国際昆虫学会議ICE2024で清拓哉氏の指と指の間から見えた「大きな嘘」 論文の信用度ゼロに近づく
『赤坂御用地のトンボ相』論文について、誤記、誤認、そして画像の捏造が疑われる点などを次々と暴いていった神奈川県在住のHさん。そのHさんが、またしても鋭い発見をしてくださった。
同論文の責任著者である清拓哉氏は、先の国際昆虫学会議ICE2024で映像デビューを果たしておられたが、なんと大きな嘘をついていた(もちろん誰かに命じられてのことだろう)ことがわかった。あの論文は、最初から嘘まみれで信用に値しないものだった…?
◆悠仁さまからの贈り物を披露した清氏
問題のニュース映像はTBSが報じたもので、今月上旬には『秋篠宮家の長男・悠仁さまが18歳の誕生日 専門家も驚く“トンボの研究” 39年ぶり成年の男性皇族に』というタイトルとともに、YouTubeにもアップされていた。
まずは、こちらの動画を数秒間ご覧いただきたい。清氏は悠仁さまからの贈り物だとして、トンボの抜け殻(羽化殻)が入った乳白色のパーツケースを嬉しそうに披露する。
「こちらが親王殿下ご採取のトンボの抜け殻ですね。貴重なものばかりと思っていただければ」などと話しながら、蓋を開いて中身を見せる清氏。Hさんが注目したのは、ケースの蓋にサインペンで書かれた「大池 6月上旬」などという文字だった。
なんという雑さ。羽化殻の採集年月日を明確に記録できない研究者が、よく国立科学博物館から学術論文を出せたものだ。
「あの論文のトンボ写真のうち、2022年6月に撮影されたのはなぜか学校に行っているはずの平日のものばかりです。日付を明確にするとまずい事情でもあるんでしょうかね」とHさん。確かにあの論文には、目撃した日時や場所の記憶すらあいまいなトンボが複数登場する。
Hさんは続いて、右端のセルに『大池 2022.7.2』と書いてあることに気付いた。
「その日は土曜日です。この羽化殻は、おそらく論文の写真No.53、タイワンウチワヤンマのものでしょう」とHさん。ただ、実はその数字こそが大きな問題をはらんでいた。
◆喋るほどに辻褄が合わなくなる?
清氏は問題のニュース映像で、悠仁さまからパソコンを使ったプレゼンを受けた時のことを思い出しながら、「面食らってしまった」「非常にデータの質・量ともに優れている」「十分論文を書くのに足りる」などと、とことん悠仁さまを絶賛してみせた。だが…。
― 初めてお会いしたときに、悠仁さまからその羽化殻のケースを贈られた -
時事通信の2024年9月の記事『昆虫への関心、幼少期から 論文共同執筆、国際会議も参加―悠仁さま』には、「執筆を指導した科博の清拓哉研究主幹(44)は22年4月、初めて会った悠仁さまからパソコンでトンボの写真を見せられた」とある。2022年4月にお会いした悠仁さまから、なぜ3ヶ月後に採集された羽化殻が贈られたのだろう。
「初めてお会いするトンボの専門家に、悠仁さまは感謝の気持ちを添えて貴重なヤゴ殻を贈った」とは、確かに素敵な話である。もしや国際昆虫学会議ICE2024で清氏がTBSのインタビューを受けるとわかり、誰かが急遽ソレを用意し、清氏に「カメラの前でこんな風に話してほしい」と言って渡したということはないだろうか。
◆悠仁さまは中学生で調査研究のノウハウを学んでいた
人によっては「悠仁さまはその時まだ高校1年生なんだし、そんな緻密な記録をとれだなんて厳しいことを言わなくても」とおっしゃるかもしれない。だがその夏はトンボ相調査のまっ最中である。そして悠仁さまは、実はもっと前から調査研究のノウハウをちゃんと学んでおられた。
FNNプライムオンラインの、2022年3月の記事『「開・啓・拓の思い出」 悠仁さま きょう中学校卒業式~』によると、悠仁さまの卒業文集にはこんな一文がある。
(3年生の)二学期には、一年生のときから探究してきた自主研究をまとめ、自分の興味を深めることができました。これらの経験は、これから歩む自らの道を拓くことに繋がっていくように思います。
お茶の水女子大附属中学の理科の先生は、生徒たちに調査や記録には正確さが何より求められるということを、しっかりと教えておられたはずだ。写真は高画質で何枚も撮影し、鮮明な1枚を選ぶ。撮影のデータも詳しく記載する、と。
◆まとめ:理解できないトンボ写真の「撮影者の名は記載なし」
あの『赤坂御用地のトンボ相』論文に清氏は実際どれほど関わったのか、筆者にはどうしても理解できないことがある。
それは、トンボの画像に撮影者の名がまったく記載されていないことだ。哺乳動物、植物、魚、鳥など『J-stage』で読める学術論文を片っ端から読んでみたが、写真にはイニシャルや略記であっても必ず撮影者がわかるようになっているのだ。
たとえば2005年に国立科博専報に掲載された『赤坂御用地のトンボ類/斎藤洋一・大和田守・加藤俊一(2005年)』でも、調査員全員をイニシャルにして画像に添えてある。清氏が監修していながら、あのトンボ論文に撮影者の名がないのは一体なぜなのか。
「お二人が初めてお会いした日」とこの度の「ヤゴ殻入りケース」。まさかこの2つがクロスし、あの論文の信用度を根本から崩してしまうとは、まさに天網恢恢疎にして漏らさず。邪なことは、ひょんな事からバレるようにできているのだろう。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『YouTube』2:00 / 3:15 秋篠宮家の長男・悠仁さまが18歳の誕生日 専門家も驚く“トンボの研究” 39年ぶり成年の男性皇族に|TBS NEWS DIG
・『FNNプライムオンライン』「開・啓・拓の思い出」 悠仁さま きょう中学校卒業式 文集に作文を寄せられる(全文)2022年3月17日
・『国立科博専報』赤坂御用地のトンボ類(2005年)
・『エトセトラ・ジャパン』悠仁さま8月26日「国際昆虫学会議 ICE 2024 KYOTO」ポスター発表にエントリー 皇居調査の参加でヤゴ入手がバレるかも!
本当に雑としか言いようがありませんが、清さんは敢えて
どなたか見つけて下さい
の願いも込めてこんなケースを出してきたのでしょうか。
立派な研究者がこんなカタカタに取り込まれてしまって、どう足掻いても逃げようがないのはお気の毒ですが。
息子の将来をかけた研究材料でもある”ヤゴ”をニコニコしながら
「食べた」と話題にする父親。
あの映像を見た時に
父親がいつもになく研究者さんと談笑していて、珍しいな、と思っていたら、お得意の雑食の話だったと知って思いっきり引きました。続く言葉も有りませんでした。
研究者の方もヤゴだのカメムシだのを食べたなんて話が出るとは思わなかったでしょうね。