「教育ママ」紀子さまが知るべきこと トンボ論文「黄昏飛翔中に交尾するマルタンヤンマ」はマニア仰天の異様さだった

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ボヤケてわからない43番の写真(右上)はマルタンヤンマの交尾だそうだ(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)
論文のマルタンヤンマ。42番(左上)は水辺でオスを、43番(右上)は交尾態だというが、事実なら世にも珍しいそう(画像は『J-Stage』のスクリーンショット)

 

ヤフーニュースで今度は、週刊現代による『紀子さまの「教育ママ」ぶりがスゴすぎる』という記事が話題になっているようだ。そんな中で恐縮だが、『赤坂御用地のトンボ相』論文にあるマルタンヤンマの画像およびその説明に、トンボマニアも仰天の新たなる疑義の声があがっていることをお伝えしなければならなくなった。



 

「偏差値トップクラスの筑附での授業についていきながらプロ顔負けの研究を行い、(略)通訳を介さず流暢な英語でお話しされた」と、秋篠宮家の長男・悠仁さまを思い切り持ち上げる週刊現代。いやいや…あのトンボ論文は、清拓哉氏というプロの顔に泥を塗ったようなものであろうに

今回の記事は、これまでもトンボ論文に関して奇妙な点を複数暴いてこられた神奈川県在住のHさんからのメールに、筆者の発見を少しだけ加えたものとなる。

 

◆マルタンヤンマの交尾写真を撮るという奇跡

悠仁さまご自身も大好きだという美しい「マルタンヤンマ」。このトンボに関し、論文には赤坂御用地の中の池で撮影されたという交尾態の様子が掲載され、説明にはこうある。

 

また,2022 年8 月7 日には黄昏飛翔中に空中で交尾が成立した.

 

ところがHさんによると、マルタンヤンマの交尾態の画像をネットで検索してみても、まったく出てこないという。

筆者も学名のAnaciaeschna martiniやmatingといったワードであれこれ検索してみたが、見つからない。その様子を目視し、撮影に成功したのは日本、いや、世界でたった一人、悠仁さまだけではないかとさえ思った。



 

◆Yahoo!知恵袋に奇妙な呼びかけが

2021年9月、Yahoo!知恵袋“マルタンヤンマの交尾写真が欲しい” と呼びかける「けよざか」さんなる人物が現れた。

 

2021年9月、マルタンヤンマの写真が必要になったのはどこのどなたなのか(画像は『Yahoo!知恵袋』のスクリーンショット)
2021年9月、マルタンヤンマの写真が必要になったのはどこのどなたなのか(画像は『Yahoo!知恵袋』のスクリーンショット)

 

これに付いた回答は1件。URLが3つ紹介されたが、残念ながら交尾の様子を捉えた画像は1枚もなかった。そこで「けよざか」さんはこう答えている。

 

ご丁寧にありがとうございます。見てみましたが、やはり交尾体となるとなかなか無いですね… ヤブヤンマとかはあるのにどうしてでしょうか?

 

ここで筆者が気づいたのは、「けよざか」さんはトンボに詳しいわけではないということだった。

交尾態(こうびたい)とすべきところ、2度にわたって「交尾体」としてしまっている。それでなぜマルタンヤンマという名称だけ知っているのだろう。なぜ、その交尾の写真だけが欲しいのだろう。これはちょっと奇妙な投稿である。

 

◆トンボ愛好家でも撮影は成功しない

神奈川県在住のHさんは「マルタンヤンマは交尾の目撃情報が少なく、トンボ愛好家の方々でも交尾態の撮影にはまず成功していないようです」として、様々なウェブサイトを紹介してくださった。

交尾態の飛翔を一度目撃しているが撮影できていない 恐らくぶら下がりの♀を捕捉して林内を旋回後、樹上に消えた

 

『ヤンマ探索記』マルタンヤンマ 成熟過程の検証

 

マルタンは交尾の目撃情報が殆ど無いヤンマです。一体いつ、どこでしているのでしょうね~

 

