ジャパンオープンテニス決勝戦 KYな名誉総裁・佳子さまが最悪のタイミングでご退場

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フリッツ選手、せっかくロイヤルに挨拶したくて近づいてきたのに、拍手しているのはオレンジ色の服を着た女性だけだ。VIP席は殆どが皇室関係者で、目線の先は退場する佳子さまだった。
フリッツ選手、せっかくロイヤルに挨拶したくて近づいてきたのに、拍手しているのはオレンジ色の服を着た女性だけだ。VIP席は殆どが皇室関係者で、目線の先は退場する佳子さまだった。

 

10月9日、いくつものメディアが秋篠宮家の次女・佳子さまについて、『ジャパンオープンテニス男子決勝戦をご観戦』とのニュースを大々的に流した。「公務は丁寧にこなしていく」宣言もあったはずだが、実際にどんな様子だったのか、ありのままをここにお伝えしたい。マスコミは絶対にとり上げないだろうが、筆者はどうしてもあることを見過ごすわけにはいかなかったのだ。



【この記事の内容】
■筆者も観戦していた
■いつの間にか佳子さまのお姿が…
■マッチポイントの手前から録画
■なぜそのタイミングで退場する!?
■表彰式の準備かと思いきや…
■これでは名誉総裁として箔付けにもならない
■ズバリ、名誉総裁を返上していただきたい
■テニス協会の名誉総裁を秋篠宮家はおそらく手放さない

■筆者も観戦していた

ジャパンオープンテニス選手権は1972年に初めて開催され、ATP(男子プロテニス協会/Association of Tennis Professionals)のツアーにおいてはアジアNo.1の大会だ。新型コロナのパンデミックを経て久しぶりの開催と聞き心が躍り、かつてのテニス仲間であった友人が抽選で見事にチケット(購入する権利)を当ててくれた。

9日の決勝戦の第1試合はダブルスで、第2試合のシングルスは、テイラー・フリッツ対フランシス・ティアフォーというアメリカ勢同士の優勝争い。第1試合が終了すると、会場に「このあとの流れ」についてアナウンスが流れた。秋篠宮家の佳子内親王のご来場、国旗、国歌についてだった。スマホを向けるなどはご遠慮くださいとかいうアナウンスがあったと思うが、選手を撮影するのはOK。南側からのサーブを撮るたびに佳子さんが写り込んだのには苦笑した。

ちなみに、筆者はこれまで国歌は心を込めきちんと歌ってきた。だが今回、佳子さまの方を向いてそれを歌うとわかり突然気が進まなくなった。実際は荻野目洋子さんの独唱だと知り、ほっとしたくらいだ。

 

■いつの間にか佳子さまのお姿が…

最高の観戦ポジションとなる南側VIP席。ここは、そもそもシートが上質なエリアだが、その最前列に設けられたグリーンのカバーの大きな貴賓席は、佳子さまのためのものだ。ずっとスマホをいじっていた筆者は、あるとき友人に「佳子さまがいつの間にか」と教えられた。

拍手や歓声に迎えられるわけでもなく、非常に静かなご入場だったのだろう。試合途中ではないためアナウンスや紹介があってもよさそうなものだが、それもなし。大きな布製の日の丸が登場し、南の方を向いて立てられて初めて、どの観客も「おお、佳子さまが」と気づいたようだった。

大きな日の丸が南の方を向いて立てられ、そこで佳子さまがすでにご入場されていたことを知る
大きな日の丸が南の方を向いて立てられ、そこで佳子さまがすでにご入場されていたことを知る

対照的に、国歌を歌う荻野目洋子さんが登場された際は、会場から割れんばかりの拍手が起きていた。

 

■マッチポイントの手前から録画

筆者はスマホを手に選手たちの写真や動画をたくさん撮影したが、テニスの試合で最も好きなのは、マッチポイントの手前~優勝の瞬間~その後のダイナミックな喜び方を録画することだ。

優勝を決め審判との握手を済ませたフリッツ選手は、腕を大きく広げて天を仰ぎ、貴賓席の方に向かって歩き出した。会場はその時まさにスタンディングオベーション状態。筆者もその姿をじっと録画し続けた。するとグリーンの貴賓席は「もぬけの殻」になっていた。佳子さまはすでに席を立っておられたのだ。

 

■なぜそのタイミングで退場する!?

