『ジャパン・タイムズ』も『NHKワールド JAPAN』も! 海外には「女性天皇支持率ほぼ9割」と伝えられていた
日本の皇位継承問題は今後、さまざまな報道の影響も受けながら、国民の声はますますある方向に高まっていくことだろう。国民の意見が「真っ二つに割れている」のならまだしも、世論調査では8:2、9:1という数字が得られている。それなのに、ごく少数派というべきその2や1の人々が聞く耳を持とうとしないのだ。
この奇妙な状況について「海外の人たちはロクに関心を持っていない」と言う人もいるが、海外の一般人はそうであっても、王族、貴族、そして国賓を招いての晩餐会に呼ばれるような立場の方々は、しっかりと海外のロイヤルに関するニュースをチェックしておられるはずだ。例えば…。
海外の人々から最も長く支持されてきた日本の英字ニュースといえば、『ジャパン・タイムズ(The Japan Times)』が挙げられるのではないだろうか。日本の皇室の様子についても頻繁に記事を配信しており、このメディアに信頼をおく王族は大変多いと思う。
■世論調査で「87%が女性天皇を支持」と記事に
『ジャパン・タイムズ』は2021年5月1日付の記事で、共同通信が郵送で行った皇室に関するアンケート調査の結果を紹介。なんと、女性天皇容認派が87%にも上るという驚くべき内容だった。記事のタイトルこそ「約80%が支持」となっているが、それどころか実は9割近かったようだ。
『Kyodo News』によれば、調査は全国の 18 歳以上の 3,000 人を対象に行われ、4月19日までに1,907人が回答(有効回答数1,839)。回答率は61.3%だった。回答者の52%が女性天皇を「支持する」と答え、35%が「やや支持する」と回答。つまり計87%が女性天皇容認派だと伝え、そのポイントは前の回の85%より2ポイント増えたとしている。
さらに『ジャパン・タイムズ』は記事の中で、圧倒的多数の国民が男系男子による皇位継承のありかたを変えるよう望んでいるが、菅義偉首相(当時)、保守層の学者や議員などが、あくまでも男系男子にこだわっていると伝えていた。
■『NHKワールドJAPAN』は若者の意識についても
「皇室にも皇位継承の問題にも無関心」などと言われがちな日本の若者だが、そこに誤解があることを伝えたのは『NHK』だ。2019年9月、全国18歳以上の男女2,790人を対象に電話で皇室に関する意識調査を実施し、うち55%の1,539人から回答を得たという。
そのなかで「女性が天皇になるのを認めることに賛成か?」に対する回答は年齢別に報告され、なんと18~29歳の若い世代で「賛成」が90%にも上ることがわかった。
一方、女性天皇に反対する人が一番多かったのは70歳以上の層。それでもたったの16%どまりで、賛成の71%にはまるで及ばないようだ。
『NHKワールドJAPAN』は、グラフこそ省いたものの、海外の人向けにこの話題を英語の文章で伝えている。
■まとめ
大変多くの日本国民から慕われ、世界の王族からも絶大な支持と敬意を集めておられる令和の天皇皇后両陛下。その見事な帝王学をしっかりと学ばれながら成長された愛子さまを、次期天皇に期待する声はますます高まっている。
こうした結果に、「皇位継承順位第1位や2位の宮様たちはどうしちゃったの?」「日本の皇室で一体なにが起きているの?」と疑問に思う方は多いだろう。そういう時、ツイッターで“Prince Akishino”と検索し、国民の声を知ろうとする人はとても多いように思う。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
参考および画像:
・『INSIDER』Meet Princess Aiko, the only child of Japan’s emperor who can’t inherit his title because of her gender
・『Japan Times』 80% of Japanese support a reigning empress as pool of heirs shrinks
・『Kyodo News』80% supportive of reigning empress amid shrinking pool of heirs: poll
・『NHK WEB』平成から令和へ ― 新時代の幕開け「皇室に関する意識調査」
・『NHK WORLD-JAPAN』Imperial enthronement ceremony as it happened