Wikipediaの「栂/ツガ」から削除された磔の木・咎人の文字 「秋篠宮文仁親王のお印」までも消される
「加冠の儀」、伊勢神宮参拝、そして高校時代の親友たちが登場する「バンキシャ!」。成年式以来、このところずっと悠仁さまの話題ばかりが続いていたが、実はある読者さまから何日も前に大切な情報を頂戴していたので、今回そちらを紹介させていただきたいと思う。
◆Wikipediaに変化が…!
メールを下さったのは、時々ブログにコメントも寄せて下さる「よつば」さん。まずはその内容を、ほぼ原文のまま紹介させていただきたいと思う。
ウィキペディアで「栂(つが)」を検索したら、罪人の磔に使われていたという記述がなくなっていました。
以前はあったはずです。この1、2年くらいの間に編集削除されたのではないでしょうか。以前の画面を保存している訳もないので、証拠を示せなくて悔しいです。
これも秋篠宮関連の対策か何かでしょうか。酷いと思います。
◆現在のページと編集履歴
さっそくWikipedia で『ツガ』のページを確認してみた。一番上の概要欄に、以前そういった説明があったことは筆者も目にしていたが、現在そのあたりは消えているようだ。

そこで、このWikipediaのページの編集履歴を確認してみると…。

2024年11月4日に “佐木倫子” さんという方の弁が紹介されている。
「トガは咎から来たの根拠となる出典が未記載であり古来から磔の木とされたの古来の根拠となる出典も未記載なため記述に正確さがない。また秋篠宮文仁親王の名前を入れる必要性がない」と書かれていた。
◆ウェブ魚拓で確認
「古来から磔の木とされた」という文章に、もしも秋篠宮さまの名前を絡めていたとしたら、それは確かに失礼な話である。実際にはどんな風に書かれていたのか、ウェブ魚拓で確認してみた。
2023年7月11日=まだ「咎人」の記載あり
https://web.archive.org/web/20230711083253/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%AC

「咎人を磔にする際に用いられた」と「秋篠宮文仁親王のお印」の記載はかなり離れており、あまり問題は感じなかったが、次の魚拓が撮られた2024年6月13日には、「磔」も「咎人」も「秋篠宮文仁親王のお印」のいずれも消されていた。
◆根拠となる文献は複数あるようだ
栂の別名は「トガ」。その木は罪人を磔にしてきた歴史があり、「咎人(とがにん)」という言葉もある。ところが、Wikipediaの「ツガ」のページから問題の部分を削除した方、擁護した方は、そういった事実を示す文献など出典が書かれていないため、根拠ナシと判断したもようだ。
そこで、弘前市立弘前図書館さんのウェブサイト『おくゆかしき津軽の古典籍』を紹介させていただきたい。「通史編3(近世2)(恩を仇で返し殺害・盗み)」というページに実にわかりやすい説明があったのだが、おぞましい光景を想像し、なんとも気分が悪くなってしまった。

皇族がお生まれになると、高名な学者さんたちが豊かな知識と知恵を寄せ、それによりお名前、ご称号、お印などが決められていくという。
特に、お印となる植物は外見的な印象も大事だが、別名、花言葉や意味、古くからの言い伝え、人間生活とのかかわりなども無視できないはず。それらを総合した上で決まるものだと筆者は思っていたが、違うのだろうか。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
画像および参考:
・『Wikipedia』ツガ
・『Wikipedia』「ツガ」の変更履歴
・『弘前市立弘前図書館/おくゆかしき津軽の古典籍』恩を仇で返し殺害・盗み
・『Wayback Machine』https://ja.wikipedia.org/wiki/ツガ
https://web.archive.org/web/20230711083253/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%AC (咎人の記載あり)
https://web.archive.org/web/20240613182040/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%AC(削除済)