トンボ論文の証拠満載な調査ポイント「菖蒲池八つ橋と水生植物」あっけなく改修工事へ 令和8年まで誰も近づけず?

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日刊ゲンダイによる『悠仁さまの進路に異変 世間の反応が厳しく…東大推薦入試に宮内庁と紀子さまが慎重姿勢【秋篠宮家の学校選び】』という記事には、とにかく失望した。

1点目は「 “目に見える” 武器」とトンボ論文が称賛されていること。調査の最重要ポイントであった池に大がかりな工事がまさに始まり、何もかも「目に見えなくなってしまう」が、それでもあの論文を称賛するべきなのか。そして2点目は、筑波大学に入ってから苦労しないだけの学力が悠仁さまにおありなのかということだ。

今回はその1点目について、ある情報を元に書いてみたいと思う。



 

記事は結局、筑波大学の「自己推薦型」の入試なら大丈夫だろうといった論調で、最後の一文にはこうある。

悠仁さまは長年かけて自ら調査したトンボ論文という目に見える強い武器を持っていて合格の確率もきわめて高い。これなら世間も納得する

またしても「トンボ論文が推薦合格の武器」と。タイトルで国民の興味を引き、ぐんぐん読ませて最後にトンボ論文を絶賛しておくという手なのか。

 

◆何ら証拠を見せてもらえない学術論文

その学術論文のどこが、“目に見える” というのだろう。何しろ、標本化されたトンボもオリジナルの画像も、観察ノートもいっさい公開なし。おまけに、調査研究の証拠が多々得られるであろう菖蒲池の水辺の植物や木の橋が、工事でつぶされようとしている

ご存じの方も多いが、『赤坂御用地のトンボ相』論文に出てくるトンボの8割超が、「菖蒲池」という名の池で発見、撮影された。こちらは関西在住のKさんという方が作成し、送ってくださった表である。

【池】1 菖蒲池 2 大土橋池 3 心字池 4 黄金渓 5 中の池 6 大池
7 御膳水跡 8 長生村跡 9 防火水槽 10 表町池(2005年調査では秋篠宮邸池)
11 杏水田 12 表町水田 13 なまず池 14 秋篠宮邸付近 15 赤坂東邸付近

 

たくさんある黄色の「1」が菖蒲池。悠仁さまのトンボ相研究で、最重要調査ポイントであった池である。ところがその池が大きな改修工事を迎えるといい、今月8日に宮内庁より入札公告があった。



 

それにしても、悠仁さまのトンボ愛はホンモノなのだろうか。トンボ論文を出したらもう用済みで、トンボたちが産みつけた卵やヤゴが、かわいそうというお気持ちもない…?

 

4億円も予算を投じた庭園工事もあった。とても倒木があるようには見えない菖蒲池(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)
菖蒲池の八つ橋。その左側は群生カキツバタ。そこで多数のヤゴが羽化したというのに…(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)

 

◆最大令和8年まで誰も近づけないことに

工事では具体的に、ジグザグ型の「八つ橋」と群生カキツバタはつぶされるもよう。これにより、あの論文におけるさまざまな証拠が闇に葬られるだろう。

工期を見ると、令和8年まで誰も現場に近づけないことがわかる(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)
これで令和8年まで誰も現場に近づけないことになる(画像は『宮内庁』のスクリーンショット)

 

そして、小さな橋にもかかわらず工期はずいぶんと長い。ダラダラと工事を行うようであれば、令和8年3月まで誰も現場に近づけないことになる。

羽化することがなかったヤゴの死骸を回収すれば、DNAを解析することも可能であろう。十数年も前の調査で未発見だった絶滅危惧種が、どんな風にそこに棲みついたのか実態を知りたいトンボの研究者さんは大勢いらっしゃるであろうに。

学術論文を出した以上は検証の余地、つまり証拠を残しておく必要があることを、悠仁さまはご存じないのだろうか。また、ある読者様からご指摘があり、はたと思い出した。悠仁さまは論文の最後に、こんな心温まる文章を綴っておられたではないか。

都心の都市緑地の一つである赤坂御用地において,今後もトンボ類およびトンボ類の生息環境が保全され続けていくことを期待したい.

 

ちなみに木製であっても、最低20年以上持つという基準で橋は建てられているはずだ。そして、この八つ橋は築たったの8年。ショラテン・悠仁さまがお立ちになるのに、そんなにヤワな橋を造るわけはないと思うが…。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『ヤフーニュース』悠仁さまの進路に異変 世間の反応が厳しく…東大推薦入試に宮内庁と紀子さまが慎重姿勢【秋篠宮家の学校選び】

『宮内庁』入札公告(建設工事)

『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と人の手による維持管理―

『エトセトラ・ジャパン』絶滅危惧種すら撮影した赤坂御用地の「菖蒲池」なぜ改修 トンボ論文のココを探られては困るから?<その1>

 

5件のコメント

  • 菖蒲池で見つかったという設定になっていますが、研究者であれば環境保全に力を入れ、これからも菖蒲池で珍しいトンボが発見されるかもしれないし、大学に入ってからも菖蒲池を研究に使えますよね!それなのに平気で壊すとなれば、この池で何も見つかっていない可能性があるのではないでしょうか
    大学推薦材料の為に一般人が立ち入れない場所を設定に研究者がこれまで他の場所で発見したトンボを寄せ集めて出来た論文に感じます。
    加担した研究者は環境の大切さも知り、その場所でシャッターチャンスを逃さないように何時間!何日も待機してまで撮影するくらい調査に調査を重ねる熱意…それなのに工事!!
    この研究者達は自分達も一緒に菖蒲池で研究したにもかかわらず、その研究材料の環境を保全せず崩壊した訳です。
    そんな者が「研究者」と名乗ってはいけないですよ!
    実際、菖蒲池で撮影されたモノであればですが…

  • 追記です。ふと、思いましたが、この行為は、悠仁様の筆頭論文を、秋篠宮家が「無価値である」と示しているようにも映りましたが、これは、私の曲解でしょうかね?
    筑附さん、この論文をもって推薦を受けられる大学さん、どう思われますか?

  • 本当に赤坂御所で貴重な発見があったとしたら
    その環境を保存する権限も予算もあるはずですよね
    研究が進んでトンボやヤゴのDNAを調べられたり調査を求められたりしたらまずいのではないですか?
    made in 栂池高原 とか出るのでは?と個人的には思っています
    坊っちゃんお一人で採集に出かけられたりしていましたもの

  • 菖蒲池の改修工事は赤坂御用地トンボ論文を後々まで正当化するため、一角にあるあやめ、かきつばた植栽を潰しビオトープを新設するのでは無いかと穿った見方をしています。
    菖蒲池で8割のしかも細くて華奢な種々のイトトンボを多く発見との事、樹林から距離があり日中を通して日当たり良く水の流れがあるそこそこの池で、又はあやめ、かきつばた植栽地でイトトンボのヤゴや羽化を見つけ小学生がカメラに収める事は難儀でたちまち信じられません。プロの写真家が専用カメラや望遠レンズで撮れる技術です。
    又、アカネ属も菖蒲池で発見との事、マユタテアカネやマイコアカネ、コノシメトンボもとても小さなトンボで近くに小さな水辺の小川があり、木々や笹などの木陰に生息しています。
    果たして石橋や木橋のある秋篠宮家の写真撮影最高スポットだった菖蒲池はどのように姿を変えるのでしょうか…

  • ご存知かと思いますが、論文の「おわりに」の末尾に、赤坂御用地のトンボ育成環境が保全されることを願う謎の文面がありますね。

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