赤坂東邸北側に7億円もする秋篠宮家のプレハブ棟が 第251号・252号建物の謎

NEWSポストセブンによる昨年8月下旬の 『佳子さまの「ひとり暮らし」、建設費用11億円の豪邸とは別に「赤坂御用地東地区周辺整備工事」の名目で約5億円の追加工事』という記事。東地区とは、まさに秋篠宮邸や旧ご仮寓所があるあたりである。
この話は嘘ではなく、それどころか今年になってもっと経費が加わり、すでに7億円を突破したことが宮内庁による歳出概算要求書からわかった。
◆春の園遊会の動画でとんでもない事実が発覚
宮邸の完成でご一家の仮住まい期間が終われば、職員の事務スペースや収蔵庫などとして使われる予定だった旧ご仮寓所。筆者はそれが医療施設の機能を持つ「ゴカグーショ病院」だと疑ってきたが、トップシークレットの建物に職員が頻繁に出入りするわけもなく、彼らはどこかに追い出されるだろうと予想していた。
そんななか、テレ東BIZさんが春の園遊会の映像を紹する動画の冒頭で、「赤坂東邸の共用付属棟が完全に取り壊され、そこに秋篠宮家専用の倉庫と職員棟が建てられた」と説明してくれた。「ゴカグーショ病院」疑惑は、グレーからますます黒に近づいてきた気がする。

詳しくは、こちらの動画の1分6秒目あたりからご覧いただきたい。
新しく建てられたのは倉庫棟、事務棟、車庫棟、ゴミ集積所だが、プライバシーを考えると倉庫棟と事務棟は同じ建物ではないだろう。Google Earthで確認したところ、こんな写真が得られた。

◆調べたきっかけは「京都御所50号・51号建物」
皇室費に関する『 歳出概算要求書』の「施設整備費」には情報が満載だが、筆者は令和6年度のものにある「京都御所第50号・51号建物」という表記が気になってしまった。
その工事は、天皇家の約6万点もの典籍・文書等蔵書を収めた京都御所の御文庫を、7,900万円ほどの予算で2年かけて整備するとのこと。書庫、文庫、倉庫などを彼らが「第●●号建物」と呼ぶことを知った。

◆歳出概算要求書の金額に驚く
同じ令和6年度 歳出概算要求書の21ページから始まる「016 皇居等施設整備費」。その施設整備費の項目に、非常に大きな数字が記載されていた。

「赤坂御用地東地区周辺整備」として本年度は4,730万円とあるが、(カッコ)で示された令和5年度は、なんと5億1,576万円もの額を要求していた。これが昨年8月にNEWSポストセブンが放った「追加で5億円の周辺整備工事」という件であろう。
少し上にスクロールして戻ると、庁費「雑役務費」にも関連した記載が続々と見つかった。

赤坂東邸屋外通路屋根新設に3,200万円。倉庫解体に936万円。そしていかにも怪しいのが「第251号」と呼ばれる建物であった。その改修には9,212万円。NEWSポストセブンは5億円追加工事と表現していたが、どんどん加算されていることがわかる。
◆プレハブなのに高額の設計費を計上
さらには、988万円というとんでもない額の「設計費」が計上されていた。プレハブとは、規格に従って現場で組み立てるだけの簡易な工法のこと。こんなだから、X(Twitter)や掲示板で「秋篠宮家は会計監査が必要」という声が続出するのだ。

◆それぞれのお引っ越し代
ちなみに「事務棟」のお引っ越し代は、令和5年・6年を合わせて316万円ほどとなっている。

一方、『令和4年度 歳出概算要求書』には赤坂御用地第252号建物という記載が見つかった。備品等移納経費に483万円とあるので、ひょっとしたらプレハブ棟のもう片方、つまり倉庫棟が「第252号」と呼ばれているのかもしれない。

千円以下切り捨てでここまでの額を計算すると、計7億1,441万円にもなる。NEWSポストセブンの昨年夏の記事から、あっという間に1.4倍に膨れ上がってしまったようだ。
そういえば、秋篠宮邸改修・増築工事を国民に説明するにあたって、前皇嗣職太夫の加地隆治氏と西村宮内庁長官の “報連相” に関する意見が一致せず、ギクシャクとしてしまったことがあった。このプレハブ棟への言及はなかったと思うが、こちらもいずれ、「グズグズしてタイミングを逃してしまった」という釈明とともに説明していただけるのであろうか。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
※ お詫び:当初の記事では、この後に「赤坂東邸の本邸まで取り壊された。宮内庁の昨年6月の声明は嘘だった」といった記述をしてしまいましたが、それは誤認でした。申し訳ございませんでした。スマートフォンからGoogle Mapを見て、東邸本邸のすぐ北にある建物の屋根を「更地になり、ここに建設され本邸は駐車場になってしまった」と勘違いしたことが発端でした。ご指摘をくださったX(Twitter)のフォロワーさまにも心から感謝申し上げます。
画像および参考:
・『YouTube』テレ東BIZ ― 北大路欣也さんが感心する「愛子さまの15年間」たくさんの縁に結ばれ…初めての園遊会【皇室ちょっといい話】(145)(2024年4月24日)
・『NEWSポストセブン』佳子さまの「ひとり暮らし」、建設費用11億円の豪邸とは別に「周辺整備」の名目で約5億円の追加工事
・『Google Earth』赤坂東邸
・『宮内庁』PDF令和4年度歳出概算要求書
・『宮内庁』PDF令和5年度歳出概算要求書
・『宮内庁』PDF令和6年度歳出概算要求書