は共同執筆の形でもよいとの回答を得た”と投稿。これが事実なら“金持ちの子弟が高名な専門家を雇い共著論文を執筆してもらえば合格できてしまう”などと指摘し、物議を醸しています」(前出のジャーナリスト)

 

しかしSさんの質問は、正しくは「学校推薦型選抜の提出書類における論文についてですが、論文の専門分野の学者と共著の場合、選考対象になりますでしょうか?」であった。

そして東大入試事務室の学校推薦型選抜担当者さまからの回答は、「学校推薦型選抜に提出する論文は、論文の専門分野の学者と共著のものであっても、出願書類として提出が可能ですであった。

 

おまけにデイリー新潮は、さらなる印象付けを重ねていく。

 

たしかに東大では、8年前から高校の課外活動などで優れた実績を残した学生を総合的に評価する推薦入試を始めた。悠仁さまが論文を成果として提出されることも可能だ。

 

これでは、悠仁さまのあの杜撰すぎる論文が「課外活動で優れた実績」である一方、国民はつまらないケチをつけているようにも読める。そんな新潮さんには是非とも知っておいていただきたことがある。

それらのご指摘をこちらにメールなどで寄せて下さった半数以上が、現役あるいは元教育関係者さんである。皇族がこのような情けない学術論文を発表し、それを武器に東大に入るなど、真剣そのものの教育や研究の世界に対する冒涜だと皆さん非常に怒っておられるのだ。

 

◆論文を差し替えればバレる

こちらは、科博がPDFで公開した論文のプロパティーである。このオリジナル版をダウンロードした方は実に多いと考えられている。

論文ドキュメントプロパティ
論文PDFのプロパティ(画像は『国立科学博物館』のスクリーンショット)

 

論文にミスが確認されたら、悠仁さまは「ご指摘に感謝」してさっと論文を取り下げ、正しい写真に差し替える、誤った記録を直すなどなさればよかったのだ。残念ながらそのタイミングはすでに逃してしまったという他なく、今さら何をしたところでプロパティーの変化を気づかれてしまうだろう。

そして何より、もしも悠仁さまがシレっと修正をかけた論文で8月に京都で開催される「国際昆虫会議ICE 2024」に挑むのなら、“トンダ論文” の共著者2名、査読を行った専門家、学術論文としての掲載にGOを出した科博の面目は丸つぶれであろう。



 

◆「推薦でも共テで8割の得点が必要」と

その『Yahoo!ニュース』では記事の後半、つまり2ページの「学歴社会の象徴」でやや挽回を図っている。

 

もっとも東大の推薦入試では、「共通テスト」で8割以上の点数を取らないと合格できない。これは一般入試で合格する実力に匹敵するため、論文だけで即入学できるほど甘くはないが、不信感を招くのは事実だろう。

 

思い出してみると、ツクフに入学される前、悠仁さまは “受験票” をわざわざ手に持ち、一般受験生とともにテストを受けました風のパフォーマンスを展開しておられた。しかし問題が難しくて疲れ果てたのか、机に突っ伏していたとの情報が漏れ出し、入学後も赤点、深海魚、不登校報道など成績が振るわない様子が漏れ出ていた。

国民の多くは、悠仁さまが東大に入れるほどご優秀だとは思っていない。もしも合格するなら「東大よ、一体ナニがあったというのだ!」と深く失望し、激しく怒った国民がヤフコメで感情を爆発させることは想像に難くない。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『Yahoo!ニュース』デイリー新潮 ― 悠仁さまの進学先は結局どの大学に? 「東大に合格すれば”特別扱い“」との指摘も

『エトセトラ・ジャパン』【特集】『赤坂御用地トンボ相』論文これだけの疑義の声が   まずはこちらから !

『エトセトラ・ジャパン』東大が悠仁さまの受け入れを決定か 学校推薦型選抜の提出論文について、なんと「専門家との共著でもOK」と

『エトセトラ・ジャパン』京都で開催の「国際昆虫会議ICE 2024」は玉川大学のあの教授がトップ 悠仁さま最高のプレゼンを準備中?

1件のコメント

  • 東大ズル入学は皇族に対する”特別扱い”ではなくれっきとした犯罪そのものである。
    国民主権の民主国家に於いてこんな犯罪がまかり通れば国家の最重要制度である教育制度は崩壊する。
    無知丸出しの皇族一家を誰も諫められないとは全く情けなく、国家の恥そのものでないか。
    皇室の基本方針「国民と苦楽を共にする」は何処に行ってしまったのか?
    このことは皇室制度の崩壊という重大な結果を招くことになる。

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