『仲良し夫婦DE生き物ブログ』岡山遠征 マルタンヤンマ♀ Byヒナ

 

「今期目標のマルタンヤンマの交尾態も同時に探索したが、どちらも未発見のまま。」

 

『オヤヂのご近所仲間日記』ネアカヨシヤンマ 交尾態探索-5 その他生息しているトンボ ▼マルタンヤンマ

 

「まだ見ぬマルタンヤンマやヤブヤンマの交尾態発見の期待が高まります。」

 

『たっちゃんの湘南とんぼ道ブログ』猛暑日のヤンマたち(2023.7.10)

 

トンボ愛好家ならカメラを手に誰もが夢中になって追いかけるヤンマ。ヤブヤンマの交尾態の写真をアップしておられる方は多いが、マルタンヤンマだけは何年経ってもまず「撮れない」そうだ。理由はこれ。オスはメスを捕えると水辺を離れ、ペアで林の方向に飛んでいってしまうからだという。

 

◆黄昏飛翔(たそがれひしょう)中に、ホントに交尾を?

黄昏飛翔中に空中で交尾するマルタンヤンマの撮影にも成功!という悠仁さまのトンボ論文。ところがHさんによれば、他の学術文献にそういう記載は見つからないそうだ。

そもそもヤンマ類が薄暮の黄昏(たそがれ)時に山間部を飛翔するのは、開けた空間を高速で飛びまわりながら小さな虫を捕食しているから。画像No.43番の雄雌カップルはそんな大切な時に、食事そっちのけで何をしているのか。

 

◆マルタンヤンマは交尾しても産卵まで時間がかかる

さらに、トンボ論文には「交尾~産卵~日没」の流れに大きな違和感があることがわかってきた。

『神戸のトンボ』さんというウェブサイトは、ギンヤンマ以外のヤンマ科は交尾してから産卵までの時間が長く、メスは単独で産卵すると説明している。

一方、『オヤヂのご近所仲間日記』さんというブログを拝見したところ、2016年 07月 30日の16:00〜18:30位にマルタンヤンマのメスの産卵が観察されたといい、当日の日の入りの時刻は18:48。つまり日没の前であったというのだ。

一方、悠仁さまのトンボ論文画像No.43は2022年8月7日の黄昏どきとあり、具体的には18:30~19:00あたりに交尾態を撮影されたという感じか。その後しばらく経ってメスが産卵するなら、もうすっかり夜であろう。

 

◆正しくは「黄昏前に交尾~産卵を済ませる」だった!

『神戸のトンボ』さんの「夏/黄昏飛翔するヤンマたち」というページに、こんなことが書かれていた。

1991年頃に,マルタンヤンマが多産する地方へ観察に出かけたことがありました.そこでは,メスが早朝と夕方,湿地の上空を群れ飛んで摂食飛翔をしていました.

 

そして朝の摂食飛翔が終わった後と,夕方の摂食飛翔が始まる前に,湿地にメスが降りてきて産卵をしていたようです.

 

ところで,トンボの中には,水辺でオスをほとんど見かけない種類がいます.マルタンヤンマがその例です

 

(中略)多産地では,明け方や夕方には観察しやすいのですが,オスの繁殖活動や交尾の観察が非常に難しい種類です.

 

これらのトンボのランデブーは,水辺からはなれた林の中などで行われているようです.なおメスの産卵行動は観察が比較的容易です.

 

マルタンヤンマのペアは水辺ではなく林の中などで交尾し、メスは朝や夕方に産卵をする。交尾から産卵までかなり間隔が開く。これらプラス、夕方の産卵は黄昏を迎える前に済ませるという特徴もあるようだ。

おまけに、トンボ論文の画像No.42には、マルタンヤンマのオスを中の池で撮影といったキャプションがあるが、本当にオスだったのか、そちらも疑わしくなった。

 

