東京藝大の財政難など知らんぷり? 悠仁さまの進学で特定の国立大学法人にだけ寄付することの卑劣さ
まいどなニュースさんの、『東京藝大が練習ピアノ撤去 「本当にやばいかもしれない…」学生に動揺広がる 学費、学食値上げしても予算不足』という記事に驚いてしまった。
一方、東京大学については「長男・悠仁さまの進学を視野に入れ、秋篠宮家が驚くような寄付をしたらしい。東大はずっと安泰だろう」などと噂されている。東京藝大のように財政面で困っている国立大学は全国に多数ある。何とも不公平な状況に陥っていると言えるのではないだろうか。
1887年に東京音楽学校として設立され、山田耕筰さん、瀧廉太郎さん、團伊玖磨さん、坂本龍一さん、葉加瀬太郎さん、フジコ・ヘミングさんらを輩出した音大界のトップブランドである東京藝大。ところが予算不足をなんとか解消するため、調律費も高いことから、なんと練習用のピアノを売却しなければならない状況だという。
■学費を20%ほど引き上げ、学食のメニューを値上げするも…
2004年4月、全国87校の国立大学は国立大学法人(独立行政法人)と化した。民間法人のように営利を追求するわけでもないが、運営費交付金が削減され、若手研究者の育成にお金が回らなくなり、運営に苦しんでいる大学は多い。「節電」に徹底しているという話もよく聞く。
学費を20%ほど引き上げ、学食のメニューを値上げし、どの大学も財政確保に必死になっているが、とにかく国からの助成金は減る一方だ。トップブランドであった東京藝大の音楽学部器楽科弦楽専攻は、空調の不備でホールでは毛布とカイロを使用(現在工事中)。図書館予算も大幅に減らされ、書籍、輸入楽譜、電子資料、外国雑誌、洋書などがなかなか購入できないという。
■皇族が入学すれば大学はどんどんキレイに?
法人化された国立大学にとって、今や頼みの綱は民間企業、業界団体、そして富裕層からの「寄付金」だ。成功を収めているOB、在校生や卒業生のリッチな両親は神様だろう。秋篠宮家の寄付金大盤振る舞いに関しては1年ほど前、週刊女性PRIMEが『悠仁さま「進学先を巡る内情」と、佳子さま進学時に「新学科」が創設された“不可解な過去”』という記事で触れている。
悠仁さまが幼稚園から中学まで通われたお茶の水女子大附属、そして小室圭さんが大学院のビジネスマン向け夜間コースに通った一橋大学も気になる。なぜか、そろいもそろって国立大学法人だ。
■潤っているか否かをチェック。このウェブサイトも役立つ
官公庁、公的機関、国立大学法人などの入札情報や応札・落札情報を収集し、提供している『NJSS(エヌジェス)』というウェブサイト(無料お試し期間は8日間)がある。各大学の状況が、かなり前まで把握できるので面白い。寄付金で財政面が潤うと施設や設備がきれいになる、これはいつの時代も同じだ。
秋篠宮家の身内が関わったせいなのか、上記のいずれの大学も東京藝大のような困った状況にはない。むしろさまざまな施設が立派になっていく様子がわかる。
■まとめ
法人化されて以来、どの国立大学も頼りになるのは寄付金だけという状況では、資産家の子息令嬢を欲しがるのも無理はない。さらに、「お金をいくら積んででも、わが子をトップブランドの大学に入れたい」という親も大勢いる。互いのニーズはぴったり合致するのだ。
ちなみに、悠仁さまの2年後のご入学が噂される東京大学では、ズバリ農学部第1号館の改修工事が順調に進められているそうだ。紀子さまは関係者を相手に、シャカリキになって「わが子の入学を熱望する資産家の親」を演じたのかもしれない。
だが、皇族は国民の血税でもある「国庫」から支出される皇室費で生計を立てているはずだ。金箔だ大理石だと過剰な贅沢を要求し、宮邸の改修に44億円もかけさせることも驚きだが、わが子を入学させたい特定の大学に高額の寄付を行ったというのが本当なら、皇族の倫理観として「一体どうなっているの?」と呆れるばかりだ。
繰り返しになるが、東京藝大のような状況にある国立大学はとても多いという。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
参考および画像:
『Yahoo!ニュース』女性自身 ― 秋篠宮ご夫妻 英チャールズ3世の戴冠式にご出席決定 宮内庁では愛子さま推す声も…
『週刊女性PRIME』悠仁さま「進学先を巡る内情」と、佳子さま進学時に「新学科」が創設された“不可解な過去
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