「東大・京大の推薦突破には平均評定値4.8~4.9が必要ですよ?」 あるお母様から寄せられた進学情報
秋篠宮家の長男・悠仁さまが、東京大学あるいは京都大学を狙っていらっしゃると噂されていることについて、皆様から予想以上に多くのご意見が寄せられている。
このたびご紹介するのは、お子様がこの春に一流大学にめでたく進学された首都圏在住のじょあんさんというお母様。お子様の同級生が話題の京大の特色入試で合格されたとのことで、さっそくインタビューさせていただいた。
―― じょあんさん、よろしくお願いいたします。まずは簡単にご自身やお子様について、そして、ご連絡をくださった理由などを教えていただけますか?
じょあんさん: 私は年代的には秋篠宮殿下と同じぐらいです。浩宮さま、礼宮さまと呼ばれていらっしゃったご兄弟の様子は、昭和のころからリアルタイムで知っており、ずっと今上陛下を応援してまいりました。
我が子が今年の春に大学に入りましたが、お友達のひとりが特色入試で京都大学に合格しました。世間では今、「悠仁さまが東大か京大を狙っていらっしゃる。わざわざ悠仁さまのために推薦枠が設けられたのでは」という声があるようですが、私はそれは違うと思っているんです。
そのお子さんがどのような成績だったのか、保護者会や進路関係の三者面談、進路指導部の先生のお話なども含め、お話させて頂きたいと思います。
―― ありがとうございます。お子様が卒業された高校は、公立の屈指の進学校として有名ですね。
じょあんさん: はい。かなりの人数が国立大学に進みます。推薦で進学した生徒も何人か知っています。近年は全国の国立大学の9割以上が、多様な人材を求めて推薦枠を設けているんですよ。
―― それは熾烈な争いになると思いますが、平均評定値がどれくらいで国立の学校推薦の対象になるんでしょうか。
じょあんさん: 最低でも4.2~4.3以上です。高1からの成績がオール4では届かないんです。キビシイですよ。しかもこの平均評定値は3年間の成績で計算されますから、1年生の時からの地道な積み上げが必要で、入学直後から競争が始まるわけです。
―― 超進学校では、多くの生徒さんがそれくらいの成績なのでは…。そんな中で校内選考を通過する決め手とは…?
じょあんさん: 私が知る限り、皆さん英検の準一級以上を取っていますね。あ、平均評定値が4.2~4.3以上というのは、体育や芸術などの実技科目も含めてです。さらに文系理系問わず、共通テストで英数国理社の平均点が8割以上と予想される、そんな生徒に絞られるようです。それから、IELTSをはじめとした、数種類の英語検定試験のスコアも認められると聞きました。
―― 東大や京大は、さらに選考基準が厳しいわけですよね。
じょあんさん: はい。たとえば大学側が推薦入試の応募基準の平均評定値を4.2以上と示していたとしても、それでは通用しないでしょう。進路指導の先生からは「東大京大だと、英数国理社の平均評定値にして4.8~4.9の戦いになる。共通テストなら9割得点が目安になる」というお話がありました。
実際に我が子の周囲でも、国立の最難関レベルや医学部を志望する同級生は、各種の模擬試験で9割を超える得点を挙げていたようです。
―― すごいですね、共通テストの模試で9割ですか!
じょあんさん: 本当に優秀な生徒さんて、マルチタスクなんですよ。勉強だけやっているようには見えないのに、実際にテストを受けるとすごい点を取るわけです。
―― 推薦枠にはそんな天才、秀才だらけが集まる。そこから頭ひとつ抜きんでるには、強力なアピールポイントが必要ですね。
じょあんさん: はい。たとえば「受賞歴」は大きなアピールポイントになります。物理オリンピックや数学オリンピックなどに出場した、日本大会の先にある世界大会に出場した、何かを受賞したなどが大きなアピールになります。あとは英語のディベート大会、研究論文のプレゼンなどでしょうか。それから学校での課外活動や部活なども皆さんアピールしますよ。
―― 実際に京大の特色入試に合格された生徒さんについて、お話いただけますか?
じょあんさん: はい。どの学部かは申し上げられませんが、その制度で合格しました。高校での成績は校内トップではないけれど、上位グループ。運動部の部長と文化部の副部長を兼部で務めていて、委員会活動も積極的で2つ兼任していた時期がありました。高3の9月まで文化祭では、クラスをまとめる責任者として頑張った…こんな感じのお子さんです。
―― なるほど、リーダーシップや周囲からの信頼の厚さなども大事なんですね。
じょあんさん: ただ、東大の推薦・京大の特色にチャレンジしようという生徒さんは、皆さん基本的にそれぐらいは頑張っているようです。そうなると、校内での活躍だけではちょっと「弱い」かなと。そこで書類審査でアピールできるよう、自発的に課題や研究などに取り組むそうです。
―― どんな内容でしょうか、興味があります。
じょあんさん: 提出書類を作成した本人も先生も内容を公表しませんから、私も我が子もその点についてはわかりません。
―― ところで、推薦されれば私立ならまず合格決定でしょうが、国立だと…?