◆まとめ

悠仁さまの論文にある画像No.43番のマルタンヤンマについて、「一般的に言われているマルタンヤンマの生殖行動の記述と悉く違っていることがわかりました」とHさん。マスコミはどうか、正真正銘のプロである清拓哉氏に、このあたりを取材してみていただきたい。

もしも、悠仁さまが世界でも稀有の写真を奇跡的に撮影されたというのであれば、ただちにそのことを記事にし、世界に向け大々的にアピールを。8月の国際会議など待たずとも、教育ママの紀子さまも東大も大喜びであろう。



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皆さんは、下のいずれかの論文にある実際の写真No.42~43を拡大してご確認頂きたいと思う。

『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

『国立科学博物館』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―

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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

画像および参考:
『週刊現代』紀子さまの「教育ママ」ぶりがスゴすぎる…悠仁さまの高校で見せた「衝撃のお姿」

『Yahoo!知恵袋』「マルタンヤンマの交尾写真が欲しい」

『ヤンマ探索記』マルタンヤンマ 成熟過程の検証

『仲良し夫婦DE生き物ブログ』岡山遠征 マルタンヤンマ♀ Byヒナ

『オヤヂのご近所仲間日記』ネアカヨシヤンマ 交尾態探索-5 その他生息しているトンボ ▼マルタンヤンマ

『たっちゃんの湘南とんぼ道ブログ』猛暑日のヤンマたち(2023.7.10)

『J-Stage』赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―
『MOVE』信じられないほど美しい! コバルトブルーに輝くトンボ「マルタンヤンマ」を発見!

『きべりはむし41(1)5-8』兵庫県表六甲地区の都市河川で見られた多様なヤンマ種の黄昏飛翔

『神戸のトンボ』小学校高学年・中学生のページ

『オヤヂのご近所仲間日記』マルタンヤンマ 産卵

『国立天文台』日の出入り ― 東京都8月

『神戸のトンボ』夏/黄昏飛翔するヤンマたち

2件のコメント

  • マルタンヤンマの交尾態の写真はXで一度見たことがあります。
    また、『ネイチャーガイド日本のトンボ改訂版』(尾園暁・川島逸郎・二橋亮)p.193に、「薄暮時に上空を飛ぶ交尾態が目撃されている」という文と共に交尾態の写真が載っています。別に黄昏飛翔中に交尾が成立したという内容と矛盾しませんし、珍しいとはいえ交尾態が観察されることもあるということが分かります。
    さらに、マルタンヤンマの生態は分からないことが多く、他のヤンマと同じような繁殖行動をするのかも解明されておりません。交尾から産卵までの時間が長いならば翌朝に産卵する可能性もあります。
    生物というのはいつも決まった行動をするわけではなく、例外というものが多くあります。ブログに載ってある観察例だけでは全てのことは分かりません。内容はとても面白かったのですが、より科学的な観点で解説して頂きたいと思います。長文失礼いたしました。

  • エトセトラジャパンさん、ジャーナリズムの核心を見ましたよ。執念とも言います。凄い! 比較するのは憚られますが、川嶋紀子シの皇族しがみ付きに匹敵する程で感心します。こうでなければ諦念でコイツ等の愚行を認めてしまいますよね。改めて感謝します。
    トンボは種類が多く、判別が難しい昆虫と聞きました。度々挙げてくださるので愛おしさが増しています。恐らく、ヒトの営みなど知ったこっちゃないトンボは命懸けで産卵に挑んでいるんだろうな。ヒト以外の鮮やかな一生を送る動植物が大切なことを教示しています。
     
    幼少時に、我が子可愛さで傲慢な振る舞いをする女性がいました。子は成長するに連れて我儘が通らなくなり、不登校児になってしまいました。周囲では因果応報、自業自得と同情されません。相方さんは意見することが出来ず、家庭崩壊になったようです。女性は寂しさの裏返し? 川嶋紀子シも同様で鬼子母神の究極でしょうか。自らの寂しさを直視できれば好転するけど、出来ない人。身包み剥がされても理解出来ずに、死後も寂しいままで悪霊として誰かに憑りつくのでしょう。今回も失敗。

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