上から順にフリッツ選手、グリーンの貴賓席と佳子さま、そして周辺の人々の様子をご覧いただきたい。背を向け立ち去る佳子さまの背中を見て、フリッツ選手はどう思っただろう。しかもVIPエリア一帯、背広を着た人々が佳子さまの方を向いて立っており(スタンディングオベーションではない)、斜め方向にお辞儀をしながらお見送りをしているではないか。

オレンジ色の服を着た女性、およそこのお1人だけがフリッツ選手に拍手を送っておられた
オレンジ色の服を着た女性、およそこのお1人だけがフリッツ選手に拍手を送っておられた。フリッツ選手も諦めて踵を返してしまっている。

 

頑張ったフリッツ選手に対し、このエリアの人々はなんと失礼なことをしているのだろう。ロイヤルへの敬意を込め、優勝の感動、喜び、感謝などを伝えたくて寄って来てくれただろうに…。あらゆる意味で水を差された気分、佳子さまにも失望したが、皇室関係者がこのエリアを陣取っていること自体にも失望した。

 

■表彰式の準備かと思いきや…

友人とは「トイレ休憩をはさんで表彰式だから、その準備かもしれない。コートに入れるようスニーカーに履き替える可能性もあるね」などと話していたが、そうではなかった。表彰式に佳子さまのお姿がなかったのだ。

かつて名誉総裁を務められた秋篠宮さまや眞子さまは、トロフィーやカップを授与するお手伝いなどもされていた記憶があるが、佳子さまはナシ。そもそも表彰式は貴賓席の方を向いて行われるが、そちらにもお姿がない。あのまま帰ってしまわれたのだ。

ちなみに試合は、タフなラリーが続いたものの2セットでフリッツ選手のストレート勝ち。予定よりずっと早く終わった。時間がもう押せ押せで、早く帰りたかったのでは?というのは、当てはまらないと思う。

表彰式はそちらの方を向いて行われるというのに…。緑の大きなシートが何とも虚しい
表彰式はそちらの方を向いて行われるというのに…。緑の大きなシートが何とも虚しい

表彰式でフリッツ選手は「日本という国が大好きで、ここで優勝できたことがとにかく嬉しい」と語っていた。涙すら浮かべているようにも見え、心から喜びに浸っている様子だった。名誉総裁なら、そんなフリッツ選手に大きな拍手を送るべきだったのではないのか。

ATPツアーの試合に出場するため、優勝するため選手がどれほどの練習を積んできているか、あのようなタイミングでのご退場が選手をいかに落胆させるか、佳子さまは理解できているだろうか。もしも誰かが「そろそろ出ましょうか」と佳子さまに声をかけていたのだとしたら、その方にも同じことを問いかけたい。

 

■これでは名誉総裁として箔付けにもならない

筆者の手元にある動画は約1分間。会場の割れんばかりの拍手と歓声の中心にいるのは常にフリッツ選手だが、ふと「もしもここにフリッツ選手が写っていなかったら…」と考えてみた。なんと、佳子さまがスタンディングオベーションの中で退場されたように見えるから面白い。

写真から、わざとフリッツ選手の姿を抜いてみた。すると「佳子さま、スタンディングオベーションのなかでご退場」といった光景にもなる
動画のスクリーンショットから、わざとフリッツ選手の姿を抜いてみると「佳子さま、スタンディングオベーションのなかでご退場」といった光景にもなる

箔付けに人気の皇族をお迎えし…、という名誉総裁の狙いや理念は理解できる。たとえば天皇陛下のご一家が大相撲を観戦されるにあたり、お迎えやお見送りをする際の会場の割れんばかりの拍手、国民と大相撲と皇室の見事な一体感はとても感動的だ。視聴率も大きく上がると聞く。だが9日の佳子さまは、そういった貢献をなさったのだろうか。



 

■ズバリ、名誉総裁を返上していただきたい

(理由その1:テニスへの関心が薄そう)

佳子さまは、テニスに本当に強い関心をお持ちだろうか。そして、ポイントやルールをご存じだろうか。隣の男性(おそらくテニス協会の方)が何度も教えておられる様子を目にしたが、非常にスピーディーに展開していくスポーツなだけに、基本的にルールやポイントのシステムを頭に詰め込んで観戦に臨むべきだろう。

 

(理由その2:その道で大きく貢献があった人々を)