じょあんさん: 国立大の推薦、イコール100%合格ではありません。油断大敵、非常に厳しいものです。とにかく進学校といわれる高校に入学し、かつハイレベルな校内選考を通過しなければなりません。
京大の特色入試についても、学校推薦型と違いはありますが、書類選考の後に面接や小論文などの他、共通テストの受験があります。募集人員はきわめて少なく、合格基準に達しない子を合格させてまで定員数を埋めることはしません。
―― さすがに厳しいですね。推薦で落ちるくらいなら、最初から一般受験を選んでいた方がよかったのかも…。
じょあんさん: 実際にもう1人、とても優秀なのに京都の特色入試で不合格だった生徒さんを知っています。ただ推薦入試と一般入試は両方出願できますから、そのお子さんも結局は一般入試の方で合格しましたよ。推薦入試はXでも一般入試で〇ということはあるのです。
―― じょあんさんは、お子様の難関大学受験をどんな風に支えられたのですか?
じょあんさん: 我が子の受験では、私も1~2年にわたり情報収集やそのフォローなどに追われ、インターネットで調べなければならないことが大量にありました。大学入試も、私たち親の世代とはずいぶん変わってきていると感じましたね。
国立大は1校しか受験できませんから、志望校選択も慎重になりますし、共通テストの出来によっては、直前に志望校を下げなければならないこともあり得ます。
―― 悠仁さまについては、国民から「皇族特権でどの大学だって合格するだろう」という声も聞かれますが…。
じょあんさん: 大学は、たとえ皇族であっても容赦はしないと私は信じています。「皇族だからどうにかしてもらえるだろう」などと甘く考えてもらっては困る。超難関国立大の推薦入試を舐めないで頂きたいという気持ちはありますね。
―― 大学って、本人がそこで学びたいと強く望み、実力的に見合っていることが前提ですしね。
じょあんさん:それにしても、ご夫妻は進路指導部のご助言などを聞かれたことがあるんでしょうか。真剣に情報集めをされたことがあるんでしょうか。お子さまのためにも本当の学力や状況を冷静に、客観的に判断し、親として最適な進路を模索し、正しく示してあげて欲しいと思います。
―― 秋篠宮さまご夫妻も、たまには「受験生の親」としてヤキモキされ、国民の気持ちを理解して下さるといいですね。
じょあんさん: はい。子供たちは日々、自分の今後の人生のために一生懸命頑張って勉強してきて、そして18歳で受験に挑むのです。それでも残念な結果になり、悔し涙を流す子もいます。
我が子や周囲の子供たちの大変な努力を見てきた者として、そういう厳しい世界に、特権階級の人たちが土足で踏み込んでくるようなことだけはして欲しくないと思っています。
―― すべて実力で勝負されるのなら、何ら問題はないのですけれどね。
じょあんさん: 研究のテーマはトンボでは…という噂もありますね。論文も必ずご自分の力でとお願いしたいものです。何と言っても、作文コンクールで1回でも剽窃が発覚してしまったわけですから。
あ、論文をお書きになるなら、今すぐにでも実地調査や研究を始めておかないと間に合わないみたいですよ。
―― もう始まっているんでしょうか。そのあたりの情報、全く聞こえてきませんね。じょあんさん、本日は大変ためになるお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。
■特色入試の小論文テストは手強い
こちらは、京都大学が令和4年度の特色入試で行った「小論文テスト」の情報だ。論文の書き方を事前に練習しておくことは可能だが、どのようなテーマが出題されるかは当日になってみなければわからない。
これは手強い…。本人にさまざまな知識が備わっていなければ、手も足も出なさそうだ。
事前に小論文のテーマが流出することだけは許されない。後々、問題流出の事実が発覚し、報酬を受け取っていた学校関係者が逮捕されるような情けない事件が時おり報じられているが、まさか京都大学でそれはないだろう。
■まとめ
ひたすら胃が痛くなる日々が続く「受験生の母」。じょあんさんもお子様の実力を信じて見守り、しかしずっとハラハラしておられたことだろう。
悠仁さまはあと数ヶ月で2年生に進級される。だが、超進学校では「いよいよ勝負の学年」どころか、「勝負はとっくに始まっている」と考えるべきだという。悠仁さまも、かつてないほど真剣に勉学に励まなければならないようだ。
ただ、大学受験くらいは他の多くの生徒さんたちと同様に、正々堂々の一般受験で合格の喜びを経験されてみてはいかがであろうか。日々の努力と研鑽、忍耐や犠牲、そして手に汗握る受験当日の緊張を味わってみる ― それこそ国民と苦楽を共にする、滅多にない素晴らしい機会なのだから…。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参照:
・『京都大学』特色入試の過去問題 ― 令和4年度 試験問題「農学部 応用生命科学科」小論文試験