悠仁さま東京大学基金に100万円寄付して「人工衛星発信器を装着したウミガメの回遊経路調査」に参加とか?
東大など超難関国立大学への推薦入学を狙う理系の高校生が、喉から手が出るほど欲しいと言われている「日本学生科学賞」。複数の賞が準備されており、秋篠宮家の長男・悠仁さまも何らかの研究論文を提出するのではないかと噂されているが、そのテーマは一体何になるのだろう。
いよいよ日本学生科学賞の応募の締め切りまで、あと3ヶ月。候補に挙げるもよく探っていなかったものに、実はアオウミガメがある。
実は東京大学には、海洋生物の謎を解き明かそうとするプロジェクトを寄付金で支援してもらう「東京大学基金」というものがある。具体的にウミガメのプロジェクトを見てみたところ…。
【特典/寄付金3万円以上】
バイオロギング特性カレンダー、クリアファイル、ウミガメ研究記(シール付き)、クジラ研究ワークブック(シール付き)のセットをプレゼント。
【特典/寄付金10万円以上】
岩手県で行われているウミガメ・モニタリング用のウミガメの名付け親に。そのウミガメの写真も送ってくれる。名付けられたウミガメの行き先が判明した場合には、メールなどで知らせてくれる。
【特典/寄付金100万円以上】
様々なデータが収集できる、人工衛星発信器を装着したウミガメの名付け親に。その後、ウミガメが大海原を回遊する経路がホームページから随時公開される。
「東洋のガラパゴス」の異名をとるだけに、小笠原諸島には東大進学のチャンスを与えてくれそうな研究の題材が多いようだが、「人工衛星発信器を装着したウミガメの回遊経路を追ううちに、重要な何かを突き止めた!」などという悠仁さまの論文が発表されたら、おそらくは賞を獲りそう。ウミガメは地球温暖化の影響について大切な研究の題材である。
父島では「標識を付けて放流」とあるため、悠仁さまは人工ふ化で飼育したアオウミガメにタグをつけ、自分の手で放流したのあろう。ただし、環境省自然環境局が日本ウミガメ協議会の協力のもと作成したハンドブックによると、アオウミガメの赤ちゃんの放流会については「慎重に検討実施すべき」とある。
「本来、夜間に海に向かうアオウミガメの赤ちゃんを日中に放し、浜辺を歩かせますか。悠仁さまのための演出なら虐待ですよ」といったメールを下さった方もある。孵化したばかりの子ガメは、数日間のみフレンジーと呼ばれる非常に元気な状態で、海に向かって思い切り泳げるようになっている。放流会では、そうした時間を無駄にしているというのだ。
そして毎年夏から秋にかけ、アオウミガメは岩手県の沿岸に来遊する。ここからが、岩手県沿岸部の大槌町に「大気海洋研究所 大槌沿岸センター」という大きな施設を持つ東京大学の、バイオロギング支援プロジェクトになるのかもしれない。
ちなみに、2008年に屋久島で生まれたウミガメが2018年に岩手県大槌町の沿岸部で発見された際には、甲羅の長さが60㎝にもなっていたそう。それでもまだ子ガメなのだという。ウミガメの一生についてはとても長い年月にわたる研究が必要になるようだ。
ところで、最近の小笠原諸島で力を入れているのは「海洋ゴミ問題がウミガメに与える影響、マイクロプラスチックに付着する毒素などのモニタリング調査」である。
悠仁さまが黙々とそういった活動をなさっておられたなら、国民の受け止め方もまた違っていたと思うが、残念ながら超進学校に進まれたため、そんなお姿が報じられたら「それで受験勉強しているの?」と嫌味を言われるだけであろう。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
参考および画像:
・『環境省』環境省自然環境局 ― ウミガメの保護
・『NPO法人日本ウミガメ協議会』やめよう!子ガメの放流会
・『認定NPO法人エバーラステイング・ネイチャー』アオウミガメ
・『東京大学基金』検索「岩手県 小笠原」
・『東京大学大気海洋研究所』国際沿岸海洋研究センター(大槌沿岸センター)
・『YouTube』おおつち海の勉強室 ― 東京大学・海と希望の学校in三陸
・『産経新聞』秋篠宮さま、ビオトープ発表会ご臨席
・『テレ朝news』秋篠宮さまと眞子さま “身近な自然”コンクールに
・『日本生態系協会』全国学校・園庭ビオトープコンクール(寄付金)
・『東京大学基金』バイオロギング支援基金 ― 解き明かせ!海の生物の知られざる暮らし
・『東京大学基金』バイオロギング支援基金 ― みんなでウミガメの回遊を見守りましょう!
・『grape』『ウミガメ放流会』が子ガメの命を奪う?実態を描いた漫画に考えさせられる
・『ELNA』認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー ― ウミガメ放流会
・『WIRED』地球温暖化の影響で、アオウミガメは「ほぼすべてメス」になる:研究結果
・『ヤフーニュース』小笠原で4年前に放流のアオウミガメ 韓国・済州島で死骸で見つかる