名誉総裁が佳子さまでなければならない理由などない。テニス界には人生をテニスに捧げ、人気を盛り上げ、若手の育成、大会の規模拡大に尽力してきた人たちが大勢いらっしゃる。名誉総裁という肩書きが今後もどうしても必要なら、「殿堂入り」のような感覚で、そういった方たちに順番で務めていただけば良いと思うが…。

 

(理由その3:ムードの悪さ)

貴賓席が設けられたVIPエリアは、観戦においても最高のポジション。かつ、そこは選手に拍手が直に伝わるエリアだ。準決勝までと9日の第1試合(ダブルス決勝)までは、そこは楽天の関係者やテニス協会の偉い方々が大勢座っておられたと思う。

だが、佳子さまがいらっしゃるとなると状況は異なる。そのエリアの本当に多くの席が、表情が堅苦しい拍手どころではない人々、つまり宮内庁、皇宮警察の職員、警視庁からのSPなどに占領されてしまうのだ。

佳子さまの観戦でどれほどの人が動員されるのか、会場の南方向を捉えた写真からビフォー・アフターを比べてみていただきたい。“UPCOMING MATCH”とある通り、上は試合直前のもの。下は表彰式のときだが、ご一行の退場ですっかり寂しくなってしまっている。

南方向を捉えた写真2枚を比較 せっかくの表彰式も「もぬけの殻」状態に
南方向を捉えた写真からVIPエリアを拡大して比較 下は表彰式のとき。まるで「もぬけの殻」状態だ

 

(理由その4:すべてが佳子さま中心になる)

この写真、せっかくヒーローのフリッツ選手が近づいてきてくれているのに、VIP席の人々は彼を見ていない。揃いもそろって右を向き、退場される佳子さまに向かって挨拶をする直前であることが、お分かりいただけるだろうか。だからこそ佳子さまはもっと慎重に動くべき。あと30秒でよいから、その場にいて選手たちを大きな拍手で労っていただきたかったと思う。

フリッツ選手、せっかくロイヤルに挨拶したくて近づいてきたのに…どっち向いているんだVIPの皆さん!
フリッツ選手、せっかくロイヤルに挨拶したくて近づいてきたのに…。どっち向いているんだVIPの皆さん!

佳子さまがスポーツ競技やコンサートなどにお出ましになるということは、多くの職員を税金で動かし、そのご一行で最高の座席をたっぷりと占めてしまうことになる。彼らの責務や関心は佳子さまの安全を守ることであり、テニスでも優勝した選手でもないだろう。

本当にこのような状況でよいものか、国民やテニスファンに喜ばれるのか、佳子さまや宮内庁、そして日本テニス協会にはじっくりと考えていただきたいものだ。

 

■テニス協会の名誉総裁はなぜ秋篠宮家なのか

公益財団法人・日本テニス協会の初代名誉総裁は、父親の秋篠宮さま(1992年就任)だ。そして2015年に長女の眞子さまに引き継がれ、続いて佳子さまへと移った。弊ブログのいつものカラーとして、最後にここに触れないわけにはいかない。Twitterのユーザーさんから面白い情報を教わったのだ。

Wikipediaを紐解くと、確かにそのことが詳しく記されていた。秋篠宮さまが名誉総裁に就任中の2011年、日本テニス協会の会長に就任された畔柳 信雄(くろやなぎのぶお)氏(80歳)は、東京大学で学び、三菱UFJフィナンシャル・グループの社長にまで上り詰めた人物だそうだ。

小室圭さんが三菱東京UFJ銀行(現在は三菱UFJ銀行) に就職したこと、その後、同行の在米系列銀行MUFGユニオンバンクが支援企業に名を連ねるフォーダム大学ロースクールに進んだこと、さらに悠仁さまが今年の春に入学したのが畔柳氏の母校でもある筑波大附属高校であること、どれもこれも「関係アリすぎ」というほかない。この協会の名誉総裁職を秋篠宮家が手放すことは、おそらくあり得ないようにも思う。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参照
『Tennis Magazine』眞子さまご結婚のため日本テニス協会名誉総裁を退任、佳子さまが引き継ぐ

『Wikipedia』畔柳信雄

『公益財団法人・日本テニス協会』役員名簿

小室眞子さん・圭さん夫妻の話題ほかにもいっぱい!